美容対談シリーズ
えみり
収録の前にインスタで質問を募集したので、ぜひ池田先生にお答えいただこうと思います! たくさんいただいていたのが「素人では良い先生を選ぶのが難しいです。知人の紹介以外の見つけ方を教えてください」。
これはすごく難しい問題ですけど、一番はお医者さんに聞くこと。僕はレストランに行ったらシェフの方を呼んで普段食べに行っているお店を聞きますよ。
池田
えみり
なるほどです!
いま「良い」とされている先生が10年後もそうだとは限らないです。自分だったらつねに勉強をしている先生がいいですね。いまは先生のブログとか見れば学会に参加してるとかお医者さん同士でミーティングしてるとかわかると思うので。僕が海外に友達にも多いので言いにくいけど(笑)、やっぱりすごい自宅とか車とか発信してる人はそのために仕事をしてる人だと思っちゃいます。あとは料理でもなんでも本番の前に一生懸命練習を積んでるほうがいい。そう考えると形成外科の認定医を取っている先生のほうが真面目な人は多いです。
池田
えみり
そういうキャリアも調べればわかりますもんね。症例もそうですし。
症例は別のクリニックからパクってる国もあるみたいなので、僕はインスタの症例写真もけっこうきついと思ってます。それよりは経歴とかのほうがいいかもしれない。
池田
えみり
そうなんですね。確かに写真だけじゃわからないところもありますね。
やっかいなことに人間性は物凄くいいのに手術下手な先生はいます。そのへんが難しいんですよ。
池田
えみり
それってセンスの問題ですか?
手術が下手でイヤな奴は生き残ってないけど、手術は下手だけど性格がいいから生き残ってるタイプはいて。僕は美容というよりアンチエイジングをやっているので、失敗されたらその後の人生ずっとダメになっちゃうんですよ。だから口コミとかいろいろめっちゃ見ますよ。あと思うのは、若い人に50歳のこの気持ちはわかってもらえないと。自分が若いときもそうだったし(笑)。だから自分の年代の未来は自分で作るしかないと思ってます。なのでまあ先生選び、クリニック選びは本当に慎重に。そしてやっぱり経歴。それが大事ですね。
池田
えみり
すごくいいお話。先生からしても選ぶのは難しいということですよね。
逆にえみりさんだったらどこをおすすめします?
池田
えみり
先生もおっしゃっていた経歴を含めた「センスのいい先生」ですかね。
そうですね。周りの口コミも大事だと思うけど、自分が良かったからって他人にとってもいいとは限らないんですよね。
池田
えみり
わかります…!本当はおすすめに頼りすぎず自分で探すのがいいとは思います。
えみり
これも多かった質問で、いまハイフ流行っているじゃないですか。ハイフって当てても将来またたるんだり戻ったりしちゃうんですか?
当て方によりますね。いわゆるエステ的な浅い層しか当てられないハイフは幹細胞が使われてしまうからやけどみたいな肌になるのでやめたほうがいいです。これは高周波の他の治療も全部そう。自分の幹細胞をいかに長く置いておくかはポイント。それはピーリングにも言えますね。
池田
えみり
やりすぎはやっぱり良くないということですね。
ダーマペンも似てるんですけど、一時的に傷をつけるとそれを治そうと周りに成長ホルモンが出てくるんですね。成長ホルモンが出てくることで一見若く見えるんです。で、ハマるわけですよ。それで何回も繰り返すと幹細胞が少なくなってくるので適度にやるべきなんですけど、その「適度に」なお医者さんを探すのが大変です。何もしないとしないで確実におばあちゃんになるから、加減は経験者に習う必要があるんですが。
池田
えみり
なるほどです…! ハイフってわりと極端な意見が多いと思うんです。「しないほうがいい」か「したほうがいい」か。
前に「25歳でハイフを受けることを薦めるのは悪徳だ」という投稿がTwitterでバズったんですよ。でもそんなことを言ったらハイフは超音波の治療ですけど、高周波を当てるのがダメだというのと一緒ですよ。でもそこを信じてる人は確実に老化していくと思います。人間の顔は25歳から老化が進むわけだから。
池田
えみり
そうなんですか!
細胞レベルでは。だから25歳くらいから将来の10年後、20年後まで考えて治療するというのが僕のスタイル。でもそれが悪徳だと言われてる。
池田
えみり
Twitterでそういう話がバズりやすいのって極端な意見のほうが届きやすいということかもしれないですね。
「何年持ちますか?」というのはよく聞かれることなんですけど、年はどんどん取っていくわけだからつねに予防することですよね。いまの美容医療ってそこまで高くないのね。例えば1万円が高いとか言われたらかなり選択肢が減るけど、それでも5~6千円でもいいものはあるので。まったく何もしないというのは江戸時代の人と一緒ですよ。
池田
えみり
確かに(笑)。これだけ素晴らしい医療が発達してるのに!
だって「サザエさん」は昭和の番組だけど、波平さんって50歳ですよ。僕と一緒(笑)。だから何もしないとああなるワケですよ。人生100年時代だから50で波平さんになってたら残りの50年ずっと波平さんですよね。それはキツい(笑)。それらを天秤にかけたら僕は1万円は安いと思いますよ。40代ですでに波平さんだったら女の子を口説くのに何百万もかかります。そういったコストがかからないようおじさんたちはクリニックに通っている。というのが裏側ですね。
池田
えみり
美容ってそれ以上にプラスになることもありますよね。
ある程度の年齢になると「すごい綺麗!」「すごいかっこいい!」とか言われてもなんか嘘くさく感じるんですよ。「いやいや若い子にはもっとかっこいいやつがいるよね」って。若い!っておじいちゃんおばあちゃんには言わないので、嘘ではないのかなとは思うんですけど。僕も50だと言うとだいたい若いと言ってもらえて、毎回嬉しいです。「あ、良かった」って。例えば、「こうなりたい」って目標があったときに選択肢があったほうが幸せだと思うんです。年を取るとみんなおじいちゃんの身体を選んじゃうけど、若くいるほうを選べるなら選んでもいいんじゃない?って。それは美容整形もそうですよね。綺麗な顔が手に入るとなった場合に、綺麗な顔になるかそうじゃない顔でいるか選択肢があったほうがいい。実は40代後半くらいまでの人を若くすることは現実化していて、それくらいの年の女性で20代の学生の彼氏ができたという人も実際います。
池田
えみり
すごい!
それは40代後半じゃなくて25歳の見た目だからです。お金の問題じゃないんですよ。昔はアラサーはもうおばさんでしたけど、いまは20歳くらいから美容に気を遣っている人が多いので。アラサーでも20代のままなんですよね。そういう人が自分より年下の20代ですでにおばさんの人が結婚に焦ってるのを見ても、自分はアラサーでも全然綺麗に保ててるからあまり焦らないって言うんですよ。だから今後はそういう問題も解決するんじゃないかなって思いますね。
池田
えみり
年齢というものの概念が変わってきそうですね。
子供の問題もあるけど、それは再生医療で解決すべき。動物ではもう成功しているので。日本では倫理面が難しいですけど海外ではもう進んでいる国もありますよね。でも僕は老人病院でも働いていたのでわかるんですけど、人生100年時代って現実は難しくて。100歳の人の子供が80歳なんですよ。キツくないですか?でもそうなりつつあるわけだから、社会は対応していかなきゃいけないかなって。自分は感覚が少しズレてるかもしれないけど、僕は若さとかお金で買えないものに投資したいんですよね。
池田
えみり
今日はおもしろいお話がたくさん聞けて良かったです! ありがとうございました♪
監修者
愛沢えみり
BETICA 運営代表
株式会社voyage代表
アパレルブランドEmiriaWizの運営のほか、美容や飲食業のプロデュース、メディア運営等を行っている元歌舞伎町No1キャバ嬢。