美容医療コラム
この記事の概要
メスを使用せず小顔を目指せる小顔マッサージ。本当にマッサージするだけで小顔になれるのでしょうか。小顔マッサージの効果・メカニズムについてご紹介します。
「顔のたるみを改善したい」「エラが張った輪郭をどうにかしたい」など、自分の輪郭にコンプレックスを持つ方の悩みをケアしてくれる小顔マッサージ。果たして顔をマッサージするだけで小顔になれるのでしょうか。
この記事では、小顔マッサージのメカニズムと効果についてまとめました。気になるマッサージ時の痛みについても解説しますので、小顔マッサージに関心がある方はぜひ参考にしてください。
小顔マッサージには、韓国式小顔マッサージ「コルギ」をはじめ、さまざまな種類が存在します。メスを入れずに行える小顔マッサージとは、どのようなメカニズムなのでしょうか。まずは小顔マッサージのメカニズムと、施術中の痛みについてご紹介します。
小顔マッサージは、頬の下にある咬筋(こうきん)の凝りをほぐしながらリンパの流れを促し、顔に溜まった老廃物を排出してむくみ解消を図ります。
歯ぎしりや食いしばりにより咬筋が発達すると、スクエア型やベース型の輪郭になってしまいます。そこで、小顔マッサージでは発達した咬筋をほぐし、筋肉が肥大しないようにケアしていきます。
また、リンパが詰まり流れが悪くなると、むくみやたるみの原因となります。マッサージでリンパがうまく流れるようになると老廃物が排出され、むくみが解消しシャープな顔印象になれるのです。
痛みがあるといわれる韓国式小顔マッサージ「コルギ」は、短時間でリンパや血液の流れにアプローチするため、肌質改善も期待できるといわれています。
コルギは痛みを伴う施術方法として有名ですが、老廃物が少ない方は痛みをあまり感じない場合もあります。
また、リンパマッサージのように痛みを感じにくい施術方法もありますので、自分に合ったマッサージ方法を行いましょう。
痛みを感じるのは老廃物が溜まっている証でもあり、マッサージを続けていると徐々に痛みが緩和されますので、無理のない範囲で続けてみてください。
顔が太る原因は、主に次の3つです。
原因によって解消方法が異なるため、自分自身がどのタイプに当てはまるのか確認しましょう。それでは、各タイプについて詳しくご説明します。
頬の下が張ったような輪郭を「エラ張り」と呼びますが、骨格により形成されたものだけとは限りません。歯を食いしばるときに使う、咬筋という筋肉が発達しすぎてもエラを張ったような見た目になります。無意識のうちに歯を食いしばっている方や、歯ぎしりがひどい方は咬筋が発達している恐れがあります。
ところで、なぜ無意識のうちに歯を食いしばったり、歯ぎしりしたりしてしまうのかご存知ですか?
歯を食いしばってしまうのには、姿勢の悪さやストレスが関係しているといわれています。猫背になっていないか、体に歪みが生じていないかチェックしましょう。また、ストレスが溜まっていると自覚がある方は、自分に合った解消方法を見つけましょう。
歯ぎしりは無意識にしている動作であるため、どう対処すべきか悩むところですが、マウスピースを装着したり、高さが合う枕を使用したりすることで改善する可能性があります。
小顔マッサージを効率的に行うためにも、これらの方法を実践してみてはいかがでしょうか。
脂肪の増加によって、顔が大きく見えてしまうケースもあります。
年齢とともに代謝が衰えると、顔に脂肪がつきやすくなります。同じく塩分のとり過ぎや運動不足も、脂肪がつきやすくなる原因です。生活習慣の乱れを感じている方は、栄養バランスの整った食事と規則正しい生活を心がけましょう。
また、体のラインは変わらないのに、顔だけに脂肪がつくようになった場合は、むくみや骨格の歪みが原因と考えられます。小顔マッサージはむくみ改善も目指せるため、むくみで悩む方にもおすすめです。
頬がたるむと顔が大きく見える恐れがあります。たるみは、次のような理由で起きるといわれています。
真皮層にあるコラーゲンが減少・劣化すると、表皮を支えられずたるみが生じます。さらに血行が悪く、リンパの流れが滞るとむくみが起こります。むくみは真皮層にある組織の機能低下を招くため、顔のたるみを助長させてしまいます。
普段から表情筋を使う機会が少ない場合は、とくに顔がたるみやすいです。表情筋は40種類以上ありますが、そのうち約7割はあまり日常的に使われません。たるみを防止するためにも、日頃から表情筋を使うよう心がけましょう。
小顔マッサージに即効性は期待できませんので、継続して行う必要があります。早期改善を目指したいのであれば、美容外科の小顔施術がおすすめです。美容クリニックで行っている小顔施術は、主に7つの方法があります。
各施術方法の特徴について見ていきましょう。
「切開リフト」と呼ばれる治療法では、広い範囲の皮膚を剥がし、たるみの原因となるSMAS筋膜を引き上げます。
傷跡が残ったり、感染症を引き起こしたりなどのリスクが生じるため、施術を行う際は慎重に検討しましょう。
ハイフ治療もSMAS筋膜へアプローチしますが、切開リフトとは異なり、メスを入れず超音波を当てて治療を行います。肌のかぶれや火傷のリスクを伴いますが、強い痛みはあまり感じません。
超音波がSMAS筋膜に届くとコラーゲンの生成が活性化され、肌に弾力をもたらします。
顔に糸を入れ、ほうれい線、口角のたるみ、フェイスラインのたるみ改善を目指します。自然に溶ける糸を使うため、傷跡が目立ちにくく、周囲に気づかれにくいです。
ボトックス注射は、エラ、頬、額など気になるパーツに特化した施術方法です。注入自体は数分で終了し、注入から3週間〜1ヵ月の間に少しずつ施術箇所が変化するため、周囲から気づかれにくいというメリットがあります。
スペイン発の施術方法「輪郭注射」は、血行改善や代謝促進が期待できる治療法です。メディカルハーブを主成分にした薬剤をフェイスラインや顎下に注入し、たるみ改善を目指します。
脂質の代謝を高め、血管壁に付着したコレステロールを溶かす薬剤を、脂肪が気になる箇所に注射します。溶け出した脂肪は血管を通り、尿や汗として体外に排出されます。
この施術方法は大豆から抽出した薬剤を使用するため、大豆アレルギーの方は受けられません。
専用の極細チューブを挿入し、脂肪を吸引する治療方法です。顔の脂肪吸引であれば、約20分〜30分で1回の施術が完了します。
ただし、内出血、痛み、腫れなどのリスクがあるほか、むくみ、拘縮(こうしゅく)といったダウンタイムが発生します。
小顔マッサージを行うと、リンパを通って老廃物が排出され、スッキリ引き締まった小顔が目指せます。また、頬の下にある咬筋をほぐす役割もあるため、エラ張りで悩む方にも小顔マッサージはおすすめです。老廃物が溜まっていると痛みを生じる場合がありますが、激しい痛みを伴う施術方法だけではないので、ご自身のニーズに合った小顔マッサージを探してみてはいかがでしょうか。
早期改善を求める方は、美容外科で小顔施術を行う方法もあります。痛みや腫れなどリスクを伴う施術方法もあるため、医師に相談のうえ慎重に検討しましょう。