美容医療コラム
この記事の概要
街や電車の広告でもよく見かける脱毛。特に若い人の間では身だしなみの一環として大分定着しているようです。そこで医療レーザー脱毛とエステ脱毛の違いに悩む人も多いのではないでしょうか。ここではその違いについて解説していきます。
同じ毛根細胞にダメージを与えて毛を失くすという施術ですが、医療脱毛とエステ脱毛は似て非なるもの。異なる点をいくつかのポイントに分けて見ていきましょう。
医療機関で行われる医療脱毛は、医師・看護師といった医療資格者しか扱うことが認められない医療用レーザーを用いて、同様に医療資格者しか扱うことのできない高い出力=高い効果を得られる照射が可能です。対してエステ脱毛では医療資格者ではないエステティシャンが施術を担当するため、強力な機器や出力を扱うことができません。
エステ脱毛は原理的に永久脱毛ではなく一時的に脱毛をさせている制毛処理となるため、永久脱毛を求める際には医療脱毛が推奨されます。
出力の強さの違いにより、脱毛を受ける回数にも違いが出てきます。個人差はありますが、エステ脱毛は医療脱毛の2~3倍の回数がかかるとされます。一回の費用としてはエステ脱毛のほうが安価なことが多く(初回がワンコインで受けられるエステも)気軽に脱毛を始めることができるのが利点ですが、トータルで考えると医療脱毛のほうがコストや手間が抑えられる面も。さらに、前述のとおりエステ脱毛の効果は一時的なものとなるため、確実な効果を求める場合には医療脱毛が適しているかもしれません。
ここまででは医療脱毛のメリットが多く見られましたが、痛みに関してはエステ脱毛が優勢です。エステ脱毛は医療脱毛に比べて痛みが少なく、さらに器械によっては美肌効果の期待できることもあります。医療脱毛は痛みを強く感じる人も少なくないですが、オプションで麻酔を付けることができる医療機関もありますので、痛みに弱い人は取り入れてみると良いかもしれません。
エステ脱毛に医師は常駐していません。そのため、施術前後に肌にトラブルが起きた際に医療的な対処をすることができません。一方医療脱毛では事前のカウンセリングで肌の状態を診察し適切な出力で照射することができます。医療脱毛・エステ脱毛に関わらずどの施術にも副作用が起こる可能性がありますので、医療資格者が常駐していれば万が一の場合にもより迅速な対応が可能でしょう。
美容医療でももっとも件数が多いともされる人気施術・脱毛。ここでは医療脱毛とエステ脱毛の違いを解説しました。どちらが適しているかは人それぞれ。広告などに惑わされず、自身が安心して受けられる施設で行うようにしましょう。