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美容医療コラム

薄毛治療は保険が適用される? 治療の種類や費用の相場などを解説

 
薄毛治療は保険が適用される? 治療の種類や費用の相場などを解説

この記事の概要

どんな薄毛治療が保険適用で保険適用外なのか、薄毛治療の種類や費用の相場について解説します。病院での治療以外にも生活習慣でできる薄毛対策もご紹介します。

薄毛の原因は、男性ホルモン、遺伝、ストレス、生活習慣などが大きく関わっています。薄毛の改善を目指すなら、まずは薄毛の原因を知る必要があります。

薄毛専門のクリニックもありますが、価格や人目が気になりなかなか治療に踏み出せない方も多いのではないでしょうか?

そこで、どんな薄毛治療が保険適用で保険適用外なのか、治療の種類や費用の相場などを解説します。

●薄毛治療は保険が適用される?

保険診療とは公的医療保険が適用される診療のことで、各疾患の検査や治療内容が決まっています。日常生活に支障をきたす病気やケガに対して、保険適用となります。

AGA(男性型脱毛症)は保険適用外(自由診療)になり、医療費控除も基本的に対象外です。AGAの場合は症状を放置しても命に別状がないので、保険適用外というわけです。

一方で、病気による脱毛症の場合は保険適用になる場合があります。

そこで、薄毛治療に関してどのような治療が保険適用になるのか解説します。

・保険適用の治療

脱毛症は基本的に保険適用の治療ですが、治療内容や薬によって保険適用外のものがあります。詳しくは後述の通りですが、治療を受ける前に医師にしっかりと確認しましょう。

・円形脱毛症

頭部に円形または楕円の脱毛が生じる疾患です。

年齢は幼児から高齢者まで、症状は軽度から重度までと幅広く、重度になると眉毛やまつ毛、体毛も抜ける場合があります。

原因はストレス、神経障害、内分泌異常など、さまざまな説があります。

治療は内服薬、外用薬、ステロイド局所注射、紫外線療法、冷却療法、局所免疫療法がありますが、局所免疫療法は保険適用外です。

・びまん性脱毛症

抜け毛や、薄毛で悩んでいる女性に多い疾患です。

原因はホルモンバランスの乱れ、ストレス、過度なダイエットなどで、毛周期が乱れることにより薄毛になります。全体的に髪が細く薄くなり、ツヤがなくなります。

治療は外用薬や内服薬で行いますが、保険適用と保険適用外の薬があります。

・脂漏性脱毛症

脂漏性皮膚炎から起こる疾患で、頭皮が常にべたついているので、ニキビ、炎症、湿疹などができます。その結果、抜け毛が多くなり薄毛になります。

治療は外用薬やケミカルピーリング、イオン導入などがありますが、外用薬は保険適用、その他は保険適用外になります。

また、皮膚疾患の治療によって頭皮環境が良くなり、薄毛が改善に向かうケースもあります。

・保険適用外の治療

・AGA(男性型脱毛症)

男性ホルモンの働きが原因で起こる疾患です。

男性ホルモンの一種であるテストステロンが、ジヒドロテストステロンに変換され、毛包のホルモン受容体が結合することで、ヘアサイクルが乱れて薄毛につながります。頭頂部や額の生え際から薄くなりはじめます。

その他の原因としては、ストレス、遺伝要因、生活習慣、パーマといった外的要因などがあります。

治療は外用薬や内服薬で行い、薬の処方量によりますが、1カ月に1回程度の通院が必要です。

・FAGA(女性男性型脱毛症)

ホルモンバランスの崩れが原因で、頭皮全体が薄くなる疾患です。

発症は40代〜50代が多く、まれに20代〜30代から薄くなりはじめる方もいます。

女性は、40代後半になると卵巣からのホルモンが減り、閉経するとホルモンバランスが変化します。このことからFAGAは、更年期障害のひとつといわれています。

治療はAGAと同様に外用薬や内服薬で行い、薬の処方量によりますが、1カ月に1回程度の通院が必要です。

●薄毛治療の受診科と流れ

薄毛治療の受診は、AGA専門クリニックか皮膚科で行います。

診察は基本的に1カ月に1回で、治療期間は3カ月~1年以上かかります。

診察の流れは、診察(問診・触診・写真撮影)→血圧検査・血液検査→投薬(内服薬と外用薬)となり、血圧検査や血液検査が必要なのは、投薬が可能か見極めるためです。

●薄毛治療の種類と相場

薄毛治療は、保険適用と保険適用外になる治療があります。保険適用外だと、どのくらい費用がかかるのか気になりますよね。

ここでは、薄毛治療で行う保険適用外の内服薬、外用薬、注入療法、自毛植毛の費用の相場について解説します。

・内服薬による治療

投薬治療がもっとも一般的な方法で、薬には脱毛を防ぐタイプと発毛を促すタイプがあります。代表的な薬はプロペシア、ザガーロ、ミノキシジルで効果が持続するのは服用期間のみです。

費用の相場は、月約3,000〜10,000円です。

・外用薬による治療

外用薬は、内服薬と併用して使われることが多いです。

費用の相場は、月約10,000〜15,000円ですが、内服薬と併せると月約13,000〜25,000円です。

・注入治療

注入治療とは、頭皮に直接育毛・発毛成分を注入する治療です。注入治療のみ行うケースは少なく、投薬の補助的治療として行われます。

代表的な注入治療の種類はメソセラピー、毛根再生メソセラピー、HARG(ハーグ)療法です。

費用の相場は、月1回〜4回の施術(受診期間は半年以上)で、1回約20,000〜100,000円が目安です。

・自毛植毛

毛根が死滅している場合は、投薬も注入も効果が期待できません。その場合は、自毛植毛の方法があります。

メスを使う「FUT」術と、メスを使わない「FUE」術があります。「FUT」は髪の多い部分の頭皮を切除して植毛を行い、「FUE」は専用のパンチで移植毛を根本からくり抜き植えつけます。

費用の相場は1回約70〜140万円と高めですが、施術は基本的に1回で済みます。

●生活習慣でできる薄毛対策

薄毛の原因には男性ホルモン、遺伝、ストレス、生活習慣などが大きく関わっており、病院での治療とともに生活習慣を見直すのも大切です。

生活習慣でできる薄毛対策は、以下の通りです。

・規則正しい生活、栄養のある食事をする

普段の食事では、特にタンパク質、ビタミン、亜鉛、アミノ酸をとるようにしましょう。タンパク質は髪の成長を促し、ビタミンは血流がよくなり頭皮環境が整います。また、亜鉛は髪の生成に関わり、アミノ酸は髪の原料となります。

・ストレスをためない

ストレスは交感神経が活発になり、頭皮の血管を収縮させます。血管が収縮すると血行不良となり、頭皮に栄養や酸素がいかなくなります。

血行不良が原因でヘアサイクルを乱してしまい、薄毛につながりますので、ストレスをためないためにもリフレッシュする方法を持つようにしましょう。

・タバコやお酒を控える

タバコやお酒は頭皮の血管を収縮させるので、ヘアサイクルが乱れやすくなります。薄毛に悩んでいる場合は、控えるようにしましょう。

・シャンプーは自分の頭皮に合ったものを使う

シャンプーは、髪の毛より自分の頭皮に合ったものを選んでください。

洗髪は頭皮を優しく洗うように意識しながら行います。洗髪後は、しっかりとドライヤーで乾かしましょう。

・質のいい睡眠をする

日中に受けた髪へのダメージの回復や、髪を太くて長く成長させるには、質のいい睡眠も必要です。

髪に必要な成長ホルモンは、入眠から2時間の間に作られています。1日の睡眠時間については個人差があるので、自分が気持ちいい目覚めができる睡眠時間を確保しましょう。

今すぐできる薄毛対策とは?予防・改善するための方法についても紹介

 

●まとめ

薄毛の原因は男性ホルモン、遺伝、ストレス、生活習慣などが大きく関係しています。

薄毛は放っておくとさらに進行してしまう恐れがあります。薄毛が気になる方は、生活習慣を見直し、AGA専門クリニックか皮膚科で受診しましょう。

また、薄毛治療には保険が適用されるものと適用されないものがあります。保険適用外の場合は、病院によって費用に差があるので事前によく調べましょう。まずはAGA専門クリニックか皮膚科に相談してくださいね。

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