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美容医療コラム

二重整形の埋没法とは?そのメカニズムとメリット・デメリットを解説

 
二重整形の埋没法とは?そのメカニズムとメリット・デメリットを解説

埋没法は二重整形の施術法のひとつです。しかし、埋没法という言葉だけではどのような施術なのか、よくわからないという人もいるでしょう。

埋没法のメカニズムとメリット・デメリットを知り、希望するスタイルを目指せるのか確認してみましょう。

埋没法とは

埋没法とは、まぶたを切開せずに行う二重整形の施術法です。医療用の細い糸と針を使用し、医師とあらかじめ決めたまぶたの二重ライン上を23箇所縫い留めます。目を開けると、留めた箇所の糸に引っ張られるようにまぶたが折りたたまれ、二重になります。

施術時間は10分〜15分程度で、とても短時間なため「プチ整形」にも分類されます。痛みや腫れは比較的少なく、施術による腫れは術後3日〜1週間程度で軽減されます。埋没法には挙筋法(きょきんほう)と、瞼板法(けんばんほう)があります。まずは、この2つの施術方法の違いを見ていきましょう。

挙筋法

挙筋法は、まぶたの浅い部分とまぶたを開く筋肉である上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)を糸で結ぶ方法で、直接筋肉とまぶたを縫合します。筋肉を「線」で留めるイメージで、本来の二重の構造と同じように仕上がります。

挙筋法のメリットは、自然な二重をつくりやすいという点です。二重ラインの食い込みが目頭側に斜めにくっきりと入り、瞼板法と比べ長持ちしやすいのが特徴です。また、まぶたの裏に糸が出ないので、ゴロゴロした不快感が出にくい点も挙げられます。

挙筋法のデメリットは、やわらかい筋肉に固定するため、瞼板法に比べ固定力が弱く糸が緩んでしまう点です。瞼板の奥にある筋肉に縫い付けるので、ダウンタイムが長く術後腫れが引きにくいです。

また、術後もとに戻したくなったり、やり直しをしたいと考えたりしたときに、修正が難しいです。糸がまぶたの奥に埋め込まれているので、簡単に糸を引っ張り出せないのが原因です。

糸が引っ張り出せない場合はまぶたを切開して、まぶたの内側にある上眼瞼挙筋を出して糸を取り出します。切開するため、ダウンタイムがさらに長くなります。

瞼板法

瞼板法は、まぶたの裏にある瞼板という部分で糸を結ぶ施術法です。「点」で留めるイメージで、瞼板に12箇所糸をかけて瞼板と皮膚を癒着させ二重をつくります。

瞼板法のメリットは挙筋法と比べ、ダウンタイムが短く腫れが少ない点です。糸を強めに結んでも腫れが出にくいので、医師の力量や経験の差が出にくい施術法だといわれています。瞼板法は、術後に二重の幅が狭くなりにくく、もとに戻りにくいという特徴があります。また、もとに戻したいときや、やり直したいときなどに糸を回収しやすいという点も挙げられます。

瞼板法のデメリットは、まぶたの裏に糸が出ているため、結び目がゴロゴロとした不快感を持つ場合があり、眼球に負担がかかる点です。また、ラインの入り方が垂直で浅くなりやすく、もともとあったまぶたのたるみの解消は見込めません。

埋没法がおすすめの人とは

埋没法が適しているかどうかは、もともとのまぶたの状態と理想のスタイルによって決まります。まぶたの脂肪が厚く腫れぼったい人の場合は、脂肪を糸のみで支えるのは難しく、埋没法は適していません。まぶたが薄く、目頭の皮膚につっぱりがない場合は、埋没法がおすすめです。

また、はじめて二重整形を行う人、メスを入れることに抵抗がある人は埋没法を行うといいでしょう。

埋没法のメリット

埋没法で二重をつくるメリットは、大きく分けて4つあります。それぞれのメリットを確認してみましょう。

傷跡が残りにくい

埋没法は切開を伴わないため、傷跡が残りにくいです。髪の毛より細い糸と極細針を使用するので、刺し傷も微細です。縫合に使う糸は皮膚の下に埋め込まれるため、外から見てもほとんど目立ちません。

ダウンタイムが短い

切開の必要がないため、術後のダウンタイムが短いです。ダウンタイムはおよそ2日前後とされ、切開による傷や抜糸もありません。痛みや腫れが比較的少ない施術法です。

メイクやシャワーは施術翌日から可能ですが、入浴やアルコールは血行を促進させる作用があるため、腫れが引くまで控えましょう。洗顔やクレンジングは目元に負担をかけないよう、優しく丁寧に行います。アイメイクは術後3日〜1週間は様子をみてください。切開をしていなくとも微細な傷はできており、細菌感染や結膜炎のリスクがあります。

コンタクトレンズの使用は、術後すぐ可能とされています。しかし、ゴロゴロとした違和感を覚える場合は使用を控え、目元に負担をかけないようにしてください。

ダウンタイムの期間は個人差があり、腫れや痛みがあるうちは目元に負担をかけることは控えて安静にしましょう。

もとに戻すことも可能

埋没法は糸で数箇所縫い留めているだけなので、「左右差が気になる」「二重の幅を変更したい」「好みと違った」といった要望があれば、結んだ糸を外してもとに戻せます。

そのときのトレンドや気分の変化、加齢に伴って変化する目の形に合わせて二重のやり直しができるのは埋没法ならではです。

費用が比較的安い

埋没法は切開法と比べ、比較的安価で施術を行えます。費用の相場は5万円〜30万円と、クリニックによって大きく差があります。一部の大手クリニックの場合、学割、お試しプラン、特別キャンペーンなど、両目で1万円以下の費用で施術できるプランも用意されています。

施術費用は高額だから良い、低価格だから施術が雑というわけではありません。カウンセリングでしっかりと自分の希望スタイルを伝え、納得できるクリニックで施術を行うようにしましょう。

埋没法のデメリットとは

埋没法のデメリットは、大きく分けると2つあります。どのようなデメリットがあるか確認してみましょう。

糸が取れることがある

埋没法は糸で縫い留めているため、糸が取れたり緩んだりするとまぶたがもとの状態に戻ります。

また、まぶたを擦ったり引っ張ったりすると、糸の緩みや取れる恐れがあります。施術後はメイクや洗顔など、まぶたに触れるときは常に気をつけなければならないので、切開法に比べ日常生活での自由度が低くなります。

埋没法で糸が取れた場合は再手術が必要で、再手術の費用はクリニックによって異なります。一部のクリニックでは術後1年〜5年の保証期間を設けており、期間内であれば無料で再手術が行える可能性があります。

まぶたの脂肪が厚い場合は施術できないことがある

埋没法は施術前のまぶたの状態により、施術が適さない人がいます。それは、もともとまぶたの脂肪が厚い人や、加齢により脂肪がたまった人です。埋没法は糸でまぶたを固定しているので、まぶたの脂肪が厚いとどうしても糸だけでは支えきれません。また、脂肪除去といった目元の悩みを、同時に改善したい場合は埋没法では叶いません。

まとめ

埋没法は二重整形の施術法のひとつです。切開を伴う切開法に比べ、比較的安価で取り外しや修正も可能です。

しかし、もとの状態や理想のスタイルによっては、埋没法が適さないケースもあります。現在のまぶたの状態と理想をカウンセリングで相談し、施術を行いましょう。

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