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美容医療コラム

二重の整形でよくある失敗のパターンとは?失敗する原因・失敗を防ぐ方法

 
二重の整形でよくある失敗のパターンとは?失敗する原因・失敗を防ぐ方法

目の二重まぶたの整形手術は、大きく分けて「埋没法」と「切開法」の2つに分類されます。希望する目の形や、生まれもった目の形によって手術方法を決めるのですが、必ずしも理想どおりの目の形が手に入るとは限りません。

ここでは、目の整形における失敗のパターンをご紹介します。失敗する原因や失敗を防ぐ方法についても解説します。

二重の整形でよくある失敗

二重まぶたの整形でよくある失敗例について見ていきましょう。

二重のラインが汚い

切開法と埋没法のどちらも縫合し二重まぶたを形成しますが、上手く縫合できていないと、二重のラインが乱れ三重まぶたになる場合があります。

特にまぶたの脂肪が厚い人は、無理に幅の広い二重ラインをつくるとまぶたに負担がかかり、不自然な二重まぶたとなる恐れがあるので、医師と相談の上施術を行いましょう。

基本的に二重ラインの再生手術は可能ですが、皮膚や脂肪を除去する切開法により形成した場合は、再生手術が難しいケースもあります。

ハム目になった

目の整形における失敗のひとつに、「ハム目」が挙げられます。「ハム目」とは、二重ラインが不自然なほどくっきりし、まぶたが腫れぼったい状態を指します。

一般的に埋没法ではハム目は起こりにくいといわれていますが、まぶたの脂肪が多い方はまぶたにある余分な脂肪を除去せず縫合すると、ハム目になる恐れがあります。

また、切開法の場合は瞼板前組織の切除で、血流不全が生じうっ血が起きるとハム目になりやすいといわれています。

それ以外には、下垂したまぶたを引き上げる手術「眼瞼下垂手術」でもハム目になるリスクがあるので、切開法および眼瞼下垂手術を検討中の方は、リスクを理解した上で手術を行いましょう。

ハム目になった場合は、二重埋没法や二重切開修正手術によって調整します。

埋没しているはずの糸が見えている

縫合する際に糸を通す位置が浅すぎると、埋没しているはずの糸が見える場合があります。透けて見える分には問題ありませんが、糸が出てきたときはクリニックに相談しましょう。

また、皮膚側に糸の結び玉が多いと、肌表面がボコボコする場合があります。この症状は、糸を通す位置が浅いか糸が太すぎて生じるため、クリニックで修正してもらう必要があります。

二重がすぐに取れてしまった

埋没法は皮膚と皮膚を糸で縫合して二重を形成するため、脂肪や皮膚の重みに耐えられず、すぐに取れてしまうケースがあります。

次の兆候が現れたら二重が取れる可能性があるので、日頃より注意深く観察するようにしましょう。

  • 三重になる
  • まぶたが重く感じる
  • 二重の幅が狭くなる
  • 二重のラインが消える

二重がすぐに取れてしまった場合は、傷跡から感染するリスクがあるため、直ちにクリニックを受診しましょう。

目の整形で失敗が起きてしまう原因

目の整形手術において、なぜこれらの失敗が起きてしまうのでしょうか?失敗が起きる原因についていくつかご紹介します。

縫合した糸が緩い

縫合した糸が緩いと、短期間で糸が取れる恐れがあります。その他にも、「誤って結び目を切っている」「糸を留める箇所が少ない」という理由でも起こります。

糸を留める箇所に関しては、2点よりも3点で留めた方がしっかり固定されます。しかし、3点で留めた場合は縫合箇所の増加により、腫れや痛みといった症状が長引く恐れがあります。

また、二重幅を7ミリ以上に形成すると、糸の固定力が不足して持続力がなくなります。しっかりと医師に確認した上で、自分の希望する目の形や二重幅を決めましょう。

ちなみに、まぶたに脂肪が多い方はその重さに糸が耐えられず、糸が切れやすい傾向にあります。手術前より急激に体重が増加すると、縫合した糸が取れやすくなるため注意が必要です。

手術中に瞼板(けんばん)前組織が切除され過ぎた

まぶたの内側にある「瞼板前組織」を切除し過ぎると、うっ血して腫れぼったい「ハム目」になる場合があります。手術して1か月以上経過しても腫れが引かない、「黒目にまぶたが被る」「目が開けにくくなる」といった症状が見られるときは、クリニックを受診しましょう。

まぶたの先端部分にある板状の組織「瞼板」の、全面に付着している「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」を適切な位置に戻し修正を図ります。ただし、再生手術には、相当なスキルが必要となるので、慎重に医師を選ぶ必要があります。

挙筋腱膜が断絶された

目の整形の際、誤って「挙筋腱膜」が断絶された場合は、眠たそうな目に見えたり、二重幅が不自然になる「ハム目」になったりします。

「挙筋腱膜」は乾燥から眼球を守る瞼板に付着していますが、断絶されるとまぶたを持ち上げる力が軽減します。挙筋腱膜の機能が低下するので、まぶたが目に覆いかぶさった状態になり二重幅が不自然に見えます。また、ハム目以外にも、まぶたがくぼむ症状が見られるケースもあります。

断絶した挙筋腱膜を再生するには、高度な技術が必要です。カウンセリング時に、過去に執刀した写真を提示してもらい、医師のスキルを知った上で依頼した方がいいでしょう。

目の整形で失敗を防ぐ方法

目の整形で失敗すると、手術方法によっては修正や再手術が難しく、何よりも身体的な負担が大きくなります。目の整形で失敗を防ぐためには、どのような方法があるのか見ていきましょう。

希望のデザインをしっかり伝える

術後に「こんなはずじゃなかった」と思っても、手術の内容によっては再生が難しい場合があります。想像とかけ離れた仕上がりを防ぐためにも、希望する目の形を医師にしっかりと伝えましょう。

ただし、安全性を確保するには、生まれもった目の形やまぶたの脂肪の厚みを考慮しつつ、リスクを最小限に抑える方法で施術する必要があるので、必ずしも本人が希望するデザインが叶うとは限りません。「ハム目」や「二重ラインの乱れ」といったリスクを避けるには、医師と相談の上で施術を行いましょう。

切開法を行う場合は慎重に検討する

切開法は、余分な脂肪や皮膚を切除した後に縫合していくため、容易にもとの状態には戻せません。切開法を希望する場合は、埋没法以上に慎重に検討しましょう。

また、切開法は医師のスキルにもよるので、医師選び・クリニック選びは慎重に行ってください。

整形で目を大きくしたい場合は、まずは初期段階として埋没法がおすすめです。埋没法なら、縫合するだけでメスは入れないので術後の修正も図れます。

執刀医の手術実績を確認する

先に説明したとおり、執刀医の手腕によって失敗するリスクが異なります。施術を受ける前には、必ず執刀医の手術実績を確認しましょう。大手の美容クリニックであれば、過去に執刀した写真が公式ホームページに掲載されています。

もし、施術を検討しているクリニックの公式ホームページに載っていない場合は、カウンセリングの際に見せてもらいましょう。そうすることにより、失敗のリスクを避けられるだけではなく、自分の理想に近い方法で手術を行えるか確認できます。

まとめ

目の整形は、「二重ラインが乱れる」「ハム目になる」「埋没しているはずの糸が見えている」といった失敗が起きる場合があります。イメージと異なる仕上がりにならないよう、施術前にしっかりと希望する目の形を伝えましょう。医師と仕上がりのイメージをきちんと共有することによって、失敗を避けられます。

それでも修正が必要になった場合、皮膚と皮膚を縫い合わせているだけの埋没法ならば修正は可能ですが、脂肪や皮膚を除去する切開法は安易に修正できません。施術を行う際にはリスクも踏まえた上で、切開法と埋没法どちらにするか選びましょう。

さらに、目の整形における失敗は、医師のスキルも関係します。過去に執刀した写真を確認した上で、施術を行うクリニックを選びましょう。過去に執刀した写真は公式ホームページに掲載しているケースもありますが、載っていない場合は施術前のカウンセリングで提示してもらいましょう。

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