BEAUTY COLUMN

BEAUTY COLUMN

美容医療コラム

毛穴の黒ずみの原因とは? 黒ずみができやすい人の特徴も紹介

 
毛穴の黒ずみの原因とは? 黒ずみができやすい人の特徴も紹介

何気なく鏡を見たときに、黒いポツポツが気になったことはありませんか?まるでイチゴのように見える鼻や頬は、もしかしたら毛穴の黒ずみかもしれません。この記事では黒ずみの原因と改善方法を紹介します。

毛穴の黒ずみとは

毛穴の黒ずみとは、鼻の頭や頬にできる黒いポツポツとしたものです。黒ずみの表面に指で触れると、ザラザラとしたざらつきが感じられます。これは毛穴に皮脂や角質が詰まっている状態で、鼻にできたものはまるでイチゴのように見えることから「イチゴ鼻」とも呼ばれます。

毛穴の黒ずみの原因とは

毛穴の黒ずみの原因は、主に2種類あるとされています。ひとつは肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーの乱れによる角質詰まりで、もうひとつは肌になんらかの炎症が起きメラニン色素が大量生成されることです。

では、この原因はどのようにして起こるのか確認してみましょう。

角栓

角栓とは、毛穴に古い角質(たんぱく質)、皮脂、メイク汚れなどが詰まったものです。本来、肌は皮膚状態をすこやかに保つバリア機能として、皮脂が分泌されます。しかし、乾燥によってバリア機能が過剰に働くと、余分な皮脂が毛穴に詰まります。また、メイクや古い角質、皮脂の洗い残しがあると、徐々に蓄積され角栓ができるといわれています。

角栓の約70%は、肌表面を形成する角層細胞と、角層細胞生成時に産出される代謝物からできる角質(たんぱく質)が混ざりあったもの、残りの約30%は分泌された皮脂からできています。

角質ができると、毛穴の出口が狭くなるので皮脂の排出が難しくなり、毛穴の内部に蓄積されます。蓄積された状態を放置すると、毛穴が盛り上がる面皰(めんぽう)へ変化します。そして、毛穴内部の皮脂を餌としてアクネ菌が増殖し、ニキビになる恐れがあります。

通常、角層細胞は古くなると自然と肌表面から剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わります。肌の生まれ変わりの周期をターンオーバーと呼びますが、乾燥や紫外線などで肌のバリア機能が低下すると、角層細胞が肌表面に積み上がった状態となりどんどん重層化されます。

ターンオーバーが乱れると、排出されなかった古い角質が角栓となり、毛穴の黒ずみの原因になります。

メラニン色素

毛穴の黒ずみは、メラニン色素の沈着でも起こります。メラニン色素の沈着を起こすものとして、炎症や物理的な刺激が挙げられます。

炎症とは、過剰な皮脂分泌によるニキビや吹き出物などです。肌の乾燥により皮脂の過剰分泌が起こると、皮脂が毛穴に詰まります。すると、皮脂を餌としたアクネ菌が増殖し、ニキビや吹き出物といった炎症が起こります。炎症によりメラノサイトが活性化され、メラニン色素が過剰生成され黒ずみができるのです。

また、肌を過剰に触ったり、ゴシゴシと強くこすったりするような行為も、メラニン色素の生成を招き、黒ずみにつながります。

黒ずみができやすい人とは

毛穴の黒ずみは、できやすい人とできにくい人がいます。では、黒ずみやすい人とはどのような人なのでしょうか。

クレンジング・洗顔が不十分な人

忙しくスキンケアにかける時間がない方や、「面倒でクレンジングはさらっと」という方は、毛穴の黒ずみができやすいです。しっかりと皮脂汚れを落とし切れない洗顔やクレンジングは、皮脂や汚れが肌表面に残り、炎症を起こす原因になります。

蓄積された皮脂は汚れと絡み合い毛穴を押し広げ、さらに角栓を詰まらせます。

メイクしている時間が長い人

メイクは肌をきれいに見せるために行いますが、メイクしている時間が長い人も毛穴の黒ずみができやすいといわれています。メイクで使用するファンデーションは粒子が細かく、毛穴に入り込みやすいため、しっかりとクレンジングを行わないと毛穴を詰まらせる原因になります。

そのため、メイクしている状態はできるだけ短くし、帰宅後はクレンジングを早めに行いましょう。クレンジングは洗い流すタイプがおすすめですが、拭き取るタイプを使用する場合はゴシゴシこすらないよう注意しましょう。

乾燥肌・オイリー肌の人

肌が乾燥していると肌表面にバリアを張ろうとする機能が働き、皮脂が分泌されます。乾燥肌の人は、このバリア機能が過剰に働いて毛穴を詰まらせるのです。

また、オイリー肌の人は、もともと皮脂分泌が多い場合と、乾燥による過剰分泌のかくれ乾燥肌の場合があります。

乾燥肌やオイリー肌は、保湿が改善への第一歩です。保湿成分がある化粧水などで十分に水分を補ってから美容液・乳液などで蓋をし、水分を肌に閉じ込めると肌質の改善が見込めます。すぐに変化を実感できるわけではありませんので、継続した保湿を習慣づけましょう。

毛穴の黒ずみ対策でやってはいけないこと

毛穴の黒ずみ対策は、ケア方法を一歩間違うと逆効果になります。また正しいケアも、過剰に行うと症状の悪化につながります。毛穴の黒ずみ対策は、どのようなことに注意して行えばよいのか確認してみましょう。

ゴシゴシこするような洗顔

摩擦は、肌にダメージを残す原因のひとつです。汚れや皮脂を落とすためにゴシゴシこすると、逆にその刺激が角質肥厚や毛穴の詰まりにつながります。

クレンジングは、クリームタイプやオイルタイプなど、油分が多いものがおすすめです。この2つのタイプは洗浄力が高い上、たんぱく質で形成される角栓によく絡みつく性質があります。また、角栓の皮脂ともなじみやすく、肌に負担をかけずに洗い流せます。

洗顔は洗顔料をよく泡立て、きめ細やかな泡で顔を包み込むようにして行います。洗い流すときは肌に残らないよう、十分にすすぎましょう。洗顔後に水分を拭き取る際も、タオルでゴシゴシとこするのではなく、水分をおさえるようにポンポンと拭き取るのがポイントです。

過度な毛穴パック

毛穴パックは角栓を取り除く効果的なアイテムですが、使い方に注意が必要です。剥がしたときに毛穴周りの皮が剥けるような状態は、さらに肌のバリア機能を低下させ、皮脂の過剰分泌につながります。

個人差はありますが、毛穴パックを使用する頻度は、肌の状態を確認しながら多くても週に1回程度を目安にするとよいでしょう。

角栓を押し出す

黒ずみが目立つ箇所を指や爪などで圧迫し、角栓を押し出す行為はおすすめできません。この方法は、その時点でできていた角栓を除去できても、その後毛穴が大きく開き目立ちます。

また、角栓を押し出す行為は肌にダメージを与えたり、指に付着している雑菌が毛穴に移り、さらに悪化したりする恐れがあります。

美容クリニックで行える黒ずみの改善方法とは

自分でできる黒ずみの改善方法以外に、美容クリニックでは美容機器を使用した施術があります。

代表的な機器として、微細なレーザーを照射するピコフラクショナルや、16本の極細の針がついたペン型機器で肌に直接穴を開けるダーマペン、レーザーで穴を開けつつ熱エネルギーを与え、コラーゲン増殖を狙うCO2フラクショナルなどがあります。

また、肌にダメージを与えるのではなく、皮膚表面を酸で溶かして不要な古い角質を取り除くピーリングや、肌に有効成分を塗布し、その上から微細な電流を流して肌の新陳代謝を促すイオン導入などもあります。

しかし、美容クリニックでも、見た目でわかる程度の改善までは4回~5回の施術が必要です。

美容皮膚科でできる毛穴治療とは?毛穴トラブルの種類と治療法を解説

まとめ

毛穴の黒ずみは角質や皮脂が、毛穴に詰まってできた角栓が酸化したものです。その原因は、肌の乾燥や汚れの洗い残しの他に、メイク時間の長さ、洗顔やクレンジングの摩擦によるメラニン色素の過剰分泌です。

正しいケアで改善を目指せますが、一方で正しいケアも過剰にやり過ぎると逆効果になる場合があります。肌の状態は個人差があるので、不安な方は皮膚科やクリニックで確認してから行いましょう。

NEW

最新記事

MONTHLY RANKING

月間ランキング