美容医療コラム
この記事の概要
スネコス注射の特徴や具体的な作用、施術を行うメリットについてご紹介します。
年齢を重ねていくにつれて肌のハリを感じられなくなったり、弾力がなくなったりなど、肌トラブルに悩まされている方は増える傾向にあります。
美容に気を使っている女性としては、このような状況は大きな悩みの種となるのではないでしょうか?毎日鏡を見て、自分の肌の状態にガッカリしてしまう方も少なくないでしょう。
一般的に肌のハリや弾力の向上のためには、生活習慣の改善やクリニックでのボトックス注入などが挙げられますが、「スネコス注射」も選択肢のひとつです。スネコス注射とはどのような施術なのか、概要や作用、メリットなど幅広くご紹介します。
スネコス注射とは非架橋のヒアルロン酸と、6種類のアミノ酸の成分を取り入れた注射のことです。ヒアルロン酸やアミノ酸は、肌の再生に必要な成分であり、肌トラブルの軽減には欠かせません。
スネコス注射で各成分を肌に注入すると、肌に弾力をもたらすコラーゲンやエラスチンの形成が促進されます。そのため、スネコス注射は主に、肌のハリや弾力の低下、うるおい不足などを感じている方に選ばれる傾向にあります。
ちなみに、スネコス注射はスネコス200と、スネコス1200の2種類から選べるのが特徴です。
スネコス200は、低分子量のヒアルロン酸を配合していて、肌のハリや弾力をもたらすといわれており、主に小じわや軽いたるみの改善が期待できます。なお、スネコス200は顔全体や目の周り、首、デコルテなどが施術対象部位です。
一方、スネコス1200に配合されているヒアルロン酸は中分子量です。深くなったシワや、深刻なたるみなどを改善へと導きます。施術対象部位は、頬の上部のゴルゴラインやほうれい線などです。
スネコス注射は肌の細胞を刺激する施術であり、美容面で期待できる効果が多いのが魅力です。具体的にどのような作用があるのか詳しくご紹介します。
スネコス注射に含まれるアミノ酸の力で、肌のハリや弾力を回復できます。アミノ酸の作用によって肌のハリを保つコラーゲンと、肌の弾力を維持するエラスチンが合成されるからです。
また、スネコス注射に含まれるグリシンやL-プロリン、L-リジンなど計6種類の成分がたんぱく質の生成も促します。スネコス注射の持つ美肌作用は、それぞれの成分の相乗効果によるものなのです。
ちなみにコラーゲンやエラスチンは、加齢の他に紫外線やストレスなどの影響でも減少するとされています。
年齢を重ねてきた女性はもちろん、紫外線対策を忘れがちな方やストレスを受けやすい方にとっても、スネコス注射はメリットの多い施術です。
スネコス注射は、単純に美しい肌を維持するだけではなく、目の下のクマにも作用します。
目の下のクマは、疲れや不健康なイメージを与えてしまう症状のひとつであり、悩む女性も少なくありません。コンシーラーやファンデーションを活用するなど、メイクでカバーする女性も多くいますが、隠しきれなかったり目の下だけが不自然に厚化粧になったりすることもあります。
そんな、目の下のクマを目立たなくするのがスネコス注射です。
皮膚の下の静脈が透けていることで現れる青クマや、目の下の脂肪が影となって生じる黒クマは、スネコス注射で改善が期待できます。
スネコス注射によって、青クマや黒クマが改善する理由は、皮膚に厚みをもたらすからです。皮膚に厚みが生まれると、青クマ特有の静脈が透けて見えるのを改善します。また、脂肪による凹凸がなくなり、目の下の影も生じにくくなるので、黒クマも目立ちにくくなるのです。
なお、摩擦やメイクの汚れなど、色素沈着が原因で生じる茶クマは、スネコス注射では解消できません。皮膚に厚みをもたらしたところで、色素沈着を薄くできないからです。
色素沈着が原因の茶クマは、日常生活の中での摩擦を軽減したり、丁寧にメイクを落としたりするなどの対策が必要です。
肌に弾力をもたらすスネコス注射は、シワやたるみの軽減も期待できます。
そもそもシワやたるみが生じる原因は、肌の奥に存在するエラスチンの減少もしくは変性です。スネコス注射は、線維芽細胞と呼ばれる細胞にアプローチするので、エラスチンをはじめ、コラーゲン、ヒアルロン酸が生成され、ボリュームのある肌へと導いていきます。
スネコス注射には、安全面や仕上がりに関するメリットがあります。
肌トラブルに悩まされている方は、以下のメリットもふまえて、スネコス注射を検討してみてください。
スネコス注射は安全性が高く、副作用による疾患のリスクが低いのが特徴です。
美肌のための施術として一般的なヒアルロン酸注入剤は、血管閉塞のリスクがあります。誤って注入剤が動脈内に入り込み詰まってしまうのが血管閉塞で、最悪の場合は組織が壊死したり失明したりしてしまうので施術は慎重に検討しなければなりません。
しかし、スネコス注射のヒアルロン酸は、粘度が低くサラサラしているのが特徴です。万が一動脈内に入り込んでも詰まることなく流れてくれるので、安全性の高い施術です。
スネコス注射は、仕上がりに違和感が生じにくいのが特徴です。
一般的に美容医療の現場で使用されるヒアルロン酸はボリュームが出過ぎてしまい、ふくらみが不自然に目立ってしまうことがあります。
また、シワの改善で選ばれやすいボトックス注射は筋肉を麻痺させるので、表情に違和感が生じることも少なくありません。
しかし、スネコス注射は粘度が低いので、自然な仕上がりが期待できます。筋肉を麻痺させることもないので、表情の違和感を気にせず笑顔になれます。
安全性が高く体への負担も少ないスネコス注射は、妊活中であっても施術が可能です。
例えば、美容治療で定番のボトックスは胎児への影響が明確になっておらず、むやみに施術を行うのは好ましくありません。
妊活中だけではなく、授乳中や妊娠中もボトックスは選ばないほうがいいといわれています。しかし、スネコス注射は妊活中でも行える、数少ない美容治療のひとつです。
スネコス注射と一般的なヒアルロン酸の大きな違いは「粘度」です。スネコス注射の注入剤はサラサラとしていて粘度が低いのが特徴ですが、ヒアルロン酸は粘度が高くとろみがあります。
また、スネコス注射は細胞に刺激を与えるのに対し、ヒアルロン酸は注入剤そのもので肌に弾力をもたらします。つまり、スネコス注射は体そのものにアプローチし、ヒアルロン酸は異物を注入するイメージです。ヒアルロン酸は物理的に悩みの種を解消する方法といえます。
このように、スネコス注射とヒアルロン酸はそもそも根本的な作用が大きく異なるのです。
それぞれの粘度が異なる分、安全性にも違いがあります。注射する際に万が一注入物が血管に入り込んでしまった場合、粘度の高いヒアルロン酸は血管内で詰まるリスクがあります。しかし、スネコス注射は粘度が低いため万が一血管内に入り込んでもそのまま流れていくので、詰まりにくいのが特徴です。
安全性の面でもそれぞれには違いがあることを覚えておきましょう。
スネコス注射は、女性にとって深刻な悩みとなりやすいシワやたるみ、クマなどに作用する施術です。仕上がりが自然で体への負担が少ない施術でもあるので、検討しやすいのではないでしょうか?
また、前項でも触れた通り異物を注入するヒアルロン酸とは異なり、スネコス注射は細胞にアプローチして活性化させます。体に異物を入れることに抵抗がある方にとって、スネコス注射は選択肢のひとつとなるでしょう。
肌トラブルを抱えているものの、どのような美容治療を選ぶべきか悩んでいる方は、ぜひスネコス注射も視野に入れてみてください。