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美容医療コラム

ダーマペンって失敗するの?施術前に知っておきたいダウンタイムと注意点

 
ダーマペンって失敗するの?施術前に知っておきたいダウンタイムと注意点

最近、注目を集めているダーマペンですが、治療に失敗したという話を聞いたことがありますか?ニキビ跡や毛穴の開きなどの解消が期待できるダーマペンですが、ダーマペンを行った人の中には「失敗した」と感じる人もいるようです。

ダーマペンは肌表面に細かな傷をつけるため、一定期間ダウンタイムがあります。ダウンタイムの過ごし方やどこで治療を受けるのかなどが、失敗につながる大きなポイントになると考えられます。

今回はダーマペンで起きる失敗例とダウンタイムの過ごし方、失敗を避けるために気をつけたい注意点について解説します。

ダーマペンで起きる失敗とは?

ダーマペンはニキビ跡や毛穴の開きなど、自分でケアが難しい肌悩みへの改善に期待できると注目を浴びている治療方法で、さまざまな美容クリニックが取り入れています。

一般的には失敗が少ない治療法と考えられていますが、自宅でできる「セルフダーマペン」が普及した結果、肌トラブルが懸念されるようになりました。ダーマペンで起きる失敗は、主に「ニキビの悪化」と「針の跡が残る」といった2つです。

ニキビの悪化

ダーマペンはニキビ跡の改善が期待できますが、重症のニキビがあると治療は行えません。炎症のひどいニキビにダーマペンを行うと、ニキビをつぶしてさらに悪化させる恐れがあるからです。

ニキビにはいくつかの種類があり、炎症のひどいニキビは「黄色ブドウ球菌」が過剰に増殖した状態です。そのニキビをつぶした針で他の皮膚に傷をつけていくと、感染力の高い黄色ブドウ球菌が入り込み、ニキビを増やすリスクが高まります。

針の跡が残る

ダーマペンは、肌の状態や肌悩みの種類などによって、針の長さを調整して治療が行われます。より高い作用を期待して長い針の方が良いと思いがちですが、不適切な長さでは肌トラブルを招く原因になります。必要以上に針を長くしたり、治療後のアフターケアを怠ったりすると、針の跡が残るリスクが高くなります。特にセルフダーマペンは、こうした肌トラブルが起こりやすいので注意が必要です。

ダーマペンのダウンタイム

ダーマペンにはダウンタイムと呼ばれる、治療を受けてから肌が元の状態に回復するまでの期間があります。ダウンタイムは個人差がありますが、主に以下のような症状が約5日~1週間ほど続きます。

赤み・腫れ

肌表面に無数の傷がついた状態になるので、治療後は一時的に炎症が起き、赤みや腫れが発生する場合があります。赤みや腫れの程度は肌の状態、部位、針の長さによって異なりますが、時間の経過とともに治まるものがほとんどです。

皮むけ・かゆみ

ダーマペンでつけた傷が元に戻る過程で、部分的に皮がむけたりかゆみが生じたりするケースがあります。皮むけやかゆみが生じると気になるかもしれませんが、ダウンタイムを縮めるためにも極力刺激を与えないようにしましょう。

内出血

針の長さが長いほど、治療後に内出血を伴うリスクが高くなります。ただし、内出血は針を指した刺激による一時的なもので、多くは数日で治まります。部位によっては、治療直後に点状の出血を伴うこともあります。

ダーマペンのダウンタイムはどのくらい?施術後の経過や注意点を解説

失敗を防ぐためのアフターケア

ダーマペンをして失敗したと感じる原因の一つに、不十分なアフターケアが挙げられます。ダーマペン治療後の肌は、目に見えないほどの小さな傷が無数についている状態なので、些細な刺激でも肌にとっては大きな負担となります。治療後の肌トラブルを回避するための注意点をご紹介します。

入浴

治療当日はシャワー浴にし、入浴は控えましょう。湯船に浸かると体温が上昇し血流が促進されるので、施術した部位から出血するリスクがあります。入浴は翌日から可能ですが、長時間湯船に浸かるのは控え、洗顔時は擦り過ぎないように優しく洗いましょう。ゴシゴシと力を入れて洗うと、ヒリヒリしたりダウンタイムが長引いてしまったりと肌トラブルを引き起こす原因となります。

メイク

治療当日のメイクは控えましょう。肌には無数の傷がついているので、傷口に化粧品の成分が入り込み不衛生になると同時に、摩擦も大きくなります。またメイクをするとその後、クレンジングや洗顔も必要となるため、肌にかかる負担は相当なものと考えられます。出血がなくヒリヒリした感じが軽減している場合は、施術翌日からメイク可能ですが、ダウンタイム中は濃いメイクは避けてナチュラルメイクにしましょう。

日焼け対策

ダウンタイム中の肌はデリケートなので、しっかり日焼け対策を行いましょう。紫外線は健康な肌であっても悪影響を及ぼす恐れがあるため、ダーマペン後の肌にとっては、大きな刺激となります。また紫外線は季節や天候問わず降り注いでいるので、一年を通して日焼け対策が大切です。治療当日は日焼け止めを使用できませんが、翌日からは日焼け止めや日傘、帽子を利用して紫外線から肌を守りましょう。

保湿

外部からの刺激を受けやすい状態である肌を守るには、保湿が大切です。しかし保湿するのは、治療後6時間が経過してからです。クリニックによっては治療後、肌の鎮静と乾燥防止のためにオイルを塗布したり、保湿用のワセリンが処方されたりする場合もあります。肌の赤みや腫れがひどく不安に思う場合は、治療を受けたクリニックに保湿の仕方を相談しましょう。

ダーマペンで失敗しないためのポイント

ダーマペンを行う方法は2種類あります。一つは美容クリニックで医師の診察のもとで行われる治療、もう一つは自分で行うセルフダーマペンです。

どちらの方法であってもクリニック選びや、やり方を間違えると失敗のリスクが高くなります。ダーマペンを検討している方は失敗しないように、以下の2つのポイントに注意しましょう。

セルフダーマペンは極力避ける

ダーマペンで失敗しないためには、セルフダーマペンはできるだけ控えるようにしましょう。セルフダーマペンは、クリニックでの治療よりも安価かつ自分の都合のよい時間にできるというメリットがあります。しかしこれまでお伝えしてきたように、肌質、部位、肌悩みによって医師が針を適切な長さに調整したり、治療前に麻酔クリームや消毒などの処置を行ったりと、ダーマペンはさまざまな処置がなされます。また、クリニックであれば施術時やアフターケアに加え、ダウンタイム中に肌トラブルが起きた場合は治療の様子や工程を把握したうえでの処置を行ってくれます。

しかし、セルフダーマペンの場合は、肌トラブルの責任は自分にあります。ダーマペンは、治療前の処置やアフターケアも含めて治療と考えられるので、知識や経験がない状態でセルフダーマペンを行うと、肌トラブルを招く恐れがあります。

経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶ

ダーマペンは医師免許があれば、美容に関する治療経験がなくても行えます。しかしダーマペンは、肌の状態や肌悩みなどによって針の長さを調節する必要があり、美容治療に関する専門的な知識や経験が重要です。近年では美容クリニックが増えましたが、残念ながら全ての美容クリニックに経験豊富な専門の医師がいるわけではありません。ダーマペンに限らず、美容医療の経験が少ない医師が施術しているケースも多いのが現状です。専門知識が少なく経験が浅い医師が治療にあたると、変化を実感しにくかったり針の跡が残ってしまったりと、適切なダーマペン治療が行われない恐れも考えられます。ダーマペンを検討している方は、診察を受ける前にクリニックのホームページなどで、医師の経験や実績を調べるようにしましょう。

まとめ

ダーマペンで起こりうる失敗例や、失敗したと感じる原因について解説しました。ダーマペンにはダウンタイムがあるため、いかにダウンタイムの注意点を意識するかで、失敗のリスクを軽減できます。

しかし適切なダーマペン治療が行われなければ、いくらダウンタイムを注意深く過ごしたとしても肌トラブルを招くリスクは高くなります。

ダーマペンの失敗を回避するには、信頼のおけるクリニックで経験豊富な医師の治療を受けるようにしましょう。自分の理想の肌を目指すために、しっかりと情報を集めましょう。

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