美容対談シリーズ
対談医師
福田慶三(ふくたけいぞう)
1985年に名古屋大学医学部卒業。米・ミシガン州へ渡り研修、形成外科医としてキャリアを積んだ後、美容外科へ。ヴェリテクリニック理事長。匠として国内外の医師・患者から支持される日本有数の有名美容外科医。https://www.veriteclinic.or.jp/
この記事の概要
大好評のドクターとの美容対談シリーズ。第5回となる今回は、美容外科医のドンと言えるヴェリテクリニック理事長の福田慶三先生です! 日本屈指の美容外科医なのに明るく親しみやすいキャラクターも人気の福田先生。今回はえみりさんがヴェリテクリニックにお邪魔して対談が実施されました♪
愛沢えみり
(以下、
えみり)
今回は誰もが知るドクターの中のドクター・福田先生とご一緒させていただきます。緊張します(笑)! ではさっそく質問を。先生の美容外科医としての経歴についてですが、なぜ形成外科を選んだのですか?
形成外科って医者のなかで一番頭使わなくていいんですよ。
福田慶三
(以下、
福田)
えみり
そうなんですか?
なんでかというと、見てわかるじゃない? 僕は性格的にそういうのが好きなんです、白黒ハッキリしているのが。「これ何が悪いのかな?」とかいろいろ考えるのがイヤなので、見てすぐわかるもの
がいい。形成外科の中でも特に美容外科ってそういうところなんです。それで美容外科に入っていったわけですね。
福田
えみり
「わかりやすい」のが先生の性格に合っていた。
そうそう、白黒しかないというか。頭使わなくていいから(笑)。
福田
えみり
先生、アメリカへ勉強しに行かれていたんですよね。どういったことを主に学ばれていたんですか?
アメリカでは形成外科というよりかはひどいケガの人やガンの人とか診てましたけど、半分は美容外科のことをやってたね。まあその頃はあまり美容外科に興味なかったんですけど、いまとなっては当時やっていたことが自分のためになったというか。
福田
えみり
すごいですよね、アメリカに行くと言うのが。
いま思えばね。5年もいたからね。向こう行けば(英語を)話せるようになるってのもあるじゃない。
福田
えみり
学会で英語で話されていたりもしますよね。すごいです!
そんなときもあったかな(笑顔)。でも最近は、中国語。
福田
えみり
中国語も話せるんですか!?
中国の患者さんが多いから。もう5年くらい勉強してるかな。最近は英語より中国語勉強してます。話せたほうがいいじゃん、いろんな言葉。
福田
えみり
ヴェリテにはいろんな国の方が来られるイメージありますもんね。
確かに。コロナ以前は特に中国の方が多かったですね。
福田
えみり
これすごく気になるんですけど、福田先生が担当される一年間の手術件数ってどれくらいなんですか?
調べてもらったところ、600件だったそうです。ということは、年間200日くらい働くとして一日3件ですよね。もっと多いかなって思ってたんだけど、もうだいぶ疲れてるから(笑)。
福田
えみり
(笑)。でも、オペも短いのから長いものまでありますもんね。すごいです。では次の質問ですが、いまヴェリテクリニックで人気の手術BEST3を教えてください!
むっ! 難しいね。
福田
えみり
3位からお願いします!
3位は……「鼻中隔延長術」ってよくやる手術なんですけど、いまはそれと鼻を高くする「鼻翼 基部プロテーゼ」をコンビネーションでやるのが人気です。2位は、どういうわけか鼻の下を短くしたいという人がやたら多いのね。
福田
えみり
「どういうわけか」(笑)。
そう。その「人中短縮」が第2位。みんななぜか短くしたがる。あなたは短いもんね?
福田
えみり
いえいえ(笑)。私も以前、やりたくて一年間悩んだんですよ。でも止められて。
え、短いじゃない。それ以上短くしても。そこがおかしいよね、十分短いのにさらに短くしたいって言うんだから!
福田
えみり
一年間悩んだんですよ(笑)。
良かったよ、やらなくて! やってたら短すぎちゃっておかしかったと思うよ。
福田
えみり
本当ですか? 先生にそう言ってもらえると安心します。では1位は?
小鼻を小さくして持ち上げる「鼻翼拳上」という手術ですね。小鼻が垂れてる人っているんですよ。それをバランスとるように持ち上げると小さくもなるんです。そうすることであなたのような品のいい鼻になれる。
福田
えみり
いえいえいえ…(笑)。
やっぱりうちで多いのは鼻の手術だよね。あとはどこでも多いんでしょうけど、注入。カンタンなプチ整形はどこのクリニックもやってるけど、うちでも多いです。
福田
えみり
やはり鼻が多いんですね。福田先生と言えば鼻のイメージがあります。鼻の形を変えてくれるイメージ。
そのとおり。ちょっと鼻オタク。
福田
えみり
これまでお話した先生の方々ももう本当に師匠とおっしゃっていました。
本当?ありがとうございます(笑顔)。まあ、そればっかりやってればね。
福田
えみり
先生にお願いすればなりたい鼻になれますか(笑)?
条件がね。例えば、もともとの皮膚が足りなければできないじゃない? あまりにも小さい鼻の人が大きい鼻にしたいとかはちょっと難しいよね。逆に皮膚に余裕があればだいたい作れるんじゃないかなと思ってます。あとは、横顔の形はけっこう作れるんだけど、正面は(難しい)。肌質もあるじゃない。そこがちょっと問題かもしれない。
福田
えみり
肌質?
同じ鼻の形でもあなたのようにすべすべな肌の人はシャープに見えるけど、例えばちょっと毛穴の目立つような肌の人は同じように綺麗に見えないのね。
福田
えみり
そういうこともあるんですか…! 見え方が違う。
そうそう。洋服でもデニムの素材とあなたがいま着ているようなビロードのすべすべの素材だと全然違って見えるじゃない。そういうのと一緒だと思う。
福田
わあ…。私それ、いままでまったくわからなかったです!
あなたはもともと綺麗だからね。そういう人はいいんですよ。
福田
えみり
いやいや。もう私は(顔は)お任せしてきたのでwwじゃあ自分の肌質も理解したうえでなりたい鼻を考えたほうがいい。
なので横顔の形はまあまあ約束できるけど、正面から見たときにどれだけシャープに見えるとかは肌質も関係ありますね。あと、肉質も関係あるかな。あとは、どこ切ってもいいとか傷を気にしなければもっとできることはあるんだけど、どこでもたくさんつけるわけにもいかないので。そういった条件がそろえば、かなり希望する形になれると思います。
福田
えみり
さすが…すごいです! 横顔のほうが理想に近づけやすいんですね。
デザイン的に横顔のほうが楽だからです。正面は難しいよね。でも昔はわからなかったけどこうして長年やってるとだんだん、正面でもこんなふうにできそうだなと予想がつくようになってきたりはしますね。毎年進歩しているうちはいいですよ。去年できなかったことが今年できるようになったと思っているうちは現役続けたいなって。
福田
えみり
先生には生涯現役でいてほしいです…!
えみり
よく私もいただく質問なんですけど、鼻のプロテーゼって安全ですか?ヒアルロン酸とどちらがいいのでしょうか。
僕はプロテーゼは安全だと思ってます。そういう異物でトラブルになるのはばい菌がつくってことだと思うんだけど、ついたときは抜けば治るわけだから。で、治ったらまた入れればいいわけじゃないですか。そういう意味では僕は安全だと思っていまやってます。でもさ、若い子たちは安全か安全じゃないかって考えないでしょ。それよりもまず大事なのは「形」じゃないの?
福田
えみり
はい…(笑)!
まあめちゃくちゃ危険なのはいやだけど、安全性よりも、形。「希望通りの形にしたい」がまず第一優先ですよね。そうなるとプロテーゼが一番希望どおりの形に作りやすいんですよ。たぶんあと10年くらしたらプロテーゼみたいに同じような形にできる、もっといい素材のものが出てくると思うよ。
福田
えみり
抜けばいい、というのは確かに。ですね(笑)。
そう。だって気に入らなかったら抜けばいいわけで。美容外科の手術は「戻せる」っていうのがけっこう大事だと思うんです。気も変わるじゃないですか。
福田
えみり
はい(笑)。
ですよね(笑)? こうしたけど今度はああいうふうにしたいって。それに付き合うためにはやっぱり戻しやすい、変えやすいっていうのもひとつの選択肢として考えないと。
福田
えみり
そういう意味で、意外とプロテーゼって戻しやすいんですか?
そうですね。異物なので自分の身体と完全にはくっつかないから。自分の(組織)だとくっついちゃうから取るのが大変だし、ちょっとした凸凹とかもあるからね。プロテーゼだと最初からつるつるに整えておけるけど、身体から取り出した骨を削ってつるつるにして…となると、じゃあ手術何時間かかるのってなるから。というわけで、いまは僕はプロテーゼがいいと思ってます。
福田
えみり
なるほどです…! 異物を入れるということで恐いと思ったりするんですけど、確かに納得です。ありがとうございます。先生、返答が早い(笑)。サバッサバで、相変わらずの福田先生節でww
対談パートナー
愛沢えみり
BETICA 運営代表
株式会社voyage代表 アパレルブランドEmiriaWizの運営のほか、美容や飲食業のプロデュース、メディア運営等を行っている元歌舞伎町No1キャバ嬢。