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美容医療コラム

エイジングケアの必須アイテム!美容液の選び方とおすすめ成分とは

 
エイジングケアの必須アイテム!美容液の選び方とおすすめ成分とは

美容液は、毎日のお手入れに加えて使用するアイテムです。しかし種類が豊富で、自分に合う美容液を見分けるのはなかなか難しいものです。

エイジングケアで取り入れる美容液とは、どのようなものを選べばいいのでしょうか?美容液の概要と、肌悩み別のおすすめ成分を解説します。

美容液とは

美容液とは基礎化粧品のひとつで、毎日のお手入れで使用するケア用品だけでは物足りないときに、取り入れたいアイテムです。

美容液の多くは、肌に不足した栄養を与え、調子を整えることを目的としています。「保湿」「美白」「シワ」「ハリ・弾力」など、特定の肌悩みを集中的にケアする役割があります。

美容液の形状は、化粧水のようにサラっとしたものやとろみのあるジェル状のもの、クリームのようにしっとりしたものなどさまざまです。

使用方法は、製品によって異なるので製品表示に従うのが基本ですが、一般的には油分の少ないアイテムから使用します。「①化粧水で水分を補給」「②美容液で栄養を補う」「③乳液やクリームでフタをする」という順番が基本です。

美容液の選び方

美容液は、各肌悩みの改善を目指すアイテムです。そのため、まずは自分の肌悩みを明確にし、美容液の成分や表示内容を確認しましょう。肌悩みが複数ある方は、1本ですべてカバーしきれないので、複数本必要になります。

美容液には、ローションタイプやジェルタイプ、拭き取りタイプなど、さまざまな種類があります。使用感も個人差があるので、自分が気に入ったものを選びましょう。その際、肌が摩擦などの外的要因にとても敏感になっている方は、拭き取りタイプを避けたほうがよいでしょう。

エイジングケアが目的で使用する場合は、エイジングケア用の美容液を選択します。加齢に伴い増える、小ジワやしみ、うるおい不足などの肌悩みが気になるときは、日々のお手入れに美容液をプラスしてみましょう。

エイジングケアにおすすめの美容液成分とは

加齢によって衰えた肌を整えるケアは、アンチエイジングと一般的にいわれていますが、正確には年齢に応じたお手入れを示す「エイジングケア」です。

肌の変化を感じはじめるのは20代後半から30代以降とされていますが、もともとの水分量や皮脂量、生活習慣によって感じ方には個人差があります。エイジングケア美容液の導入時期は、年齢ではなく自分の肌状態で決めましょう。

肌悩み別おすすめの美容液成分

  • 乾燥対策…セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン
  • しみ・そばかす対策…ビタミンC誘導体、コウジ酸、ハイドロキノン
  • ハリ対策…コラーゲン、レチノール
  • シワ対策…ビタミンC誘導体、レチノール、ナイアシンアミド、ニールワン

それぞれの肌悩みへの対策内容を詳しく見てみましょう。

・乾燥対策

エイジングケアの基本となる乾燥対策は保湿です。肌内部の正常な角層には約20%から30%の水分が含まれており、セラミドなどの保湿物質により水分が維持されています。しかし、加齢によりセラミドの生成が低下すると、角層の水分が維持できなくなり水分量が低下します。そのままにしておくと肌のバリア機能が落ち、乾燥を助長する原因につながります。また、外的刺激を受けやすくなり敏感肌やシワの原因になります。

乾燥対策には、肌のうるおいをキープするセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなど保湿成分配合の製品を選択しましょう。保湿成分は、水溶性保湿成分のヒアルロン酸、コラーゲンなどと、油溶性保湿成分であるスクワランやホホバ油などに分けられます。水分と油分が、バランスよく配合したアイテムを選択しましょう。

・しみ・そばかす対策

年齢を重ねるごとに目立つようになるのが、しみ・そばかすです。しみ・そばかすは紫外線や外的要因で、メラニンが大量に生成されたものです。若いころは新陳代謝が活発なため、ダメージを受けた角質が肌に残りにくく、しみができにくいです。しかし、年齢を重ねると代謝が遅くなり、ターンオーバー(肌の新陳代謝)の周期がだんだんと長くなります。すると、メラニンの排出が遅くなり蓄積され、肌表面にしみ・そばかすとして現れるのです。

しみ・そばかす対策には、ビタミンC誘導体やコウジ酸、ハイドロキノンなどが配合されている、医薬部外品(薬用化粧品)の美容液を選択しましょう。

メラニン色素の生成を抑制するビタミンC誘導体には、水溶性と油溶性があります。水溶性の代表的なものとして、「L-アスコルビン酸2-グルコシド」「リン酸L-アスコルビルマグネシウム(APM)」などが挙げられます。油溶性の代表的なものは、「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」です。水溶性は乾燥しやすいため、敏感肌の方は注意が必要です。油溶性はべたつきがあり、皮脂過多の方にはおすすめできません。

コウジ酸にはメラニン生成の抑制が期待できる、酵素のチロシナーゼが含まれています。また、たんぱく質や脂質が糖と結びつく糖化を防ぐ働きもあり、黄ばみやくすみのケアにもなります。

できてしまったしみ・そばかすには、美容皮膚科などで処方されるハイドロキノン配合の美容液を選択しましょう。ただし、美容皮膚科で処方されるものは市販のものに比べ濃度が高く、使用には注意が必要です。必ず容量・使用法を守りましょう。

・肌のハリ対策

加齢とともに「毛穴が目立つ」「頬がたるむ」など、ハリ不足の悩みを抱える方は多くなります。肌表面の真皮にはコラーゲンとエラスチンという繊維があり、肌の弾力性を保っていますが、加齢によりこれらの生成量が低下すると、たるみやすくなります。肌のハリが失われると、毛穴が縦長に伸び、そのまま放置しておくと毛穴が連なりシワに変化します。シワとして定着する前に対策をしましょう。

レチノールはビタミンAの一種で、肌の弾力ケアが見込める油溶性成分です。肌内部のコラーゲンを助け、肌に柔軟性を与えます。使用方法は、紫外線対策として外出前に使用する他、睡眠中に肌代謝を上げる目的で使用します。ただし、レチノールは紫外線の影響を受けやすいので、日中は日焼け止めや日傘などを使いましょう。また、肌が敏感な方や、乾燥している方はヒリヒリしたり、カサついたりなどの症状が出る恐れがあります。少しずつ使用し、徐々に肌に慣らすよう注意が必要です。

・シワ対策

シワは乾燥が一番の大敵であり、乾燥によってできた初期の小ジワは、抗シワ評価試験済みの美容液を用いた保湿ケアで改善が見込めます。しかし、加齢に伴う加齢ジワは、真皮のコラーゲン減少が原因なので保湿ケアだけではなく、肌の弾力を高めるケアも必要です。

シワ対策が見込める成分は、ビタミンC誘導体やレチノールの他にも、ナイアシンアミドやニールワンなどがあります。

ビタミンC誘導体をシワ対策で使用する場合は、コラーゲンを助けるパルミチン酸アスコルビルなど、油溶性のものを選びましょう。

レチノールは、コラーゲンやヒアルロン酸をサポートします。肌のハリ対策同様、敏感肌や乾燥肌の方は使用時に注意が必要です。

ナイアシンアミドは、ビタミンB群の一種でターンオーバーや真皮のコラーゲンをサポートする成分です。肌のキメを整えたり、メラニン生成を抑えたりする役割もあります。

ニールワンは国内ではじめて、シワへのアプローチが認められた医薬部外品有効成分です。コラーゲンの分解を促す好中球エラスターゼの働きを抑制し、さらに、アミノ酸誘導体で補強する働きがあります。深く刻まれたシワ、失われたハリの改善が期待できます。

【エイジングケア】しわ対策 メカニズムから有効な施術方法までまとめ

まとめ

美容液は日々のお手入れにプラスして行う、スペシャルケアとして使用します。エイジングケアが目的の場合は、エイジングケア専用美容液の使用が望ましいでしょう。

肌悩みはそれぞれ異なるため、配合されている成分表示を確認し、目的にあったアイテムを選ぶのが大切です。

監修者

美容液は肌のスペシャルケアで使用する基礎化粧品です。エイジングケアの必須アイテムともいわれる美容液の、選び方とおすすめの成分を肌悩み別に解説します。

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