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美容医療コラム

いま、話題のダーマペンってどんな肌悩みに効果があるの?施術のメカニズムと作用について解説

 
いま、話題のダーマペンってどんな肌悩みに効果があるの?施術のメカニズムと作用について解説

ダーマペンは、専用機器で肌表面に小さな傷を作り、肌が持つ本来の力を活性化させる治療法として、美容業界で注目を集めています。しかし、肌を傷つけることで肌悩みが解消されると聞くと、「どんな悩みに対応しているのか」気になる方も多いのではないでしょうか?また最近ではSNSYouTubeなどでインフルエンサーや芸能人がダーマペンを行った感想などを発信していることもあり、どんな治療法なのか気になっている方も多いと思います。

今回はダーマペンのメカニズムと、改善が期待できる肌悩みの種類について解説します。

ダーマペンのメカニズムとは?

ダーマペンとは専用機器で肌表面に軽度な傷をつけ、皮膚の再生能力を活性化させて気になる肌悩みの改善を目指す治療法です。肌を傷つけると聞くと、痛みを伴ったりダウンタイムがあったりと、肌に負担をかけているように思われるかもしれません。肌を傷つけることでどのように肌悩みが解消されるのか、ダーマペンのメカニズムについて詳しく解説していきます。

肌の修復力を利用する治療法

ダーマペンは髪の毛より、さらに極細の針で皮膚の表面に小さな穴を開け、肌の修復力を利用して肌悩みの改善を目指す治療法です。皮膚に多数の傷が一時的にできると、傷を治癒させようとさまざまな成長因子が分泌されます。分泌された成長因子の働きにより、皮膚の真皮部分にある線維芽細胞(せんいがさいぼう:美容成分を作り出す細胞)が活性化し、「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」が生成されます。ダーマペンは肌機能の回復に必要なこれらの3つの成分を生成させ、肌のターンオーバーを促すといったメカニズムを利用して、肌悩みを改善へと導きます。

針の長さによる効果の違い

ダーマペン治療に使われる機器にはいくつかの種類がありますが、最近よく使用されているのは「ダーマペン4」といわれる治療器です。ダーマペン4の先端には、0.2mm3.0mmに長さが調整できる極細の針が16本ついています。針の長さによって作用に違いがあり、針が長くなるにつれ深くアプローチが可能となります。これだけ聞くとより高い変化を期待して、針を長くしたほうが良いと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、針の長さは、皮膚の厚さ、施術部位、肌の悩みや状態、施術歴などを考慮して医師が適切な長さに調整します。施術部位別の一例としてお伝えすると、肌質改善や毛穴の開きの場合は0.2mm1.0mm、ニキビ跡の改善なら1.5mm以上が目安です。ただし、針の長さが伸びると、ダウンタイムが長くなる恐れもあるため、医師の適切な診察と判断が必要となります。

ダーマペンの効果が期待できる肌悩みとは?

さまざまな肌悩みに対応しているといわれるダーマペンですが、ダーマペンが得意とする肌悩みは、大きくわけて「ニキビ跡」「毛穴の開き」「シミ・くすみ・肌のハリの低下」の3つです。

ニキビ跡

ダーマペンは、ニキビ跡の改善が期待できます。ニキビは過剰な皮脂分泌が原因となり、毛穴に炎症が起きる皮膚疾患です。通常は肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)によって自ずと治癒していきますが、重症の場合は炎症が治まったあと、皮膚に月のクレーターのような凹みができるケースがあります。ダーマペンには過剰な皮脂分泌を正常な状態へと導き、肌の再生力を促進させる作用が期待できるため、ニキビ跡の治療法として多く用いられています。

ニキビ跡の改善が期待できるダーマペンですが、治療を受ける前に注意すべき点があります。それは重症のニキビを悪化させる恐れがある、ということです。重症のニキビができている場合は、医師に相談しましょう。

毛穴の開き

毛穴の開きの原因は、毛穴の詰まりや加齢によるものなどさまざまですが、ダーマペンはこうした毛穴の開きの改善により、高い作用があると考えられています。その理由の一つとして、ダーマペンの皮脂分泌を正常化させる作用が、毛穴に詰まった角栓を排出しやすい状態へと導くからです。また角栓が毛穴に多く詰まり毛穴が押し広げられると、その汚れが酸化して黒くなる「イチゴ鼻」になります。ダーマペンは毛穴の開きと同時に、このイチゴ鼻の改善も期待できます。

ダーマペンによって、皮脂分泌が正常化と併せて肌の再生力を促進するため、加齢によってたるんでできる毛穴の開きにもアプローチします。クリニックによっては肌の状態を見ながら、他の施術と組み合わせて治療を行う場合もあります。

シミ・くすみ・肌のハリの低下

ダーマペンに期待できる作用として、肌のターンオーバーの促進があります。ターンオーバーが促進されると、シミやくすみ、ハリの低下などの肌トラブルの解消を目指せます。

肌のシミやくすみ、ハリの低下は、真皮の中にある線維芽細胞が生成するコラーゲンやヒアルロン酸量の減少、エラスチンの弾性の低下が原因です。これらの成分は、肌の潤いやハリに大きな影響を与えます。肌のハリの低下を改善するには、真皮を刺激し線維芽細胞を活性化させて、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を助けることが重要です。ダーマペンで皮膚に針を刺し真皮を刺激すると、線維芽細胞が活発になりコラーゲンやヒアルロン酸などの生成が促され、シミやくすみ、ハリ低下の改善が期待できるのです。

ダーマペンは1回で効果を実感できるの?

ダーマペンは1回の施術で変化を実感できる人もいますが、繰り返し行うことで違いに気づく人の方が多い傾向にあります。また、肌の状態や肌悩みによって必要な施術回数は異なります。個人差はありますが、肌悩み別の施術回数の目安は以下のとおりです。

  • ニキビ跡:510
  • 毛穴の開き:36
  • シミ・くすみ・肌のハリの低下:57

施術回数は、求める肌の状態や治療前の肌の状態などによって異なります。皮膚のくぼみが深いニキビ跡の場合は、真皮や皮下組織までダメージを受けているため、他の肌悩みよりも回数が多くなる傾向があります。

またダーマペンのみの治療も行っていますが、施術後の肌は薬剤が浸透しやすい状態であるので、肌悩みにあったケアの組み合わせでより高い作用が期待できます。

施術の間隔は、治療に使われた針の長さやクリニックによって異なりますが、24週間開けることが推奨されています。施術前のカウンセリングで、目安となる回数や間隔を医師に確認しましょう。

美肌再生に大人気の美容医療「ダーマペン」初体験記!

まとめ

ダーマペンは、肌に無数の傷をつけ肌の修復力を利用する治療法です。思春期のときにできたニキビ跡、加齢やさまざまな原因でできた毛穴の開き、シミやくすみ、ハリの低下など、ひと昔前ならあきらめていた肌悩みも、外科的な施術の必要なく改善を目指せます。

メスを使わないため手軽に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ダーマペンは複数回受けるケースが多いので、計画や費用などもしっかり考慮しなければなりません。これからダーマペンを受けよう、もしくは気になっていたという方はぜひ参考にしてください。

ダーマペンに限らず、美容クリニックで治療を受ける際は、担当医師の実績などを調べて、信頼できそうなクリニックを選びましょう。

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