美容対談シリーズ
えみり
人気のお顔のタイプ、よく名前の挙がる有名人は?
カウンセリングで「ノート」を持ってくる方って多いんですよ。
山本
えみり
ノート?
なりたいイメージとか質問を書いてこられるんですよ。輪郭だと特に多いです。よく聞く有名人は定番ですけど日本人だと石原さとみさん、明日花キララさん、橋本環奈さん。でも本当にその輪郭がいいの?って聞くと、結局その方たちの目や鼻が好きだったりしますが(笑)。愛沢さんもよく聞きますよ。海外だとアンジェラベイビーさん、グリナザさんとかが多くて、やっぱり最近はチャイボーグを好まれる方多いですね。
山本
えみり
女の子はやっぱり憧れますよね。先生から見てなりたいイメージに寄せるのがちょっと難しいな…ってとき、どういうふうに伝えるんですか?
よくありますよ。でも例えば明日花キララさんの写真を持ってこられたとして僕がどこを見てると言うと…実はその顔にぴったり近づけようとして見ていないです。その人がどういうテイストが好きかという「方向性」を見てるんです。
山本
えみり
そうなんですか!
その人のファッションとかお仕事とかひっくるめた中のひとつの要素として見てます。たいていの方はそのとおりの顔になれないわけじゃないですか。だけど少なくともなりたいベクトルを察してあげて、そこに向かって指揮するみたいな形です。僕はかなり参考にするので、イメージは持ってきていただくと役に立ちますね。
山本
えみり
カウンセリングでよく理想のお顔を持ってきてくださいって言われますけど、そうだったんですね。
なりたいお顔がご自身に似合わないときはもちろんお話させていただいて、それでも本人がいいというなら作っていきます。僕はなるべくご希望に寄せていくタイプで、料理人で言うと自分の好みの味を押し付けるタイプではなくて、言われたものを作るタイプです(笑)。
山本
えみり
先生、ハイフマニアらしいとお聞きしました。先生の思うハイフの良さと効果的なアンチエイジング方法をぜひおしえてください!
マニアと言っていいかはわからないですが(笑)。ハイフがここ10年で出てくるまで切らないたるみ治療というとサーマクールとかで、劇的に変わるようなものはなかったんです。ハイフは効果が歴然なので、当時すごく画期的な機械だったんですよ。ハイフが出てたるみ治療の勢力図がガラッと変わりましたからね。外科じゃないたるみ治療って限られていて、糸リフトかハイフしかないんです。学会での共通認識としては30歳過ぎからやるのがいいとされてますけど、骨切りとかで骨と肉のバランスが悪い人は20代でもおすすめできます。
山本
えみり
ハイフがいいのか糸がいいのかって質問はよくいただくんですよ。
両方やったほうがいいですね。理由はいっぱいありますけど、めっちゃ長くなるので割愛します(笑)。ハイフは、触った感じがたゆんたゆんして緩い感じの人を密にしてあげる効果があるんです。絹豆腐を高野豆腐にするような、「縮める」イメージ。
山本
えみり
わかります! きゅっ!って縮む感じ(笑)。
焼肉みたいな(笑)。糸は持ち上げるイメージです。肉のボリュームがある位置を動かすという。で、中がぎゅっと詰まったものを持ち上げるのが当然いいので、両方やるといいのはそういうことですね。糸は糸にしかない良さもあるんですけど、糸って元に戻るんですよ。
山本
えみり
やっぱりそうなんですね! ちなみにハイフは戻るんですか?
戻ります。時間がたてば。ハイフも糸もそうですけど、特に糸は釣りのイメージでトゲトゲで肉を持ち上げるんですが、肉が吊り上げられてる状態なのでその間は重力がなくなるんですよ。たるみの原因って実は重力なので、頑張って支えてくれている間はたるみにくくなるという。そこまでエビデンスのあるものではないんですがそういう報告もあります。
山本
えみり
そうなんですね。確かに「予防にいい」って聞いたことがあります。ハイフって輪郭で向き/不向きってあるんですかね? 私、糸やるとシャキーン!ってなっちゃいそうな気がして(笑)。
(えみりの顔を見て)ハイフやりすぎないほうがいいかもしれない。コケちゃいそうですね。
山本
えみり
やっぱりそうですか? やりすぎないようにはしてます。ゲッソリしちゃうので。
愛沢さんの場合ある程度間隔を空けたほうがいいですね。痩せたときにコケやすい人はハイフ要注意です。ハイフって顔のボリュームを減らすので。コケやすい人は逆にボリュームを足すことでたるみ感をとることも大事です。注入系でコントロールする。
山本
えみり
こうやって先生のお話を聞きつつ自分の顔を理解することですね。なんでもかんでもやればいいわけではない!
「効果的なアンチエイジング法」は、自分もいま35歳でめっちゃ模索してますよ。
山本
えみり
本当にお肌が綺麗ですよね。なんのたるみもないし、こんな自然にお綺麗なのびっくりしました!
顔に関して僕がやったほうがいいと思うのは、ハイフ。あとヒアルロン酸とか脂肪でもいいんですけどボリューム。ボトックスも王道です、小皺やちりめん皺はこれで予防できるので。皺は一回刻まれるとなかなか取れないので予防の意味でも上手にやるべき。女医さんなんかもこの3つはよくやっていますね。
山本
えみり
注入系ってお手軽にできるぶん、量とかバランスがけっこう難しいと思ってます。
そうですね…! ヒアルもボトックスもどこでやっても変わらないと思うかもですけど、全然違います。腕がありますよね。シンプルな料理ほど味付けが難しいのと一緒で。先生によって差が出ますよ。
山本
えみり
違いますよね! 外科手術だとみんなたくさん調べていくと思うんですけど、注入系は意外と落とし穴かも。
このヒアルとボトックスの名医の見分け方って難しいです。それこそ口コミとかしかないんですよね。
山本
えみり
正面から見たら綺麗だけど笑ったときに不自然になったことがあって、失敗したと思いました。
静止画と動画って違いますし。表情を作ったときにかわいいのが大事です。
山本
えみり
今日先生にお会いすると言ったら会社のスタッフから質問があったんですけど、面長な顔を短く改善するのはどうすればいいんですか?
面長なのはなぜか考えると、縦横比の問題なんです。横幅が狭い人はこめかみに脂肪注入するとか横にボリュームを出したりしますけど、ほとんどのケースが長さを短くしたい人ね。そういう場合はその人の条件にもよるんですけど、両顎手術だったりVライン形成だったりを組み合わせることが多いです。例えば両顎手術の効果が少ししかなくてもVライン形成と合わせればそのぶん効果が高くなるのでけっこう変わる人もいます。そういう理由で他院であまり変わらないよって言われてうちに来る人もけっこういますね。
山本
えみり
なるほどです。
顔の長さってパーツバランスもそうで、例えば鼻先が下がってる人って顔が長く見えるんですよ。あと鼻筋が細すぎると長く見えたり、釣り目の人も顔が長く見えます。そういう視覚効果を使っていくこともできますね。原因を見つけて改善していくことです。面長で骨切りの相談に来られて「あなたの場合骨じゃなくてたるみです」ってことも全然ありますから。
山本
えみり
思い込みってありますよね。あまり一人で悩まないで、やっぱりまずは先生に相談してみること。山ちゃん先生、今日はありがとうございました!
対談パートナー
愛沢えみり
BETICA 運営代表
株式会社voyage代表
アパレルブランドEmiriaWizの運営のほか、美容や飲食業のプロデュース、メディア運営等を行っている元歌舞伎町No1キャバ嬢。