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美容医療コラム

小顔は目指せる? 脂肪溶解注射のメカニズムと施術できる部位を紹介

 
小顔は目指せる? 脂肪溶解注射のメカニズムと施術できる部位を紹介

この記事の概要

「脂肪溶解注射」は、部分痩せを目指せる施術です。脂肪溶解注射で小顔は目指せるのか、脂肪溶解注射のメカニズムと施術できる部位をご紹介します。

脂肪を溶かす薬剤を注射器で注入する「脂肪溶解注射」は、「頬の脂肪だけを落としたい」「二重あごを改善したい」などの悩みの解消を目指せる施術です。

なぜ脂肪溶解注射には部分痩せが期待できるか、脂肪溶解注射のメカニズムを解説します。あわせて、施術できる部位と脂肪溶解注射を打つ際に、知っておきたい点についても紹介しますので、施術を検討している方はぜひ参考にしてください。

脂肪溶解注射とは

脂肪溶解注射とは、脂肪を溶かす作用がある薬剤を、注射器で注入する施術方法です。施術の際、脂肪吸引で用いる細い管「カニューレ」やメスを使用しないので、傷を残さずに痩身作用が期待できるメリットがあります。その他にも、注射のみの施術となるので、ダウンタイムが短い特徴もあります。

なお、脂肪溶解注射で使用する薬剤にはデオキシコール酸、大豆フォスファチジルコリン、フォスファチジルコリンなどがあり、それぞれ作用が異なります。施術する周期も使用する薬剤で異なり、デオキシコール酸の場合は2週間〜3週間に1回程度、大豆フォスファチジルコリンの場合は1週間に2回〜3回程度となっています。

体への負担を最小限に抑えるためにも、それぞれの薬剤の特徴をしっかり知った上で施術を行うことが大切です。脂肪溶解注射を検討している場合は、事前にクリニックに使用する薬剤の作用を確認しましょう。

脂肪溶解注射のメカニズム

脂肪溶解注射で使用する薬剤は、脂肪細胞を分解・溶解する作用があります。脂肪細胞の減少によって痩身作用がもたらされるだけではなく、リバウンドしにくい体質へと近づけます。

また、脂肪溶解注射によって壊死した脂肪細胞は、白血球の一種である「マクロファージ」に消化され、血管やリンパ管を通じて、汗や尿と一緒に体外へ排出されます。脂肪細胞の減少や排出は徐々に起こるので、見た目の劇的な変化はなく、第三者に気付かれにくいといったメリットもあります。

脂肪溶解注射は顔のどの部位に打てる?

脂肪溶解注射は希望する部位すべてに打てるわけではなく、施術範囲が決まっています。顔に打てる部位を見ていきましょう。

頬に脂肪溶解注射を打つことは可能です。脂肪による頬のたるみが改善されるので、フェイスラインが整います。

ただし脂肪溶解注射を打ち過ぎると、頬がこけた印象になる恐れがあります。美しく仕上げるために、1回の施術につき2本〜3本の注入を目安にしている美容クリニックが多いですが、脂肪の量は個人差があるので、美容クリニックとよく相談した上で注入する量を決めましょう。

脂肪溶解注射は、鼻への施術も可能です。脂肪溶解注射を小鼻に注入すると小鼻のふくらみが調整され、引き締まった印象を与えられます。また、鼻柱に注入すると鼻筋が通ったシャープな印象を与えられます。

鼻への脂肪溶解注射はだんご鼻が気になる方や、鼻筋の太さを気にしている方に適しているでしょう。

一般的に1回の施術につき1cc程度を使用し、1週間間隔で施術します。1回でも脂肪溶解注射の作用は期待できますが、3回程度施術するとさらに変化を実感しやすいです。

下あご

下あごへの施術で、脂肪による下あごのもたつきが解消され、シャープな輪郭に近づけます。二重あごで悩む方に適した施術方法といえるでしょう。

また、お腹や太ももといった皮下脂肪が多い部位に比べると、下あごは狭い範囲の脂肪を溶解するので作用を実感しやすいとされています。1週間程度の間隔を空けながら、2回〜3回程度、1回の施術につき3cc〜5cc程度の薬剤を注入します。

まぶた

脂肪溶解注射は、上まぶたにも施術可能です。「まぶたが腫れぼったい」「以前よりもまぶたがたるんできた」と悩む方に、適した施術方法といえるでしょう。

まぶたは脂肪がそう多くない部位なので、1回の施術でも作用を実感しやすいとされていますが、一般的には2回施術を行います。1回あたりの薬剤の注入量は1ccで、施術時間は10分程度と短時間で施術が完了します。

なお、施術から1日〜2日程度はまぶたが突っ張ったり、筋肉痛のような鈍痛を感じたりする恐れがあります。1日〜2日を経過しても違和感や痛みが解消されない場合は、施術したクリニックを再受診しましょう。

また、薬剤注入による内出血や炎症により、腫れや赤みといった副作用が1週間程度続く恐れがあります。腫れや赤みに関しても所定の期間を経過しても改善が見込まれない場合は、クリニックに相談してください。

脂肪溶解注射を顔に打つ際に知っておきたいこと

脂肪溶解注射は、切開を伴わないので体への負担が少ないと思われがちです。しかし、施術当日から数日間は下記のような注意事項があります。

腫れ・内出血が起きる恐れがある

脂肪溶解注射は切開を伴わないので基本的にダウンタイムは短いですが、注射器を打った箇所に腫れや内出血といった症状が起きる恐れがあります。

通常、1週間程度で「腫れ」「強い痛み」「赤み」などの副作用は治まるとされていますが、それ以降も改善しない場合は、施術を行ったクリニックを再受診しましょう。

また、アレルギー体質の方の中には、施術から1週間〜2週間後に「赤み」や「かゆみ」といった症状が出現する方もいます。アレルギー体質の方は、施術前に医師に相談の上、抗アレルギー薬の飲用も検討してみましょう。

なお、薬剤によっては大豆が主成分のものもあります。大豆アレルギーの方は、必ず事前に美容クリニックに薬剤の成分を確認してください。

施術当日は飲酒・長湯を控える

脂肪溶解注射の施術当日は、飲酒や長風呂を控えてください。施術後に血流がよくなると、施術した部位が腫れる恐れがあります。

また、シャワーであれば当日から可能ですが、注入部位に強い刺激を与えると炎症を引き起こす恐れがあるので、「熱いお湯を浴びる」「注入部位を強くこする」などの行為は避けましょう。

ちなみに、施術当日は傷跡に細菌が繁殖するのを防ぐためにも注入部位への化粧水、乳液、保湿クリームの使用は避けてください。

まとめ

脂肪溶解注射は、脂肪細胞を溶解・分解する作用のある薬剤を使用し、脂肪減少を促すと同時にリバウンドしにくい体質へと導きます。脂肪溶解注射は顔への施術も可能で、頬・下あごに注入すると脂肪によるもたつきを解消し、シャープな輪郭を目指せます。また、鼻に注入すると、鼻筋が通ったシャープな印象を与えられるので、美しい鼻の形を手に入れたい方にも、脂肪溶解注射は適しているでしょう。そして、脂肪溶解注射はまぶたにも注入できるので、腫れぼったい目元を解消したい方にもおすすめです

顔の場合は、お腹や太ももに比べて狭い範囲への施術となるので少ない回数で作用を実感しやすく、メスやカニューレは使用しないのでダウンタイムが短いといったメリットもあります。

さらに、術後は徐々に変化が現れるので、第三者に知られにくいといった特徴もあります。

なお、基本的にダウンタイムは短いですが、腫れや内出血といった副作用が生じたり、体質によってはアレルギー症状が現れたりする恐れがあります。副作用が長引く場合は、美容クリニックを再受診しましょう。アレルギー体質の方は事前にクリニックに相談してください。

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