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美容医療コラム

家庭用脱毛機器と医療用脱毛機器の違いは? それぞれの特徴・作用について紹介

 
家庭用脱毛機器と医療用脱毛機器の違いは? それぞれの特徴・作用について紹介

この記事の概要

脱毛器には、家庭用脱毛機器と医療用脱毛機器があります。2つの脱毛機器の違いと特徴、主な作用を解説します。

一概に「脱毛機器」といっても、家庭用脱毛機器と医療用脱毛機器があり、それぞれ作用が異なります。この二つにはどのような違いがあるのでしょうか?

ここでは、家庭用脱毛機器と医療用脱毛機器の特徴を解説します。各脱毛機器の作用も紹介しますので、脱毛を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

家庭用脱毛機器の特徴・作用

自宅で体毛のお手入れができる家庭用脱毛機器には、どのような特徴と作用があるのか見ていきましょう。

家庭用脱毛機器とは?

家庭用脱毛機器には、レーザー式とフラッシュ式の2種類があります。レーザー式は、照射箇所に集中的に光を当てるため痛みを伴いますが、フラッシュ式は広範囲に光を照射するので痛みが少なく、火傷のリスクが少ないといった特徴があります。ただし、フラッシュ式の場合は、レーザー式よりも作用が現れるのに時間を要するので、なるべく早く脱毛したい方には不向きでしょう。

また、家庭用脱毛機器の中には、出力パワーが調整できるものと、できないものがあります。効率よくケアしたい方は、照射する部位に応じてパワーを調整できる機器の方が使い勝手がいいでしょう。さらに、肌の状態や照射する部位によっては、強い痛みが生じる恐れがあります。なるべく痛みを抑えつつ、肌に負担をかけずにケアするためにも、パワー調整ができる家庭用脱毛機器をおすすめします。

そして、家庭用脱毛機器の中には、照射部位が限定されているものもあります。家庭用脱毛機器の購入を検討している方は、自分がケアしたい部位が対象になっているかを確認した上で購入しましょう。

なお、家庭用脱毛機器には「自分が好きなタイミングで脱毛できる」「ランニングコストの負担が少ない」といったメリットがある反面、「手が届く範囲しか脱毛できない」「硬毛化する恐れがある」「照射漏れが起きる」といったデメリットがあります。

家庭用脱毛機器の作用

家庭用脱毛機器は、一時的な減毛が期待できます。

しかし、家庭用脱毛機器は医療に関する知識を有していない方でも施術できるよう、光エネルギーの出力は低く設計されています。なので自己処理が完全に不要となるほどまでの脱毛はむずかしく、長期的かつ継続的にケアする必要があります。

なお、火傷や神経損傷といったリスクを避けるためにも、メーカーが推奨する使用回数以上の照射は望ましくありません。さらに、使用方法によっては失明するリスクも伴いますので、説明書に従って使用してください。

医療用脱毛機器の特徴と作用

医療用脱毛機器の特徴と、期待できる作用を解説します。

医療用脱毛機器とは?

医療用脱毛機器は、美容クリニックで使用している脱毛機器を指し、医師など医療行為を行うことを許可された者しか使用できません。レーザーの照射方式には「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があり、それぞれ次のような特徴があります。

  • 熱破壊式…出力が高いレーザーを毛を作る細胞「毛母細胞」と毛細細胞に栄養を送る「毛乳頭」に照射して、発毛組織を破壊する
  • 蓄熱式…発毛の司令塔である「バルジ領域」に出力が低いレーザーを当て破壊する

熱破壊式は、出力が高く痛みを感じやすいのに対し、蓄熱式は痛みを感じにくいといった特徴があります。また、熱破壊式はメラニン色素に反応するので、太くて硬い毛のみに作用を発揮しますが、蓄熱式は色素が薄い毛にも対応します。

2つの照射方式は、作用を実感する期間も異なり、熱破壊式の場合は施術から1週間程度、蓄熱式は3週間〜4週間程度かかります。

なお、美容クリニックで使用する医療用脱毛機器のレーザーには、主に「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類があります。

医療用脱毛機器の作用

「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」は、それぞれ波長の長さが異なり、複数種類の脱毛機器を用意しているクリニックでは、肌質、毛量、毛質によって機器を使い分けています。

脱毛の施術期間は1年〜1年半程度、回数にして5〜8回程度通うのが一般的ですが、それには毛が生え変わるサイクル「毛周期」が関係しています。毛周期は、成長期・退行期・休止期の3つのサイクルがあり、その中でも成長期に脱毛施術を行うと、より作用が期待できるとされています。

ただし、太ももの毛周期は1カ月半〜2カ月、ワキは2カ月〜3カ月と、毛周期は部位によって異なるので、施術箇所によっても期間や回数は変動する場合があります。

また、目指す肌の状態によっても、施術期間や回数は異なります。腕の場合、5回程度施術を行うと、自己処理が不要な状態になるとされていますが、色素が薄い毛が目立たなくなる状態を目指している場合は、6回以上の照射が必要な場合もあります。

効率と肌への負担を考慮するなら美容クリニックでの脱毛がおすすめ

家庭用脱毛機器と医療用脱毛機器の特徴・作用を紹介しましたが、効率と肌への負担を考慮するなら美容クリニックでの脱毛がおすすめです。その理由を解説します。

1.肌トラブルに適切に対応してくれる

脱毛機器は光やレーザーを肌に当て、毛根や毛母細胞といった発毛組織を破壊して、脱毛の作用をもたらします。光やレーザーの強さによっては、火傷や腫れなどのリスクを伴いますが、家庭用脱毛機器による脱毛は、これらの副作用が起きても自己責任となります。

また、美容クリニックによる医療脱毛で肌トラブルが起きた場合は、医薬品を処方するなどの対応をクリニックが行ってくれますが、家庭用脱毛機器の場合、自己判断で対処をするとさらなるトラブルを招く恐れがあります。大切な肌を傷つけないためにも、専門的な知識を持つ医師や看護師が対応してくれる、美容クリニックでの施術がおすすめです。

2.短期間で施術が完了

医療用脱毛機器は家庭用脱毛機器に比べて出力レベルが高いので、効率よく毛根や毛母細胞にアプローチできます。そのため、少ない回数かつ短期間で施術が完了します。

また、家庭用脱毛機器の場合は、毛量は減らせても毛の成長を抑制できませんが、医療用脱毛機器は、発毛組織を破壊して毛の成長を抑制できます。「何度も処理する手間を省きたい」「なるべく早く毛が目立たない状態にしたい」と思う方には、美容クリニックによる医療脱毛が適しているでしょう。

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まとめ

脱毛機器には家庭用脱毛機器と医療用脱毛機器があります。家庭用脱毛機器は自分が好きなタイミングで施術できるというメリットがある反面、医療用脱毛機器よりも作用を実感しにくいデメリットがあります。また、使用方法を誤ると肌を傷つけたり失明したりする恐れもありますので、家庭用脱毛機器を使用する場合は使用方法をきちんと守りましょう。

「肌へのリスクを避けて脱毛したい」「より短期間で作用を実感したい」という方には、美容クリニックでの施術がおすすめです。美容クリニックで使用する医療用脱毛機器は家庭用脱毛機器よりも照射パワーが強いので、減毛だけではなく発毛を抑制する作用が期待できます。また、美容クリニックでは毛周期に合わせて施術を行うので、短期間で効率よく施術することが可能です。

さらに、肌の状態の確認を行った上で施術したり脱毛したい部位によって使用する医療用脱毛機器を変えたりと、適切な方法で脱毛施術を行います。

他にも美容クリニックであれば、施術後に火傷などの肌トラブルが起きた際は薬の処方や診察を行えるため、リスクを抑えるためにも美容クリニックでの施術をおすすめします。

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