BEAUTY COLUMN

BEAUTY COLUMN

美容医療コラム

脂肪吸引の種類|メリット&デメリットを解説

 
脂肪吸引の種類|メリット&デメリットを解説

ダイエットを考えたとき、美容クリニックでの脂肪吸引を検討した方もいるのではないでしょうか?

しかし、脂肪吸引はさまざまな施術方法や機器があり、何を選択すればいいのか悩んでしまいます。また、手術となるとなかなか踏み出せない方もいるでしょう。

そこで、脂肪吸引の種類やメリット・デメリットについて解説します。

脂肪吸引とは

脂肪吸引とは吸引器具(カニューレ)を使って、皮下脂肪を除去する医療痩身です。

通常のダイエットだと、脂肪細胞の数までは減らせないので、ダイエット後に食欲が増して脂肪がたまると、脂肪細胞が大きくなりリバウンドしてしまいます。

脂肪吸引は、脂肪細胞自体の数を減らせるので、施術した部位はリバウンドしにくくなります。また、施術は数ミリ程度の切開で済むので、傷跡が目立ちにくいです。

脂肪吸引がおすすめの人

脂肪吸引がおすすめの方は以下の通りです。

  • 部分的に痩せたい方
  • 短期間で痩せたい方
  • ダイエットが続かない方
  • リバウンドを何度もしている方
  • 皮下脂肪が多い方

脂肪吸引ができる部位

脂肪吸引は、顔・二の腕・お腹・背中・お尻・太ももなど、皮下脂肪のつきやすいほとんどの部位で施術可能です。ダイエットで落としにくい二の腕や背中、余分な肉がつきやすいお腹、太ももであれば前・後・内側など、部分的な施術にも対応しています。

また、胸に関しては、脂肪吸引した脂肪を注入して、豊胸も目指せます。

脂肪除去量については人によって違うので、事前に医師とよく相談しましょう。

脂肪吸引の種類

脂肪吸引は美容クリニックによって、さまざまな施術の種類や機器があります。ここでは、代表的な6つの脂肪吸引法について解説します。

・ベイザー脂肪吸引

ベイザー波という特殊な超音波を脂肪に照射し、脂肪を溶解・遊離させる施術です。溶解・遊離させたあとに、刃のついていない吸引管を使って脂肪を吸引するので、周辺の組織を傷つけることがありません。

従来は硬い皮下脂肪の吸引は困難でしたが、ベイザー波は脂肪を液体化させるので、皮下脂肪の吸引が可能になりました。

また、ベイザー波は脂肪のみに反応するので、血管や神経、線維組織を温存したまま脂肪を除去できます。術後のダウンタイムも軽く、皮膚の収縮もきれいにできるのが特徴です。

・ボディジェット

カニューレの先端から、麻酔薬や止血剤入りの薬剤を噴射して、脂肪を取り除く施術です。

脂肪層と筋肉層の間に水の層を作り、水圧によって脂肪吸引するので、血管や神経、線維組織を傷つけずに、自然な仕上がりになるのが特徴です。

ベイザー脂肪吸引と同様に、術後のダウンタイムも軽いです。

・シリンジ法

シリンジといわれる、手動ポンプを使って脂肪吸引をします。麻酔液で脂肪をやわらかくして分解しながら、数ミリリットル単位で細かく脂肪細胞を吸引する施術です。

シリンジ法は細いカニューレを使うので、部分的に細くしたい方に適しています。また、施術後の傷跡が目立ちにくいのが特徴です。

広範囲の施術には、通院の手間とお金がかかるので、シリンジ法はあまりおすすめできません。

むくみや腫れなどのダウンタイムが出る恐れがありますが、1週間程度で落ち着きます。

・脂肪溶解レーザー

脂肪を減らしたい部位に局所麻酔をし、脂肪層に直接1mmのレーザーカニューレーを挿入して、脂肪を溶解・破壊する施術です。

手術の時間は脂肪除去量にもよりますが、30分〜1時間程度です。脂肪はカニューレを伝って体外へ出ていくので、体への負担が少ないのが特徴です。

シリンジ法と同様に、むくみや腫れなどのダウンタイムが出る恐れがありますが、1週間程度で落ち着きます。

・アキーセル

高周期振動技術を使い、細い吸引管で脂肪を吸引する施術です。

脂肪採取時に熱を発することがなく、すべての脂肪層から脂肪を選択して採取するので、体への負担が少ないのが特徴です。

細い吸引管での施術なので、凹凸のない滑らかな仕上がりになり、痛みや腫れなどのダウンタイムも軽減できます。

・ライポマティック

高空気圧を利用した超音波脂肪吸引と、回転式のハンドピースの使用で硬くて吸収しにくい脂肪も吸収し、多くの脂肪が除去できる施術です。

熱エネルギーの代わりに高空気圧を使うので、やけどや炎症が起きにくいのが特徴です。

広範囲の吸引が可能なので、施術時間が短くなり、体への負担を軽減できます。しかし、ハンドピースを回転しながらの施術となるので、細かい部位への施術はおすすめできません。

脂肪吸引のメリット・デメリット

・メリット

(1)脂肪細胞そのものを減らすので、リバウンドしにくい

脂肪吸引は、脂肪細胞そのものを除去するので、何年たっても太りにくい体質になります。脂肪細胞が少なくなれば、脂肪を蓄える場所が減少するので、リバウンドしにくくなります。

(2)部分的に細くすることが可能

脂肪吸引は、気になる部位に施術できるので、部分痩せが目指せます。自分の理想の体型になるには、事前に医師と相談して施術を行うようにしましょう。

(3)大きく目立つ傷跡にならない

施術は、皮膚を数ミリ程度切開してカニューレを挿入するので、大きな傷跡がつくケースはあまりありません。

(4)運動や無理な食事制限をしてダイエットをしなくてもいい

運動や食事制限でのダイエットは、脂肪細胞を小さくすることしかできません。そのため、ダイエット後に食欲が増して、脂肪細胞が大きくなるとリバウンドしてしまうのです。脂肪吸引なら、ダイエットが続かない方や運動が苦手な方も、痩せやすい体作りを目指せます。

・デメリット

(1)手術が失敗することもある

「お尻が垂れた」「左右のバランスが悪い」など、希望通りの仕上がりにならないケースがあります。失敗の主な原因は、医師の技術不足です。脂肪吸引は、吸引すべき脂肪と残すべき脂肪の見極め、ボディラインのデザイン力などが必要となるので、美容クリニック選びは大切なポイントです。他にも、脂肪吸引の機器など環境がしっかりと設備されているクリニックを選びましょう。

(2)手術中や手術後に痛みがある

麻酔をするときに痛みが出る場合や、脂肪吸引したときに周りの皮膚が硬くなり、動かそうとすると関節などの痛みが出る場合があります。人によっては、痛みが数カ月ほど続きます。また、下顎や頬など顔の施術は、まれに顔面麻痺が出ますが、1カ月〜半年ほどで落ち着きます。

(3)術後のダウンタイムがある

脂肪吸引のダウンタイムは以下の通りです。

・腫れ

・むくみ

・内出血

・しびれ

・色素沈着

・硬縮

腫れやむくみ、内出血は1週間程度、色素沈着は3週間程度で落ち着きます。

色素沈着は術後に使用するテーピングで、かゆみやかぶれが原因で起こる場合があります。

硬縮は、脂肪吸引をした周りの皮膚が、凸凹して硬くなる状態です。脂肪がなくなった部分を修復しようとする線維質が原因ですが、3カ月~6カ月程度で滑らかな肌の状態に戻ります。

(4)死亡事故のリスクがある

脂肪吸引は手術なので、死亡事故リスクはゼロではありません。主な原因は、麻酔による体への負担、カニューレによる臓器損傷、血中に流れ込んだ脂肪成分が肺に入る脂肪塞栓などです。脂肪吸引による死亡事故はまれなケースですが、そのリスクがあることを十分に理解して、クリニック選びを慎重に行いましょう。

脂肪を取る手術ってどんな方法?手術の種類やリスクについて解説

まとめ

脂肪吸引は脂肪細胞を除去するので、リバウンドしにくく部分痩せも目指せます。

一方で、ダウンタイムや失敗リスクのデメリットもあります。

さまざまな施術や機器がありますので、事前の情報収集がとても大切です。

また、医師の技術や最適な機器が導入されているかなど、施術環境も重要となりますので、美容クリニックは慎重に選ぶようにしましょう。

監修者

美容クリニックの脂肪吸引には、さまざまな施術や機器があります。ここでは、代表的な6つの脂肪吸引法について解説します。他にも脂肪吸引のメリットやデメリットについてもご紹介します。

NEW

最新記事

MONTHLY RANKING

月間ランキング