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美容医療コラム

脂肪冷却で脂肪細胞が減少する? 施術できる部位・施術方法・痩身効果について解説

 
脂肪冷却で脂肪細胞が減少する? 施術できる部位・施術方法・痩身効果について解説

この記事の概要

脂肪冷却のメカニズム、施術できる部位と施術の流れ、ダウンタイムについて解説します。

脂肪吸引とは異なり、メスや専用のカニューレを使用せず、痩身作用が期待できる方法に脂肪冷却があります。

ここでは、脂肪冷却のメカニズムと施術できる部位、そして施術方法をご紹介します。あわせて、ダウンタイムについても解説しますので、脂肪冷却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

脂肪冷却とは

脂肪冷却とは脂肪細胞が、低温に弱いことを生かした痩身方法です。脂肪冷却には、脂肪細胞を破壊・減少させる働きがあり、リバウンドしにくいといった特徴があります。

また、脂肪吸引とは異なり針やメスを使用しないので、ダウンタイムの症状が軽いといったメリットもあります。

脂肪冷却は美容クリニックだけではなく、エステでも施術可能です。ただし、痩身機器として正式に承認された、クールスカルプティングを使用しての施術は、医療行為に該当するので美容クリニックでしか行っていません。

ちなみに、クールスカルプティングと同様の作用が期待できる痩身機器に、クールテックがありますがクールスカルプティングとは、施術できる部位が異なります。

さらに、クールテックは1台で2箇所を同時に施術できますが、クールスカルプティングは1台につき1箇所しか施術できないといった違いもあります。

脂肪冷却で脂肪細胞が減少するメカニズム

脂肪細胞は4℃で凍りはじめ、やがて凍結します。凍結により機能しなくなった脂肪細胞は、結晶化したのちに老廃物として体外に排出されます。

そのため、脂肪吸引のような即効性はありませんが、徐々に痩身作用が得られるので、施術したことを周りに気づかれにくいメリットがあります。

ちなみに、脂肪細胞は4℃まで冷却すると凍結しますが、体内の水分は4℃まで冷やしても凍結しません。そのため、皮膚・血管・神経など、他の細胞の凍結は避けながら施術できます。

脂肪冷却できる部位と施術の流れ

脂肪冷却ができる部位と施術の流れを解説します。

脂肪冷却できる部位

脂肪冷却はピンポイントでの施術が可能なので、部分痩せとして太ももや二の腕など痩せにくい部位に適した施術方法といえます。

ただし、施術できる部位は使用する機器や、クリニックの施術内容によって異なります。希望する部位の施術が可能かどうかは、事前にクリニックに確認しましょう。

一般的に、クールスカルプティングとクールテックで施術対象としている部位は、次のとおりです。

部位 クールスカルプティング クールテック
太もも(内もも、外もも)
お腹
ふくらはぎ
二の腕
顎下
フェイスライン
背中
バナナロール
膝上
ウエスト
ワキ

フェイスラインに関しては、クールテックのみ施術可能です。

ただし、クリニックによっては、クールスカルプティングとハイフなど、他の施術方法を組み合わせてフェイスラインの施術を行っている場合もあります。

脂肪冷却における施術の流れ

脂肪冷却は、次の流れに沿って施術します。

  1. 医師によるカウンセリング
  2. 専用機器を装着
  3. 施術
  4. アフターケア

脂肪冷却は、専用機器で皮下脂肪を冷却させ、脂肪細胞の破壊を促します。専用機器を装着してから10分程度は冷たさを感じますが、徐々に気にならない程度になります。

ただし、脂肪冷却で麻酔は使用しないので、痛みに弱い方は専用機器による吸引時に、強い痛みを感じる恐れがあります。痛みに耐えられない際には、すぐさま看護師や医師に伝えましょう。

また、施術時間は部位や使用する機器によって異なりますが、1部位35分〜75分程度です。1台で2箇所の施術が可能なクールテックに対して、クールスカルプティングは1台の機器で1箇所しか施術できないので、複数箇所を施術する場合は、さらに時間がかかります。

なお、クリニックによってはクールスカルプティングでも、同時に複数台を使用して施術するなどの対応を行っています。なるべく短時間での施術を希望する場合は、事前にクリニックに伝えましょう。

施術後は血の滞りを解消するために、専用機器を外して2分程度マッサージを行います。マッサージ直後は施術部位の赤みは改善されませんが、一般的に1時間〜2時間程度で治まります。

さらに部位によっては、1週間程度赤みが続くケースもあります。一定期間を経過しても症状が改善しない場合は、クリニックに相談しましょう。

痩身作用を実感するまでの期間

脂肪冷却は冷却して破壊された脂肪細胞が、老廃物として排出され痩身作用が得られます。そのため即効性はなく、作用を実感するまでの期間には個人差があります。

1回の施術で作用を実感する方もいますが、一般的には継続的に施術しないと作用を実感しにくいので、1カ月〜1カ月半に1度のペースでの施術が推奨されています。

脂肪冷却におけるダウンタイムの症状と過ごし方

脂肪冷却におけるダウンタイムの症状と過ごし方を解説します。

脂肪冷却におけるダウンタイムの症状

脂肪冷却では専用機器による吸引・冷却のみで、メスは使用しないのでダウンタイムの症状は軽度されています。

しかし、ダウンタイムの症状にも個人差があり、極まれに次のような症状が現れる恐れがあります。

  • 内出血
  • 発赤
  • 筋肉痛のような痛み

専用機器による吸引が原因で、内出血や発赤が起きる恐れがあります。また、筋肉痛のような痛みや、かゆみといった症状が現れる場合もあります。

いずれの症状も一般的に1週間〜2週間程度で改善しますが、症状が長引く場合は医師に相談しましょう。

また、施術中の専用機器での吸引が原因で、施術した痕が目立つ恐れがあります。しかし、施術当日からメイク可能なので、顎下やフェイスラインを施術した場合は、メイクで隠すと目立ちにくくなるでしょう。

脂肪冷却におけるダウンタイムの過ごし方

脂肪冷却はダウンタイムの過ごし方に特に制限はなく、入浴や運動なども可能です。

行動制限がなく普段どおりの生活を送れるので、周囲に施術したことが気づかれにくいという点は、脂肪冷却のメリットでしょう。

脂肪冷却の作用を高めるために

クリニックによっては、脂肪冷却の作用を高めるために、ハイフやEMSによる脂肪燃焼を促進する機器を併用するプランが用意されています。短期間でより効果的に痩身作用を得たい方は、これらのプランを取り入れているクリニックでの施術がおすすめです。

また、日常生活の中においても、脂肪冷却の作用が高められます。

脂肪冷却にはリバウンドしにくいという特徴がありますが、施術後に暴飲暴食を繰り返したり、運動不足が続いたりしていると、脂肪細胞が肥大して痩身作用が保てなくなります。

特に、脂質や糖質が高い食べ物は、脂肪細胞が肥大化する原因となるので、施術後は脂肪冷却の作用を高めるためにも生活習慣を見直しましょう。

まとめ

脂肪冷却は、脂肪細胞の「4℃で凍結し機能しなくなる」特徴を生かした痩身方法です。施術中の痛みやダウンタイムの症状が軽く、脂肪細胞を減少させることにより、リバウンドしづらいといったメリットもあります。

施術する部位は使用する機器やクリニックによって異なるので、希望する部位が施術箇所に該当するか事前に確認しましょう。

なお、他の施術方法と組み合わせると、効率よく脂肪冷却の作用を高められます。しかし、脂肪細胞が増えると期待しているような作用が得られないので、脂肪細胞の増加を防ぐためにも生活習慣の見直しが大切です。

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