美容対談シリーズ
えみり
鼻のことだけでもっと質問したいところなんですけど…次の質問に(笑)。ビスポークで人気の手術BEST3を教えてください!
やっぱり鼻が一番です。低いのを高くしたり短いのを長くしたりってよくありますけど、大きすぎるのを小さくとか肉厚すぎるのを華奢にするとかは実はマイナーな手術で。僕はそれが専門でもあるのでよくいらっしゃいます。次に多いのは目の修正。まだそんなに有名ではないので、初めの手術でネット検索してうちに辿り着く方は少なくて(笑)。でも修正で探していると、修正ができてセンスが良さそうなクリニックとして出てくる中にあるみたいです。センスが良いかどうかは置いておいて、丁寧にやるのはうちの信条でもあるので。傷跡を綺麗にすることは僕のポリシーの一つでもあるので、傷跡のお悩み、左右差、目の開きが弱いとかはよく来られます。
室
えみり
過去の手術の修正って最近特に増えてそうですよね。自分もそうですけど、私世代の人とか多いんじゃないかな?
その上の世代もいらっしゃいますよ。で、三位は糸リフト。僕もやってます(笑)。糸リフトは効果の持ちが良くないイメージですけど、僕はいま14か月目でまだしっかり効果がありますよ。他に再生医療も多いですね。「若返り」って肌を若返らせないとどうしようもなくて。細胞をとってきて若返らせて、それを移植したりしていく治療です。
室
えみり
フォロワーの方からよくいただく相談は大体、目、鼻、輪郭です。
輪郭だと余った皮をどうするか、落ちてきた脂肪をどうするかが大事ですね。骨は小さいのに肉が多くて顔が大きく見えてる人って意外と多いんですけど、それをどう小さく見せていくかは鼻と同じくらい印象が変わります。中顔面が長いのを気にされる方って多いですよね。
室
えみり
最近は多いですね、「中顔面」って言葉が流行るぐらい。中顔面が長いのが悩みでっていう相談は本当によく聞きます。
誰が流行らせたんでしょうね。中顔面を短くする手術は鼻が一番です。あとフェイスラインですね。ほかには涙袋を入れる、たれ目にする、ルフォー・骨の手術をする、それか人中短縮ですね。でもどの方法が適応なのかは自分ではわからないですよね。
室
えみり
こればっかりはまずは先生に相談してみることですね。
最近はオンライン診療をやっているクリニックも増えてるので、話を聞いてみると解決の糸口が見つかることもあると思いますよ。
室
えみり
人気の手術、具体的な術名だと何になりますか?
鼻で一番多いのが鼻翼縮小(小鼻を小さくする手術)ですね。鼻翼縮小は一番腕の差が出る難しい手術なんですよ。小鼻を切って縫うだけでしょって思うかもですが、全然違うんですよ! とにかく広がってる人は小さくすればいいんですけど、小鼻って大体、すごく大きいとかじゃなくてほんのちょっとだけ広がってるケースが多くて。だから「手術しました」って感じに見えやすかったりするんですよね。
室
えみり
確かにそうかもしれないです。
「やった感」が一番出やすいのが小鼻。だからこそ腕が鳴るんですよ(笑)。ちょっとひどい傷跡だったり、鼻の穴が不自然だったり、鼻翼縮小は修正も多いです。この鼻翼縮小のいろんなやり方ができるのはビスポークらしさのひとつですね。
室
えみり
高さとかを気にしがちですけど、鼻って全体で立体感があるものなので小鼻も大事なんですよね。バランス!
次に多い目の修正は、眼瞼下垂の修正です。修正で来られてよく言われるのが、傷が目立つ、皮がカブってる、ハム目になってる、まつげが下に向いてしまってる。そういった細かい調整は得意としてます。
室
えみり
修正は私もそうだったんですけど、一度切った目を直せると思ってなかったです! 悩んでる方は多いと思うんですけど、修正で上手なクリニックって探すのが難しいと思うんですよね。
3位の糸リフトはうちで導入しているMWデュアルリフトっていうもので、この施術の糸と入れ方の両方が素晴らしいんです。持ちがいいのと引き上げ効果が高い。これは感覚に個人差もありますけど、価格も自分は一年に一回くらいは受けられるくらいの高すぎない額だと思ってます。糸ってやっぱり…。
室
えみり
高くてあまり持たないイメージです。
そうですよね。MWデュアルリフトはフェイスラインだけなら20万でできますし、それでしっかり効果もある。で、何をお伝えしたいかというと、たるみきってからフェイスリフトするのはもう古い考え方なんですよ。
室
えみり
そうなんですか!?
フェイスリフト(顔の部位を切って持ち上げる手術)には弱点があって。皮膚がたるまないよう糸のような役割をするリガメント(じん帯)を切ってもう一度新しい場所に付け直すんですけど、当然もともとのリガメントの強さには劣るんです。なので、できればそのリガメントが伸び切らないように定期的にぐっと上げる治療をしておくと、もちろん劣化はするけど伸びにくいんです。リガメントをなるべく大事にして、フェイスリフトする機会をなるべく遅らせるという認識でいることですね。
室
えみり
糸リフトのイメージが変わりますね! やってみたくなりました(笑)。
糸リフトの糸はこれまでに何十種類も使ってきましたけど、MWデュアルリフトに勝る糸ってもう出てこないんじゃないの?って思うくらいおすすめです。
室
えみり
患者さんからよく名前が挙がる有名人ってどんな方ですか?
愛沢さんやメゾンドボーテのモデルさんのお名前もたくさん聞きますよ。でも長い間ずっと最強なのはやっぱりアンジェラベイビーさんですね。長いですね…彼女は長い。
室
えみり
「彼女は長い」(笑)。アンジェラベイビーさんは私も大好きです!本当に綺麗ですよね。目や鼻のパーツごとで言うと?
目だったら、最近だと橋本環奈さんや広瀬すずさん、明日花キララさん。ボーテのモデルさん含むキャバ嬢の方々も非常~に多いですよ。鼻は北川景子さん、沢尻エリカさん、中国の女優さんとか。口はあまりいないかもしれないですね。でも最近は芸能人じゃなくてSNSで見つけた誰かの写真を持ってこられる人が多いです。あとは症例写真とか。症例ならその執刀医にお願いするのがいいんじゃないかとも思うんですけど、そういうワケでもないようで。
室
えみり
アンジェラベイビーさんが「長い」のは、もはや流行りとかじゃないってことですよね。次は、これは聞きたい方多いと思います。初心者が知っておきたい美容整形のポイントをおしえてください!
美容整形と上手に付き合っていくポイントということですかね。ポイント、3つあります。1つ目は情報が正しいかどうかつねに疑った目で見ること。美容整形に限らずすべてに通じますけど大事なことですよね。有名な先生が言っていることが絶対に正しいワケでもなくて、もちろん僕もそう。じゃあどうするかというと、周りからの生の意見とか情報は頭でっかちにならない程度にいろいろ入れる。SNSもいいですけどやっぱり誰が言っているかわからないものは一歩引いて見てみる。こういうご時世だから特に情報の信ぴょう性には慎重になったほうがいいですね。
室
えみり
これは本当にそう思います!
2つ目は、カウンセリングが短いところは絶対うまくいかない。これだけは確かです。あと症例写真ってほとんどがビフォーと直後の写真しかないですけど、本当は一年後二年後とかまで出せるクリニックが安心。そういうクリニックは患者さんとちゃんと一年後二年後も向き合っている証拠なので。ただ手術をするだけじゃなく、質の良いカウンセリングやアフターケアまでの組み合わせが大事だと思いますね。
室
えみり
カウンセリングを丁寧にしてくれる先生やクリニックは本当にポイントですね。深いです…。
3つ目は2つ目ともカブるんですけど、自分がその先生を信用できるかどうか。なかなか見えにくいものだから難しいですけど、例えばキラキラしたインスタの投稿写真じゃなく(笑)どういう人柄の先生なのかがわかるような症例写真を見るとか。あとは「他におすすめの先生を教えてください」って聞いていやがる先生はやめたほうがいいです。
室
えみり
それ、あるかもしれないです! 私の経験でも「この手術だったらどこどこの先生が上手いよ」とか勧めてくれる先生は信用できましたし上手でした。
そんなこと聞いたら気を悪くするんじゃないかと思うかもしれないですけど、そこは気にせずに。
室
えみり
これから美容整形を受ける方に知っておいてほしい、美容整形のリスクってなんですか?
一番は完全に元に戻せないってことですね。なので戻さなくてもいいものを作る必要があります。あと、傷跡が残る場合も多いのでその可能性まで考えておくべきです。あとは、一つ手術をするとまた他にやりたくなって止まらなくなる方もいます。それが良い方向にいけばいいんですけど、下がっていってしまう人も中にはいるんですね。
室
えみり
それこそ「バランス」ですかね。
そうなんですよ。そこは初めの話に繋がりますけど、やっぱりそうならないためにブレーキを踏んでくれる先生。やろうやろうってアクセルばかり踏むんじゃなくて、必要のないことは止めてくれることも必要だと思いますね。
室
えみり
整形を反対されるっていう話もよく聞くんですけど、そう言ってくれる人も大事なんですよね。
あとは感染ですね、どんな名医でも完全には防ぎきれないので。そういうトラブルが起こったときにちゃんと対応してくれるかどうかも大事なので、他院の修正を多く受けているクリニックはわりと安心できるんじゃないかなと思います。
室
えみり
整形は魔法じゃないですもんね。リスクは必ずあるので、それをわかって受けること。
身体を傷めるわけですからね。プラスなものを勝ち取ってほしいです。
室
えみり
美容整形がより身近になってきていることについてどう思われますか?
確実に10年前と社会はガラッと変わりましたよね。「小悪魔ageha」が出た頃くらいからな気がします。(※「小悪魔ageha」は2005~2006年創刊)
室
えみり
アゲハってやっぱり影響ありましたか?
整形していることを隠さない方たちが増えたのはアゲハが走りかもしれないです。社会も変わったけど、そういう若い世代も変えたんだと思いますね。最近ではセクシャルマイノリティとかも含め、今までは隠さなきゃいけなかったことを公に言いやすくなったのは良いこと。そもそも美容整形って外見を変えて良くすることじゃないですか。ハッピーですよね!それをなんで隠すのって思いますよ。
室
えみり
そうですよね(笑)。私もそうですけど、こういう良い先生たちのおかげで人生が変わることもあるんですよね。
美容整形をしていることを「偽物だ」っていう人ももちろんまだいますけど、いまの時代は「だから何なの?」で終わると思います。それで幸せになれるんだったらそれは一つの手段だし、わざわざ薦めることもないけど、仕事や環境でどうしても綺麗にならなきゃいけない人もいると思うんですよ。そういうときに後押しできる自分たちの仕事にはすごく誇りを持ってます。
室
えみり
かっこいいです! 私も単純に見た目のコンプレックスが改善されただけじゃなく、仕事に活きたりいろいろ良い方向に進んでいったキッカケになったので。美容整形、美容医療というものに本当に感謝してます(笑)。
良い話。美容業界もまだまだ頑張っていかないといけないですね!
室
対談パートナー
愛沢えみり
BETICA 運営代表
株式会社voyage代表
アパレルブランドEmiriaWizの運営のほか、美容や飲食業のプロデュース、メディア運営等を行っている元歌舞伎町No1キャバ嬢。