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美容医療コラム

ほくろはレーザーペンで除去できる?リスクや安全に除去する方法についても解説

 
ほくろはレーザーペンで除去できる?リスクや安全に除去する方法についても解説

この記事の概要

コンプレックスになりえる「ほくろ」。見た目を気にして取りたいと考える方も多く、自宅で除去できる「レーザーペン」が市場には出回っています。果たしてレーザーペンでほくろを除去できるのでしょうか?レーザーペンのメカニズムや効果について解説します。

昨今、ほくろを自分で除去できる「レーザーペン」が市場に出回っています。一見、手軽にほくろを除去できそうなレーザーペンですが、安全に除去できるのか疑問に思っている方もいるでしょう。

ここでは、ほくろ除去用レーザーペンのメカニズムや効果について解説します。レーザーペンにおけるリスクについても、併せてご紹介しますので参考にしてください。

ほくろとは

「そもそもほくろって何?」という方もいるでしょう。まずは、ほくろが形成されるメカニズムについて解説します。

ほくろとは色素細胞(メラノサイト)が、増えることにより形成される良性腫瘍です。ほくろの多くは直径6mm以下ですが、5歳以下にできたほくろは大きくなるケースがあります。7mmを超える場合は、「悪性黒色腫」と呼ばれる皮膚ガンの恐れがあるため、皮膚科の受診を推奨します。大人になってできたほくろが変形した場合は、「基底細胞癌」が考えられるため一度皮膚科を受診しましょう。

ちなみに、ほくろは紫外線による刺激が関与しているとされているため、ほくろを増やしたくない方は紫外線対策の徹底が必要です。

ほくろ除去用レーザーペンのメカニズム・効果

次にほくろ除去用レーザーペンのメカニズムと、効果について見ていきましょう。

ほくろ除去用レーザーペンのメカニズムとは

ほくろ除去用レーザーペンは、レーザーの熱でほくろを焼いていきます。焼いた部分はメラニン色素が破壊され、やがて「かさぶた」となります。「かさぶた」は1ヵ月前後で取れ、そしてほくろがない肌になるという仕組みです。

ほくろ除去用レーザーペンの効果

ほくろ除去用レーザーペンは、ほくろ以外にも「しみ」「そばかす」「刺青」「いぼ」の除去にも対応しています。いずれにしても、レーザー照射箇所はかさぶたとなり、やがて剥がれ落ちます。

ほくろ除去用レーザーペンの使い方とアフターケア

ほくろを除去できるレーザーペンは、肌に大きな損傷を与えないためにも、正しく使用することが大切です。自宅用レーザーペンの使い方や、アフターケアの方法についてご紹介します。

自宅用レーザーペンの使い方

自宅用レーザーペンは、次の手順に沿って使用します。

  1. 同封している針を本体に取り付ける
  2. 好みの出力を選択し、ほくろに照射する
  3. 数秒照射後、ティッシュや綿棒で該当箇所を拭き取る(数回繰り返す)
  4. レーザー照射した箇所に絆創膏を貼る

このように、少ない手順でほくろが除去できますが、痛みを伴います。痛みに弱い方や敏感肌の方は、麻酔クリームの使用を推奨します。

また、レーザーを当てることで肌は、火傷を負ったときと同じ状態になります。レーザーペンを当てすぎるとケガにつながる恐れがあるため、きちんと使用法を守りましょう。

なお、自宅用レーザーペンは簡単にほくろが除去できるよう設計されているため、お子さまでも操作できてしまう危険性があります。小さいお子さまがいる場合は、「針が刺さる」「熱で火傷する」などの危険から守るためにも、使用時および保管時にご注意ください。

ほくろ用レーザーペンを使用した後のケア

ほくろ用レーザーペンを使用した後は、肌のバリア機能が低下しているので、紫外線や摩擦から肌を守るように徹底しましょう。

また、早くほくろを除去したい一心で「かさぶた」を無理やり剥がすと、肌を傷つける恐れがあります。肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)によって、自然と剥がれ落ちるのを待ちましょう。

ほくろ除去用レーザーペンの使用におけるリスク

手軽にほくろが除去できる道具に思えるほくろ除去用レーザーペンですが、いくつかリスクがあります。ここでは、ほくろ除去用レーザーペン使用上のリスクについてご説明します。

火傷

ほくろ除去用レーザーペンは、レーザーの熱でほくろを焼きます。レーザーペンの使用方法に慣れていないと、火傷する危険性があることを念頭に置きながら操作しましょう。

特に色の濃いほくろや大きく隆起したほくろに対しては、レーザーが過剰に反応する恐れがあり、火傷のリスクを伴います。

万が一、我慢できないほどの痛みや熱さを感じたときは直ちに中断し、施術箇所を冷やしてください。それでも痛みが改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。

再発

セルフケアでほくろを除去した場合、再発のリスクを伴います。クリニックでは再発のリスクを下げるために、ほくろの状態に合わせてさまざまな方法を検討しますが、セルフケアでは施術が不十分になる恐れがあります。再発したほくろを何度もレーザーで焼くと、その刺激で癌のリスクを上げることにもつながります。

傷跡が残る

レーザーペンで施術した箇所はかさぶたとなって剥がれ落ちますが、稀に傷が残る場合があります。また、レーザーペンによる刺激が肌の真皮部までに到達した場合は、傷が目立たなくなるのに時間がかかり、そのまま傷として残ってしまうケースもあります。

感染症が起きる

ほくろ除去用レーザーペンを誤った方法で使用したときや、操作に慣れておらず除去が上手くいかなかった場合は、傷口に細菌が入り感染症を起こす恐れがあります。

さらに、皮膚とその下の皮下脂肪にかけて細菌が繁殖する「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」を発症し、手足全体がしびれてしまうことも考えられます。感染症を防ぐためにも、使用方法を守るのはもちろんのこと、清潔な手で行うようにしましょう。

安全にほくろ除去したい方には美容外科での施術がおすすめ

ほくろ除去用レーザーペンについてご説明しましたが、セルフケアでの施術には火傷や感染症などの危険が伴います。安全にほくろ除去したい方には、美容外科での施術がおすすめです。

美容外科であれば、医師が一人ひとりの肌を診察した上で施術を行うだけではなく、万が一の場合も素早く対処できます。

美容外科では、「炭酸ガスレーザー」「YAGレーザー」「電気メス」「くり抜き法」といった方法でほくろの除去を行います。それぞれの特徴は下記のとおりです。

炭酸ガスレーザー

突起した大きなほくろを除去したい方におすすめ

YAGレーザー

特定の色に反応する/できはじめのほくろを除去したい方におすすめ

電気メス

直径5mm程度なら一度の施術で完了/傷口が目立ちにくい

くり抜き法

レーザー治療に比べ熱損傷が少ない/病理診断ができる

ほくろは良性腫瘍ですが、一般的なサイズよりも大きいほくろは病理診断を、クリニックから推奨される場合があります。その際は、くり抜き法によりほくろを除去するケースが多いです。

まとめ

ほくろ除去用レーザーペンは、レーザーの熱でほくろを焼くため、多少なりとも痛みが生じる施術法です。また、セルフケアには火傷やケガなどのリスクを伴います。

そのため、安全を確保しながらほくろを除去するには、美容外科での施術をおすすめします。美容外科なら麻酔を使用しての施術も可能な上に、医師診察のもと一人ひとりの肌や症状に応じた施術を行います。傷が残りにくく、きれいな除去が期待できるのが特徴です。

ほくろで悩んでいる方は、一度美容外科に相談してみてはいかがでしょうか。

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