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美容医療コラム

いちご鼻の原因は? 間違った治し方とNG習慣を解説

 
いちご鼻の原因は? 間違った治し方とNG習慣を解説

この記事の概要

いちご鼻のタイプと原因、自宅でできる正しい毛穴ケアについてご紹介します。

肌トラブルは世代によって異なりますが、毛穴トラブルは世代を問わず多くの方が抱える肌悩みのひとつです。そんな毛穴トラブルの中で、誰しも一度は悩んだ経験があるのが、毛穴の黒ずみ「いちご鼻」ではないでしょうか?

一般的に「いちご鼻」と一括りにしていますが、実は症状やその原因によってタイプが分かれています。そして、イチゴ鼻を改善するためには、正しいケアの継続が大切です。

いちご鼻の原因と自宅でできる正しいケア、美容クリニックで行われている施術についてご紹介します。

●いちご鼻とは?

いちご鼻とは、鼻の毛穴がいちごの種のように、黒くポツポツと目立つ状態です。鼻は顔の中心にあり、人の視線を集めやすいため、見た目の印象に影響を与える場合があります。

一般的に毛穴が黒く見えるのがいちご鼻と思われがちですが、原因によって「毛穴詰まりタイプ」と「メラニンタイプ」の2種類に分けられます。

・詰まり毛穴タイプ

詰まり毛穴タイプは、その名のとおり毛穴が詰まった状態で、触るとザラザラとしています。見た目は黒ずんで見えるものが多いですが、人によっては透明や白色のものなどもあります。

・メラニンタイプ

メラニンタイプは、毛穴の周りに茶色のシミができ、まるで毛穴自体が黒ずんでいるように見えるタイプです。実際には毛穴には何も詰まっておらず、触ってもザラザラとした感触はありません。

●いちご鼻の原因

いちご鼻の原因は、タイプで異なります。いちご鼻の予防や改善には、それぞれの原因を知っておくとよいでしょう。タイプ別に原因をご紹介します。

・詰まり毛穴タイプ

詰まり毛穴タイプの原因は、毛穴に皮脂や古い角質が詰まってできる角栓です。毛穴にできたばかりの角栓の色は透明や白色ですが、その角栓が酸化すると黒くなり、いちごの種のようにポツポツと目立つようになります。

皮脂が過剰に分泌されると角栓の原因となりますが、皮脂は肌にとって欠かせないものです。皮脂には肌の内側にある水分の蒸発を防ぎ、紫外線やほこりなどの刺激から肌を保護する役割があります。

本来、古い角質は肌の生まれ変わりの周期である、ターンオーバー(肌の新陳代謝)に応じて排出されます。しかし、肌のターンオーバーが乱れると、古い角質が排出されず肌にたまるので、毛穴に詰まってしまうのです。

・メラニンタイプ

メラニンタイプの原因は、毛穴周辺の皮膚にメラニン色素が沈着してできたシミです。シミの原因は、紫外線や摩擦、ターンオーバーの乱れです。

メラニンには紫外線のダメージから肌を守る役割がありますが、紫外線を長時間浴びることでメラニンが過剰に生成され、その結果としてターンオーバーが乱れるなどの悪循環に陥ります。

ターンオーバーが乱れると、過剰に生成されたメラニンの排出がうまくできなくなり、メラニンタイプのいちご鼻になってしまうのです。

●いちご鼻の間違った治し方とは? 2つのNG習慣

いちご鼻をすぐに治したいからといって、無理に角栓を取り除くのは控えましょう。間違ったケアやNG習慣を繰り返し行うと、さらにいちご鼻を悪化させてしまいます。

・無理に角栓を取り除く

詰まり毛穴タイプは毛穴に詰まった角栓が原因ですが、その角栓を取り除こうと爪でぎゅっと角栓を押し出したり、引き抜いたりする行為はNGです。

無理に角栓を取り除く行為は、肌にダメージや炎症を与えてしまい、過剰な皮脂分泌を促して、角栓ができやすい状態を自分で作っているといっても過言ではありません。また角栓ができやすいだけではなく、毛穴自体が開いた状態になってしまいます。

・ゴシゴシと洗う

ゴシゴシと力を入れて洗顔すると、毛穴に詰まった角栓が取れるように感じますが、力を入れて洗うと肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。その結果、肌のバリア機能が低下して乾燥を引き起こすので、ゴシゴシ洗うのは控えましょう。

毛穴ケアの定番といえば、スクラブ入りの洗顔料をイメージする方も多いと思います。スクラブ入りの洗顔料は、スクラブによる摩擦で汚れを取り去るアイテムですが、毎日使用していると肌はダメージを受け、毛穴の炎症を引き起こし、毛穴の詰まりを悪化させます。

●いちご鼻を改善する正しいケアとは?

いちご鼻の改善に大切なことは、正しいスキンケアの継続です。自宅でケアしていても、なかなか改善できない場合は、美容クリニックで施術を行う方法もあります。

ここでは、自宅で気軽にはじめられるスキンケアの方法と、美容クリニックでできる施術についてご紹介します。

・自宅でできるケア

いちご鼻の改善のために自宅でできるケアとして、押さえておきたいポイントは3つあります。いつものスキンケアの習慣を少し見直すだけなので、中学生や高校生、大人まで年代を問わずおすすめです。

ビタミンC・A・Bを取り入れる

ビタミンCには、過剰な皮脂の分泌や肌の炎症を抑制し、肌の代謝促進やバリア機能を整える働きがあります。ビタミンCを継続的に取り入れることで、角栓ができにくい状態に整えたりメラニン排出したりと、サポートが可能となります。

また、ビタミンCと一緒に取り入れたいのが、ビタミンAとビタミンBです。ビタミンAとビタミンBには、毛穴ケアに欠かせないビタミンCの働きを、サポートする役割が期待できます。

やさしく洗顔・クレンジングを行う

過剰な皮脂をそのままにしておくと毛穴に汚れがたまり、角栓やターンオーバーの乱れの原因となります。毎日メイクをする方は、疲れていてもしっかりメイクを落とすようにしましょう。

時間に余裕があるときは、クレンジング前に蒸しタオルで顔を温めると、毛穴に詰まった汚れが落ちやすくなります。

また、毛穴の汚れが気になるからといって、1日に何回も洗顔を行うのは、肌にダメージを与えてしまうため、朝・夕の1日2回にしましょう。洗顔を行う際は、しっかり泡立ててからやさしく肌を包み込むように洗うと、摩擦によるダメージを軽減できます。

しっかり保湿する

保湿はスキンケアの基本です。乾燥は皮脂の過剰な分泌や、さまざまな肌トラブルの原因になります。保湿する際は、化粧水をたっぷり使用して肌の水分を補い、乳液やクリームでフタをするイメージで行います。乾燥が気になるときは、いつものケアに美容液や加湿器などを使うのがおすすめです。

・美容クリニックでできるケア

自宅でケアしていても、いちご鼻がなかなか改善されない場合は、美容クリニックの施術で改善するケースがあります。美容クリニックで行われる施術方法はクリニックによって異なりますが、大きく3つの種類に分けられます。

ピーリング

ピーリングとは、肌に薬剤を塗って古い角質を除去する施術です。ピーリングには疲労やストレス、加齢などで乱れたターンオーバーを整え、健やかな肌へと導く作用が期待できます。

クリニックによって使用される薬剤は異なりますが、一般的には「サリチル酸マクロゴール」が使用されます。ピーリングはダウンタイムがほとんどありませんが、角質がたまっていない肌に行うと肌にダメージを与えます。そのため、経験豊富な医師がいるクリニックを選びましょう。

レーザーによる施術

レーザーによる施術は使用する機器によって、肌の再生を促すものや毛穴を引き締めるものなどさまざまです。また、美容クリニックによって使用する機器は異なりますが、医師の診察を受け、症状に適した機器で施術が行われます。

レーザーはピーリングと比べると肌への刺激は大きいですが、肌の状態によってはピーリングよりも作用を感じやすいケースがあります。

導入・点滴による施術

導入・点滴による施術は、いちご鼻の原因や症状によって使用される薬剤は異なります。また、施術の方法も目的に応じた薬剤を肌に塗って浸透させる方法や、点滴で体内に入る方法があります。

いちご鼻の改善で一般的に行われているのは、専用機器を使用して肌に微細な穴を開け、コラーゲンの生成を促す「ダーマペン」や、複数の美容成分を専用機器で肌に浸透させる施術です。

使用される薬剤は、悩みに応じて複数の薬剤を組み合わせたり、他の施術と同時に行えたりできるのが特徴です。

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●まとめ

いちご鼻は年代を問わず、多くの方が抱える肌トラブルのひとつです。いちご鼻を効率よく改善するには、毎日しっかり肌の汚れを落とし、肌に必要なビタミン類を取り入れて、丁寧な保湿が大切です。

それでもいちご鼻が改善されず悩んでいる方は、経験豊富な医師がいる美容クリニックで施術を受けてみてはいかがでしょうか?

憧れの毛穴レスを目指して、正しい毛穴ケアを行いましょう。

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