美容医療コラム
この記事の概要
人中短縮術で失敗したと感じる具体例とその原因、失敗リスクを軽減するための注意点を解説します。
人中短縮術は、若々しい印象を与える施術のひとつです。しかし、失敗したと感じる方や施術を後悔する方も少なからずいます。
どのような美容整形の施術にも失敗のリスクはありますが、なぜ悩み解消のために行った施術で、失敗したと感じるのでしょうか?
この記事では、人中短縮術を行った際に失敗したと感じる具体的な例と原因、施術を行う前の注意点について解説します。
人中短縮術は、唇の位置を引き上げて鼻と唇の距離を短くする施術です。年齢とともに人中は長くなり老けた印象を与えますが、人中が短くなると若々しい印象を与えられます。
しかし人中短縮術において、失敗したと感じるケースが少なからずあります。具体例として4つのケースを解説します。
人中短縮術は、リップリフトとも呼ばれています。リップリフトという名前のとおり、人中を短縮すると上唇がめくれ上がるので、上唇が厚くなります。
上唇が厚くなると若干、上唇が前方に突き出る場合があるため、期待していた顔の印象とギャップを感じるケースも少なくありません。
ガミースマイルとは、話をしたり笑ったりしたときに、上唇が過剰に上がり歯茎が見える状態をいいます。歯茎が見えるのは、人中の短さが原因のひとつです。
また、元々ガミースマイル傾向の方は、さらに歯茎が見えるようになるため、ガミースマイルが悪化すると考えられています。過度に短くし過ぎると、唇が閉じにくくなるリスクがあるため、注意が必要です。
人中短縮術は、鼻下を切開して余分な皮膚を除去するので、傷跡が残るリスクが生じます。また、人中はよく動かす部位でもあるため、傷跡がケロイドになるケースも見受けられます。
人中は人目につきやすく目立つ部位でもあるため、傷跡が目立たないような施術を行える医師に担当してもらうことが重要です。
人中短縮術は皮膚を切除するため、イメージと違っていても施術前の状態に戻すことは困難です。切り過ぎてしまうと、思ったような仕上がりにならないケースが多く見られます。
経験が浅い医師の場合、皮膚を切除し過ぎるケースがあるので、経験豊富な医師のもとで仕上がりのイメージを共有しながら施術に臨みましょう。
人中短縮術で失敗する原因には、さまざまな理由が考えられますが、大きく分けて2つの共通点があります。
医師免許を持っていれば、経験や実績に限らず美容整形の施術を行うことができます。
人中短縮術にはさまざまな失敗やリスクがありますが、傷跡が目立ったり、皮膚を切除し過ぎたりするのは、医師のスキルや経験不足が原因のひとつです。
ほとんどの美容クリニックでは、施術を行う前にカウンセリングを行っています。しかし、カウンセリングという場をただ設けるだけでは、満足のいく結果を得られないケースがあります。
それはカウンセリングで、しっかり仕上がりのイメージを担当医と共有できていないことが原因のひとつです。施術はカウンセリングでどれだけ自分の理想とするイメージを伝えられるか、また施術内容やその後のリスクなどについて理解できているかが大切です。
カウンセリングの大切な役割は、仕上がりのイメージや施術方法を共有するだけではなく、施術によるリスクやアフターケアについて話し合うことでもあります。
人中短縮術で失敗を防ぐには、大きく分けて3つの注意点があります。人中短縮術は一度施術を行うと元の状態には戻せないからこそ、失敗はできるだけ避けたいものです。施術を行う前に、失敗を防ぐための注意点を把握しておきましょう。
人中短縮術だけに限らず、美容クリニックで施術を行う際は、施術の実績が豊富なクリニックを選びましょう。
美容クリニックの実績や症例数は、クリニックのホームページに掲載されているケースもあります。施術別や部位別など詳細に実績を掲載している美容クリニックもあるため、カウンセリングの予約を入れる前に調べておきましょう。
また、美容クリニックのホームページだけではなく、口コミや評判なども確認すると、よりその美容クリニックについて知るきっかけになります。
気になる美容クリニックに実際に通っていた友人や知人がいる場合は、クリニックの雰囲気や医師について話を聞くのもよいでしょう。失敗のリスクを防ぐためには、まずは情報収集が大切です。
美容クリニックというと、美容整形や形成が専門の医師ばかりだとイメージする方もいるかもしれません。しかし実際は、医師免許以外に何か特別な研修や経験が必要なわけではないため、専門外の医師や、美容に関する知識や経験が少ない医師でも施術を行えるのです。
特に人中短縮術のような切開や縫合が必要な施術の場合は、経験を積んだ医師であれば失敗するリスクを軽減できるでしょう。人中を切り過ぎてしまうと、顔の印象に大きな影響を与えます。
医師の実績も美容クリニックのホームページに掲載されているため、クリニック選びと同じように、カウンセリングの予約を入れる前に確認しましょう。
施術を行う際に大切なのは、施術前にいかに仕上がりのイメージを医師と共有できるか、自分が納得できるまでしっかりカウンセリングができているかです。
カウンセリングと施術、アフターケアまで、同じ医師が担当している美容クリニックを選ぶようにしましょう。
中には、カウンセリングと施術を行う医師が異なっていたり、カウンセリングを医師ではないスタッフが行ったりする場合もあります。しかし、カウンセリングで自分のイメージを伝えても、実際に施術を行う医師に伝わっていなければ、失敗したと感じるリスクを軽減できません。
また、施術後のアフターケアについても、カウンセリングの段階で確認しておくことが重要です。医師の意見を一方的に話すのではなく、患者さんの疑問や不安をしっかりヒアリングし、丁寧に解説してくれるクリニックや医師を選びましょう。
人中短縮術は、若々しい印象を与える施術のひとつです。しかし、皮膚の一部を切除する施術なので、一度行うと元の状態には戻せません。
また、施術後のイメージをカウンセリングで医師と共有し、どのようなリスクがあるのか、またアフターケアの内容についても、施術前に話し合っておかなければ、失敗したと感じるリスクが高くなるでしょう。
だからこそ、失敗のリスクを防ぐには、クリニックや医師選びが重要です。
費用やキャンペーンなどの情報だけでクリニックを選ぶのではなく、美容クリニックの実績や在籍している医師の経験や専門分野を調べて、自分に合った美容クリニックを選びましょう。