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美容医療コラム

顔にできるしわの種類は1つではない?しわができるメカニズムと対策

 
顔にできるしわの種類は1つではない?しわができるメカニズムと対策

この記事の概要

顔にできるしわは複数あり、種類ごとにメカニズムを理解し適切な対策を講じることが大切です。しわの種類やメカニズム、すぐにできる対策についてまとめました。

年齢を重ねるごとに増えるしわ。この顔にできるしわは、1種類ではないことをご存知でしょうか。

この記事では顔にできるしわの種類と、メカニズムについてまとめました。実践しやすいしわ対策についてもご紹介しますので、いつまでも若々しくいたい方はぜひ参考にしてみてください。

しわの種類と特徴

顔にできるしわは、「小じわ」「表情じわ」「真皮じわ」の3種類あります。それぞれのしわには、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

小じわ

「小じわ」は年齢関係なく、目元や口元に現れます。目尻の細かいしわのほか、口元からあごへ向かって伸びる通称「マリオネットライン」などが該当します。小じわの原因は乾燥といわれており、保湿ケアで改善が期待できます。

保湿ケアに加えて、生活習慣の見直しも大切です。例えば喫煙している方は、美肌になるための必須栄養素であるビタミンを破壊し、肌の乾燥を加速させてしまいます。たった1本タバコを吸うだけで、25mg〜100mgものビタミンCを破壊します。せっかくの保湿ケアやビタミンCを摂取しても、思ったような変化が現れにくくなるため、できるだけ喫煙は控えましょう。

表情じわ

「表情じわ」とは表情によって刻まれるしわを指し、目元・目尻・額・眉間・口元にできやすいです。笑うだけではなく、表情の癖や目をこすったときの摩擦など、何気ない仕草でもしわとなるため注意が必要です。

また、紫外線や加齢によるコラーゲンの減少も、表情じわができる原因の一つです。日頃から「紫外線ケアを行う」「コラーゲン豊富な食材を摂取する」などを意識すると、しわのできにくい肌を目指せます。

真皮じわ

「真皮じわ」は、加齢や紫外線によって現れるしわを指し、ほうれい線や目の下にできやすいです。真皮層(表皮の内側にあり、皮膚組織の大部分を占める層)のコラーゲンやエラスチン(コラーゲンを支える弾性繊維)が減少すると、しわが真皮層まで深く刻まれます。真皮じわは一度できてしまうと簡単にはケアできないため、UVケアの徹底や抗酸化作用が期待できるビタミンC誘導体クリームを使用するなど、早めのケアをおすすめします。

また、肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)が乱れると、肌の乾燥を招き小じわができやすくなります。小じわが習慣化すると真皮じわに発展するため、肌のターンオーバーを整えるケアも行いましょう。肌のターンオーバーを整えるには、十分な睡眠とバランスのとれた食生活など生活習慣も大切です。

しわができるメカニズム

 

しわの主な要因は、「加齢」「紫外線」「乾燥」です。これらの要因はどのようにしわを作り出すのか、それぞれのメカニズムを解説します。

加齢によりしわができるメカニズム

しわができる要因の一つに「加齢」が挙げられます。

肌の弾力を保つコラーゲンは、加齢とともに減少します。また、肌のハリを保っているコラーゲン線維やエラスチンなどが薄くなり、水分の蒸発を招きます。ハリや弾力が失われると、しわになりやすいです。

紫外線によりしわができるメカニズム

紫外線は波長の長さによって、肌に与える影響が異なります。肌の深層部まで届く紫外線A波は、肌の弾力を生み出すコラーゲンやエラスチンを弱める作用があります。また、肌のバリア機能を低下させる作用があるため、紫外線を浴びるとしわもできやすくなります。

日差しが強い夏以外の季節も紫外線は出ているので、年間を通じて紫外線ケアに力を入れましょう。

乾燥によりしわができるメカニズム

「きちんと保湿しているのに、なぜかいつも肌が乾燥している」「ケアを頑張っているのに、気づけばしわができている」という方もいるのではないでしょうか。

紫外線や空気の乾燥により肌の水分量が少なくなると、バリア機能が低下し乾燥が進みます。乾燥状態が続くと、小じわができるだけではなくたるみも起きてしまうため、こまめな保湿を心がけましょう。

また、内側からのケアで肌のバリア機能をさらに高められます。ターンオーバーをサポートするためにも、食生活や良質な睡眠といった生活習慣を見直し、ビタミンCやコラーゲンなど肌にいい栄養素を積極的に摂取しましょう。

しわを増やさないための対策とは

しわを増やさない対策として、外側と内側からケアする方法について解説します。

外側からのケア

顔にしわを増やさないためには、保湿と紫外線予防を徹底し、コラーゲンの減少を防ぐ努力が必要です。

空気が乾燥している季節は秋から冬と思われがちですが、実は徐々に日差しが強くなる春も乾燥しています。また、夏もエアコンの風により乾燥しやすいので、季節関係なくていねいな保湿ケアが大切です。ちなみに、小じわは表面上にあり肌に深く刻まれているわけではないため、保湿で改善する可能性があります。顔にできたしわに気づいたときは、早急に保湿ケアをしましょう。

なお、保湿ケアに使用するクリームを選ぶ際は、配合されている成分も注目してください。できて日が浅いしわには、保湿成分が高いといわれる「セラミド」「ヒアルロン酸」「NMF」などがおすすめです。それに対し、深いしわにはコラーゲンの生成を促す「レチノール」「ビタミンC誘導体」「ナイアシン」といった保湿成分が配合されたクリームを選びましょう。気になるパーツごとに、クリームの種類を使い分けるとなおいいでしょう。

保湿クリームでケアした後は、角質細胞に潤いのバリアを張る働きがある美容オイルを使用すると、保湿機能を高められます。顔のしわを増やさないためにも、保湿クリームと美容オイル両方でのケアをおすすめします。

紫外線ケアについては、日焼け止めの使用はもちろんのこと、日差しが強すぎるときには日傘や帽子などで予防しましょう。紫外線は目からも入るため、サングラスの着用がおすすめです。

内側からのケア

肌は細胞からできているため、内側からのケアでしわができにくい状態をサポートできます。生活習慣を見直し、バランスのいい食事を心がけましょう。特にビタミンCやコラーゲンは、肌の調子を整えるのに大切な栄養素です。

ビタミンCの1日あたりの摂取推奨量は、100mgといわれています。ビタミンCには、抗酸化作用によりDNAを活性化させ、肌を健康的な状態に保つ働きがあります。

【食材に含まれるビタミンC量(100g中の含有量)】

赤ピーマン:170mg

黄ピーマン:150mg

ブロッコリー:120mg

キウイフルーツ(黄):140mg

コラーゲンは、消化する過程で一度アミノ酸に分解されます。肌のハリを保つ繊維芽細胞の働きをサポートし、しわやたるみができにくい状態へとサポートしてくれます。

コラーゲンの1日の推奨摂取量は5gです。食材から摂取するのが難しい方は、サプリメントを活用するなどしてコラーゲン不足を防ぎましょう。

【食材に含まれるコラーゲン量(100g中の含有量)】

・牛すじ:4,980mg

・ロースハム:1,120mg

・鶏もも(皮あり):1,560mg

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まとめ

顔にできるしわには、「小じわ」「表情じわ」「真皮じわ」があります。小じわは乾燥によってできるため、保湿ケアに力を入れましょう。表情の癖によってできてしまう表情じわを防ぐには、日頃から表情を意識してしわが寄らないよう注意しましょう。真皮じわは表情筋の衰え、加齢によって発生します。表情筋のトレーニングを実践するなど、できることからはじめてみましょう。

また、しわを増やさないためには、外側からだけではなく内側からのケアも大切です。ビタミンC、コラーゲンなど肌にいい食材を積極的に摂取し、しわができにくい肌を目指してください。

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