美容医療コラム
脱毛は自己処理だと時間がかかり、また失敗や肌荒れを気にする方もいます。特にVIOは敏感なパーツで場所によっては見えにくい箇所なので、サロンやクリニックでの脱毛を検討する方もいるのではないでしょうか？
今回はVIO脱毛の概要と、VIO脱毛のメリット・デメリット、おすすめの形をご紹介します。
VIO脱毛とは、デリケートゾーンであるVライン・Iライン・Oライン脱毛の総称です。近年では将来の介護のために脱毛する人も増えています。
VIOの脱毛方法は大きく分けて3つあり、自己処理の他に脱毛サロンや美容クリニックで行うこともできます。
まずは、VIOそれぞれの特徴と、どの部位を指すのか詳しく解説します。
Vラインとは、左右の骨盤を直線で結んだ部分から下と、脚の付け根までを含むデリケートゾーン上部を意味し、正面から見ると三角形の部分でビキニラインとも呼ばれます。VラインはVIOの中で、一番自己処理しやすいパーツです。
ただし、Vラインの毛はデリケートゾーンの中でも特に太く、カミソリで深剃りすると肌荒れを起こしやすいです。また範囲が広く境目がわかりにくいため、失敗につながる場合もあります。
Vライン脱毛を行うと、自己処理で残る黒いプツプツ感や、剃刀による肌荒れの改善が見込めます。Vラインは、正面から見える部位のため、VIO脱毛の中でも比較的早い段階で変化を実感できるでしょう。
Iラインとは、脚の付け根に沿った部分で、お尻の手前までのエリアを指します。女性器周辺のゾーンで、正面からは見えません。体毛が密集しているので、経血やおりものなどでムレやカブレを起こしやすく、ニオイも気になる部位です。
Iライン脱毛をすると、今まで体毛に付着していた経血や排泄物、おりものが少なくなり、細菌の繁殖を防げます。月経中でも快適に過ごせることから、脱毛を希望する方も多いです。
Iラインは、上部と粘膜部分の毛が黒くて太く、VIO脱毛の中で一番時間がかかりやすい部位です。また、自分では見えにくく粘膜に近いので、自己処理が難しい箇所のひとつでもあるため、Iラインの脱毛はクリニックでの脱毛がおすすめです。
Oラインとは、肛門周りのことです。排泄物や経血が付着しやすく、清潔に保つのは難しいので、汚れやニオイが気になりやすい部位でもあります。
Oライン脱毛は、Iライン同様自分では見えにくく、自己処理では皮膚を傷つけてしまう恐れがあるので、美容クリニックでの脱毛がおすすめです。
VIO脱毛にはどのようなメリット・デメリットがあるのか確認してみましょう。
VIO脱毛のメリットは、アンダーヘアがはみ出す心配を減らせることです。さまざまなデザインの下着や水着を選べるようになるので、ファッションの楽しみが増えます。さらに、経血やおりものなどの汚れが体毛に付着しないので、気になるムレやニオイ、カブレも軽減され衛生的です。
自己処理の場合、新しく生えてきた毛のチクチク感や、深剃りで起こした肌荒れが気になりますが、VIO脱毛をすると軽減されます。デリケートゾーンの皮膚は、他の部位と比べ薄く敏感です。自己処理をくり返すと、炎症や色素沈着を生じる恐れがありますが、VIO脱毛なら蓄積されるダメージや自己処理の手間から解放されます。
さらに、近年は「将来介護される立場になったときのために」と、VIO脱毛をする方が増えてきています。おむつや排泄介助を受けるときに起こる不快感が軽減されます。また、介護する人の負担を減らすという目的もあり、VIO脱毛は「介護脱毛」とも呼ばれています。
VIO脱毛のデメリットは、他の部位の脱毛に比べ痛みを感じやすい点です。デリケートゾーンは神経や血管が集中しており、さらに皮膚が薄く毛が太い特徴があります。痛みが苦手な場合は、事前に相談するとよいでしょう。
美容クリニックでの脱毛の場合、状況に応じて麻酔を使用します。取り扱う麻酔はクリニックにより違いがあるので、事前に確認しましょう。
また、デリケートゾーンの施術を受けるのは、恥ずかしいと感じる人もいるでしょう。脱毛サロンやクリニックによっては、恥ずかしさを軽減するため、施術部位以外はバスタオルで隠したり、紙ショーツを着用し、少しずつずらしながら施術をしたりする場合があります。
VIO脱毛には、さまざまな形があり、毛の量や長さも調整できます。しかし、いきなり全処理（ハイジニーナ）にしてしまうと、他の形にするのは難しくなります。後悔しないためにも、どのような形があるのか見ていきましょう。
VIO脱毛で人気が高い形のひとつが、逆三角形（ナチュラル）です。逆三角形は、全体的に毛量を減らし、下着や水着からはみ出さない程度に整えます。脱毛サロンやクリニックによってはスタンダードとも呼ばれ、一見脱毛しているとわからない自然な仕上がりです。
VIOラインすべての毛を処理する全処理は、ハイジニーナと呼ばれます。ハイジニーナはナチュラル同様、男女ともに人気の高い形です。毛が生えていないハイジニーナは、どのデザインよりもデリケートゾーンを衛生的に保てます。海外では「ハイジニーナはエチケット」と、いわれる地域もあるようです。はじめはアンダーヘアを薄くする目的で施術した方が、途中からハイジニーナに変更するケースもあります。
注意点としては、一度ハイジニーナを選択すると元に戻したり、別の形にしたりはできません。ハイジニーナの選択に不安がある場合は、まずは少しずつ処理するなど、医師と相談しましょう。
トライアングルは、ナチュラルをよりコンパクトにした逆三角形です。ナチュラルより快適な状態にしたいけど、自然に体毛を残しておきたい人におすすめです。トライアングルなら、下着や水着を着用したときに体毛がはみ出る心配も軽減できます。
清潔感と、自然な仕上がりを手に入れたいと考える人がよく選択する形です。
オーバルは、アンダーヘアをたまご型に整える形です。丸みを帯びたコンパクトな形なので、体毛が下着や水着からはみ出る心配もありません。個性的なデザインで、女性らしさを感じられると人気があります。
オーバルは自己処理でつくるのは難しいので、サロンやクリニックでの施術をおすすめします。
スクエアは、ナチュラルよりも少し小さい台形です。中心部分のみ残し、サイドのほとんどの範囲を脱毛します。他の形に比べてデザイン性が高く、スタイリッシュな印象を与えます。中心部分のみ体毛を残すので、布面積が小さいショーツやビキニでも問題なく着用できます。
すっきりとして清潔感がありますが、脱毛している印象が強く出るデザインです。
I型は、スクエアをより縦長に整えた形です。横幅約5センチの長方形で、ハイジニーナに抵抗はあるけど、極限まで少なくしたいという人におすすめです。ほとんどの下着や水着を問題なく着こなせます。
この他にも、サロンやクリニックによってはハート型や扇形、星型など個性的な形もつくれます。女性に人気の形はナチュラルやトライアングルなど、自然に見える形です。一方、男性からはハイジニーナが人気です。
VIO脱毛をすると、デリケートゾーンを清潔に保て、経血やおりものによるニオイやムレ、カブレを軽減できます。また、着用する下着や水着の選択肢が広がるメリットもあります。
VIOのようなデリケートゾーンは毛が太く、神経や血管が集中しているため、他部位の脱毛と比べ施術時の痛みが強いです。痛みが心配な方は、麻酔を使用できる医療脱毛がおすすめです。
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