美容対談シリーズ
えみり
さっきもお話がありましたけど、何か特別な予定がある時にすぐ効く美肌の治療というと…?
やはりコラーゲンピールですね。これ単品でもいいですし、先ほどのロングパルスYAGレーザー/ジェネシスと組み合わせるとちょっとした小ジワが目立たなくなったりもします。でもマッサージピールも皮脂が多い方だと赤くなったり皮が剥けたりする方もいるので、結婚式とか特別な予定の直前に初めてやるのはやめたほうがいいですね。何もないときに何回か受けてみて問題なくて、さらにいつもと同じ肌の調子だった時に。
原
えみり
そうですよね、初めての施術だと。
皮脂の多い方はピーリングとかも、翌日、翌々日にニキビができたりもするんですよ。やはりいつも受けていて問題のないものを大事な時にしっかり目に受ける、というのがいいと思います。
原
えみり
逆に、おすすめしない美容医療はありますか?
私個人の考えですが、βFGFという薬品を混ぜたPRP治療ですね。減りにくいし、ヒアルロン酸のように血管に詰まって皮膚が腐ってしまうようなリスクがないので安心だとやられている先生も多いんですが。ボリュームが予想外に出てしまうとかボリュームが部分的に減らないということがあって、私はあまりやりたくないなと思っています。
原
いつも施術をした前後で画像解析をして、診断機を使って効果がどれくらい出たかを見ているんですけど、この治療を受けられているとなかなか想定範囲の効果が出ずにトラブルもちょっと起きやすいんですよね…。すごく上手にされている先生もいらっしゃるので、先生によるとも思うのですが。
原
えみり
PRPと聞くといいのかなと思うんですが、混ぜるということですよね。
はい、PRP単体では問題ないです。この治療ですごく満足されている方もいらっしゃるので、受けられる方それぞれのライフスタイルとか先生の価値観によって勧めるもの勧めないものがあると思います。なので、ご自身の価値観に近い先生を見つけてかかりつけ医にしていただくのがいいかなと思いますね。
原
えみり
大事ですね。受ける側もどういう先生にやってもらうか、見る目を養わなきゃいけないですね。
えみり
シワを消す方法ってありますか? 私もシワは気になっているんです…。
シワはどうしてもできてしまうものです。
原
えみり
ボトックスがいいんでしょうか?
顔にシワができるのは表情が動くからなんですね。表情を動かさなければシワってできないんです。ボトックスは筋肉の動きを一部止めるものですが、顔は笑ったり怒ったりと表情を作るわけで、全部動きを止めちゃうと能面みたいな顔になる(苦笑)。
原
えみり
そうですよね…!
でも、例えば笑った時に広範囲にシワがよっちゃう場合に控えめにボトックスを打つと、だいぶシワは目立たなくなります。完璧にシワをなくとなるとちょっと…なので、減らすという感覚で受けていただくのはいいかなと。眉間とかはいいと思います。
原
加齢でシワができるようになるのは、お肌のハリが落ちてくるからなんですね。頭痛い時に痛み止めを飲むみたいな感じで短期的にボトックスを受けるのはありだと思いますけど、それだけだと肌のハリ自体はそんなに変わらないので。シワが刻まれるのを防ぐことはできるけれども、そこにはずっとシワが入る状態なので、さっきのスネコスやプロファイロのような肌を育てるということを一緒にすることでちょっとずつ良くなるんじゃないかな。
原
えみり
目尻ってボトックス打てるんですか?
打てますよ。
原
えみり
打てるんですね! 私、目尻のシワが気になるんですよ。
目が大きいからどうしても動きが大きいのでシワが入りやすいんですね。
原
えみり
目の大きさって関係あるんですか! 最近すごく気になりだして、どうしようって悩んでたところなんです。
でもにこーって笑った時のシワは見る人にポジティブな印象を与えますから。
原
えみり
あはは(笑)。
お顔が整った方で表情がないと冷たい印象を与えることもあるので。目尻のシワ、かわいいと思いますよ。
原
えみり
じゃあ予防と改善とで一緒にやっていくのが、長い目で見ていくのがいいのですかね。前向きに考えつつ改善していきたいです(笑)。
えみり
さっきのニキビ肌についてもそうですけど、いろいろプラスの面もあるんだなって。いろいろ学べて良かったです! では最後です。ちょっと大きなテーマですけど、お肌を綺麗にするために何を一番気を付けたほうがいいですか?
はい。ご自身で気を付けられることが3つあります。
原
えみり
え! 気になります。
まずはさっきからお話に挙がっている日焼け止め。遮光ですね。場所や機会に合わせた日焼け予防をしっかりしていただくのがまず大事。あとは、やはりこすらないこと。うちの父とかはあかすりタオルで顔をこすったりしていますけど…。
原
えみり
こすったほうが綺麗になるイメージでしたけど昔は(笑)。
こすってダメージを受けた肌は、東洋人だと色素沈着を起こしやすいんです。顔を洗う時、何かを塗る時、顔をふく時、つねに意識することが大事。
原
えみり
顔をふくタオルもですか?
刺激の少ない使い捨てのものとかを使われている方もいますが、まあ普通のタオルでいいと思います。肌をおさえるような感じでふき取るのがいいですね。
原
えみり
自分の話になってしまうんですけど、洗顔後にお顔をふく時にやさしくポンポンとするようにしていたら、変わってきた気がするんです!
毎日のことで回数が多いので、そこを気を付けることはスペシャルなケアを受けることと同じくらい大事なことですね。毎日意識しないでやっていることのダメージをなるべく少なくしていく。
原
えみり
これは誰でもすぐにできることですね。
男性で全然ケアをしてない人のほうがお肌綺麗だったりするじゃないですか?
原
えみり
いますよね! ずるいなあって(笑)。
そういう人は肌をあまり触らないことで、綺麗な肌を保てているんじゃないかと思います。
原
えみり
やりすぎないほうが良かったりすることもあるのでしょうか。
女性はどうしてもお化粧したりするので、そういった刺激を少なくしてあげるのはすごく大事ですね。で、最後の一つは保湿です。肌というのは人間と外の世界とのバリアになっているんですね。このバリアが乱れるといろんな刺激が入ってきて、肌が荒れたりするという。こすらないというのもバリアを壊さないということに繋がってくるんですが、乾燥するとまた刺激が入ってきやすいので保湿は大事になってきます。若い方で油分がしっかりある場合は、ただ油分を足すのではなくて自分に合った保湿をすること。
原
えみり
自分に合った保湿って難しいです…。
難しいんですよね(苦笑)。保湿剤も、油分単独ではなくて肌自体の水分量を上げるような保湿剤もあるんですね。セラミドとかヘパリン類似物質というものとか。油分を加えるタイミングもあります。真冬の風の強い時期とかはクリームなどでしっかり膜をしてあげると肌は守られます。毎日同じケアをするのではなくてそういった季節やお肌の状態を見ながら変えていくことが大事ですね。
原
えみり
なるほど…。ちょっと難しいですけど、自分の肌と向き合うこと。
例えば、全然知らない人を参考にするよりも自分の家族の肌質やケア方法を見ることで自分の将来どうなるかがわかるかもしれないです。家族だと大体似たような年の取り方をするので、身近な先輩を教科書だと思って。
原
えみり
両親。確かに似ますね(笑)。
たまに反面教師になる場合もありますが。うちの父はあかすりでこすってますし…。
原
えみり
あはは(笑)。先生、今日は素敵なお話をたくさん伺えて勉強になりました。ありがとうございました!
こちらこそお会いできて光栄でした! ありがとうございました。
原
対談パートナー
愛沢えみり
BETICA 運営代表
株式会社voyage代表 アパレルブランドEmiriaWizの運営のほか、美容や飲食業のプロデュース、メディア運営等を行っている元歌舞伎町No1キャバ嬢。