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美容医療コラム

ボトックスを打ち続けるとどうなるの?効果の持続性やリスクを解説

 
ボトックスを打ち続けるとどうなるの?効果の持続性やリスクを解説

「ボトックス注射」は加齢とともに気になる、シワやたるみの改善が期待できる治療方法です。ボトックス注射に用いる成分は、ボツリヌス菌毒素を抽出したタンパク質の一種です。薬剤が表情筋に働きかけ、シワやエラ張りなどの改善を目指します。ほかにもガミースマイルや多汗症の改善など、治療は多岐にわたります。施術は数分~1時間程度で、針跡はほとんど残りません。施術直後からお化粧が可能で、日常生活への支障が少ない施術です。

ボトックス注射の変化はいつから出るのか、持続期間がどのくらいなのかは、部位や症状によって変わります。そこで、具体的な部位や症状の事例、持続性について解説していくとともに、打ち続けるとどのようなリスクがあるのかをご紹介します。

ボトックスの持続性について

ボトックス注射は薬剤を注入した部位だけに作用が現れ、少しずつ変化していくので、急に表情が変わったなどと気づかれる心配が少ないのが特徴です。個人差はありますが、施術後数日~2週間程度で変化が現れ、数ヵ月程度持続します。持続期間は部位や症状によって異なり、定期的な施術で作用が長くなります。ここでは、代表的な治療の内容や持続性について解説します。

シワ・たるみの改善

ボトックス注射に含まれるボツリヌス菌には、筋肉の動きを抑制する作用があります。シワになりやすい目尻、眉間、額、あご、首筋などに注射を打つと、筋肉が萎縮して目立ちにくくなります。また、皮膚の浅いところに注入し、筋肉の表面線維だけの働きを弱めると、毛穴が収縮しハリのあるなめらかな肌を目指せます。

個人差はありますが、施術後310日程度で変化が現れ、34ヵ月ほど持続します。はじめは1年に23回の施術が一般的ですが、最終的には1年に1回程度の注入でシワやたるみが目立たない状態を保てるようになります。

主な対応部位は以下の通りです。

  • おでこのシワ
  • 目尻の小ジワ
  • 眉間のシワ
  • 口のシワ
  • あごのシワ
  • 鼻の横ジワ
  • 首の縦ジワ

エラの改善と小顔効果

エラの筋肉(咬筋:こうきん)が必要以上に発達している人が、ボトックス注射で筋肉の動きを抑制させると、スッキリした顔を目指せます。また、あご、小鼻、鼻先に注入するとフェイスラインがシャープになり、小顔につながります。

変化が現れはじめるのは施術後約34週間で、持続期間は約半年~1年です。継続して施術を受けると筋肉が収縮し、持続する期間も長くなっていきます。

ガミースマイルの改善

ガミースマイルとは、笑ったときに上唇が過剰に上がり、歯茎の部分が過剰に見える状態です。通常であれば、歯茎は見えないか少ししか見えません。上唇にボトックス注射を打つと筋肉の動きが抑制され、ガミースマイルや口角の改善を目指せます。ガミースマイルは手術を伴う治療方法もありますが、ボトックス注射だとメスを入れないので、赤みや腫れなどの副作用を抑えられます。

施術後23日で変化が現れ、約46ヵ月持続します。

多汗症の改善

脇にボトックス注射を打つと、汗の量を抑えることができ、脇のニオイを軽減できます。

多汗症とワキガは別の症状ですが、汗の量が減ることで皮膚表面の細菌繁殖が抑えられてニオイが軽減し、軽度のワキガであれば改善が見込めます。ただし、汗腺を取り除いているわけではないため、完全にニオイがなくなるわけではありません。また脇汗を抑えることで、ほかの部位から汗が出やすくなるといったケースがまれにみられます。

施術後数日~2週間ほどで変化が出て、約34ヵ月持続します。

上記以外にも、ボトックス注射をふくらはぎの数カ所に打つと、筋肉が萎縮しふくらはぎが細くなるという作用もあります。ただしボトックスは筋肉に働くので、脂肪の多いふくらはぎには作用を発揮しません。

ボトックスを打ち続けるとどうなるの?リスクを解説

ボトックス注射の作用を実感するためには、最初は年34回の施術が必要な場合があります。打ち続けることで維持期間が長くなり、次第に施術間隔が開きます。打ち続けるためには、部位や症状によって適切な使用量と頻度を、医療機関へ相談が大切です。また、副作用についても事前に理解しておきましょう。

ボトックス注射の副作用は、内出血、腫れ、赤み、頭痛、痛み、筋肉痛のようなだるさなどです。

内出血は、注射針が細い血管に当たると起こる場合がありますが、1週間程度で治まります。腫れや赤みは施術後の患部に現れますが、12日程度で落ち着きます。もしこれらの症状が現れて気になる場合は、ファンデーションやコンシーラーでカバーしましょう。また、施術後に頭痛や筋肉痛のようなだるさが起こる場合もあり、安静にすれば数日で治まります。

その他にも、スポックブロー(眉尻が不自然に上がる症状)、表情の喪失、人相が怖くなった、違和感があるなど、見た目でわかる副作用が起こる恐れもあります。これは、ボトックス注射に表情筋の動きを抑制する働きが関係しています。

特に眉間と額の間にできるシワ部分は、バランスを間違えるとスポックブローになりやすいので、施術には医師の技術と知識が求められます。施術後の修正は困難ですが、ボトックス注射の作用は時間が経過すると薄れてくるので、よほど過剰な量が投入されたり、注入部位を大きく間違えたりという場合でなければ、1ヵ月ほどで症状は治まります。

ボトックスを打ち続ける際のリスクを回避する方法とは

前述のようなリスクを回避する方法は以下の通りです。

  • 使用量と頻度を調整する
  • 厚生労働省承認製剤を使用する
  • 医療機関で事前にカウンセリングを受ける

ボトックス注射の副作用は、成分の効きすぎによるものが多いです。

また、人間の体は抗体が作られるようにできているので、ボトックス(ボツリヌス菌)が繰り返し体内に入ることで抗体が作られ、効きづらくなります。副作用などのリスクを抑えボトックス注射の作用を発揮するためにも、医療機関で事前にカウンセリングを受け、適度な使用量と頻度を相談しましょう。

まとめ

シワやガミースマイルの改善などが期待できる「ボトックス注射」。顔だけではなく、多汗症の改善やふくらはぎの痩身など、作用は多岐にわたります。

ボトックス注射を打ち続けるなら、副作用やリスクをしっかりと理解しておきましょう。最初は年に34回の施術が必要な場合が多く、次第に作用が維持する間隔は長くなっていきます。ボトックス注射を打ち続けるには、事前に医療機関でカウンセリングを受けて、自分の悩みに合わせた使用量や頻度、施術の料金などをしっかりと確認した上で、無理のない範囲で治療を行ってください。

またボトックス注射を打ち続けるには、施術箇所の見極めも大切です。希望の状態を目指すには、クリニックの症例や医師の実績など、事前に確認した上で施術を受けるクリニックを選びましょう。

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