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美容医療コラム

太ももの脂肪溶解注射は、脂肪細胞を減らせる? 施術の流れとダウンタイムを解説

 
太ももの脂肪溶解注射は、脂肪細胞を減らせる? 施術の流れとダウンタイムを解説

この記事の概要

太ももの脂肪溶解注射は、脂肪細胞を減らす作用がある薬剤を気になる部位に注射する施術です。施術の流れやダウンタイム、注意点を解説します。

「太もものセルライトが気になる」「太ももの部分痩せがしたい」など、太ももについた脂肪に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

気になる部位の脂肪を効率的に減らしたいと考えたとき、脂肪吸引をイメージする方が多いと思いますが、脂肪溶解剤を用いる脂肪溶解注射という施術もあります。

脂肪溶解注射はメスを入れる必要がないため、体への負担を考慮しながら脂肪を減らしたい方におすすめです。

この記事では、太ももの脂肪溶解注射の施術内容と脂肪吸引の違い、施術の流れやダウンタイム、注意点について解説します。

太ももの脂肪溶解注射とは?

脂肪溶解注射とは、気になる部位に脂肪細胞を溶かす作用のある薬剤を注射し、部分痩せを目指す施術です。薬剤が脂肪細胞を溶かすので、脂肪細胞そのものを減らす作用が期待できます。

薬剤によって溶けた脂肪は、血液中に吸収され血管やリンパ管を通って、尿や汗として体外へ排出されます。

脂肪溶解注射は、脂肪吸引や手術のように皮膚を切開する必要がなく、体への負担が少ないのが特徴です。

脂肪吸引との違い

脂肪を減らす施術といえば、脂肪吸引をイメージされる方が多いと思いますが、脂肪溶解注射と脂肪吸引はまったく異なる施術です。脂肪吸引と脂肪溶解注射には、どのような違いがあるのか解説します。

脂肪溶解注射と脂肪吸引の大きな違いは、脂肪細胞を減少させる仕組みです。脂肪溶解注射は脂肪細胞を溶かして体外へ排出しますが、脂肪吸引は皮膚に5mm程度の小さな穴を開けて吸引管を挿入し、余分な皮下脂肪を吸引して除去します。

脂肪溶解注射は、薬剤で脂肪細胞を溶かしていくため、脂肪吸引と比較すると施術前後の違いがわかりにくいといわれています。

脂肪吸引の場合は切開した部分が痛んだり、吸引管を挿入する際に毛細血管が傷ついたりするケースがありますが、脂肪溶解注射は体にメスを入れないため体への負担が少なく、ダウンタイムも短いのが大きな違いといえるでしょう。

また、術後に圧迫固定する必要もないため、施術後の生活に大きな支障がないのが脂肪溶解注射の特徴です。

太ももの脂肪溶解注射の施術の流れ

太ももの脂肪溶解注射を行う際は、施術費用だけで決めるのではなく、施術の実績が豊富な医師がいるクリニックを選びましょう。ホームページで症例などが公開されているクリニックは多くあります。

また、カウンセリングや施術費用が明確になっているか、アフターケアがしっかりしているかも確認しておきましょう。

1.カウンセリングの予約

最初に行うのが、カウンセリングの予約です。一般的には電話やWebからカウンセリングの予約を取り、当日に美容クリニックへ行くという流れになります。

美容クリニックによって違いはありますが、初回カウンセリングは無料で受けられるケースが多いです。

2.専門医によるカウンセリング

カウンセリングでは、気になる部位の確認や脂肪のつき方、悩み、希望などを医師が聞き取ります。その上で、一人ひとりに合った薬剤や注射の回数、施術の詳しい説明を行った後に、施術日を決めます。

その他にも、アフターケアや費用、施術に関する不安や疑問点などはカウンセリングで確認しましょう。クリニックによっては、施術担当ではない医師や看護師がカウンセリングを行うケースもありますが、施術にあたる医師がカウンセリングするクリニックを選びましょう。

施術後のイメージを医師と共有するためにも、カウンセリング担当者の確認は大切です。気になることや聞きたいこと、確認したいことがあれば、遠慮せずに納得できるまでしっかりカウンセリングを行いましょう。

3.施術・注入

カウンセリングの内容をもとに、脂肪溶解剤を気になる部位に注射します。クリニックによっては注射の痛みに配慮し、麻酔クリームを塗るケースもあります。その場合は実際に注射する前に麻酔が効いたのを確認し、クリームを拭き取ってから施術を行います。

個人差はありますが、表面積が大きい太ももの場合、注射の本数は片足で10本程度、両足で20本程度です。

施術後は脂肪吸引のように、施術した部位を圧迫するなどの処置は必要ありません。

4.経過観察・帰宅

施術後は副作用や体の不調がないか確認するために、経過観察を行います。特に体調不良や痺れなどの症状がなければ帰宅できます。しかし、帰宅後に体調不良などの異変が生じた場合は、すぐに施術を行ったクリニックに連絡しましょう。

太ももの脂肪溶解注射のダウンタイム

太ももの脂肪溶解注射には、ダウンタイムがほぼありません。個人差はありますが、施術後に体調不良がなければ日常生活にはほとんど支障なく、いつも通りの生活を送れます。

ダウンタイムの症状として挙げられるのは、筋肉痛のような痛みや熱感を伴った腫れ、赤み、内出血などです。それらの症状は、一般的には1週間〜2週間で落ち着きます。

日常生活に支障をきたすほどの痛みや腫れ、赤みなどがある場合は、細菌感染している恐れがあるため、早めに施術を行ったクリニックを受診しましょう。

脂肪溶解注射の注意点

メスを用いずに脂肪細胞を減らせる脂肪溶解注射ですが、施術前に知っておくべき注意点があります。

広範囲の脂肪溶解には適していない

脂肪溶解注射は部分痩せに適した施術です。そのため、広範囲や全身の脂肪細胞を減らす目的には適していません。

施術後すぐに脂肪細胞が減少するのではなく、何度も施術を繰り返して徐々に脂肪細胞が減っていく施術です。

また、脂肪溶解注射は、脂肪吸引よりも体への負担は少ない施術ですが、それでもリスクがゼロではないので、一度の施術で使用できる薬剤の量は決められています。

脂肪溶解注射で広範囲の施術を希望する場合、長期間を要したり脂肪吸引よりも費用が高額になったりするケースも少なくありません。

内臓脂肪は溶解できない

脂肪溶解注射は、皮膚のすぐ下にある皮下脂肪のみに作用します。脂肪溶解注射で内臓脂肪を取り除くと内臓損傷のリスクがあるので、内臓脂肪の除去はできません。

脂肪溶解注射といっても、どんな脂肪でも溶解できるわけではないため、自分の脂肪のつき方を医師と確認し、適した施術方法を選択することが大切です。

むくみがあると複数回施術を受ける必要がある

皮下脂肪であってもむくみがひどいと、脂肪を溶解できないケースがあります。特に太ももなど下半身はむくみやすいので、効果を感じにくく複数回の施術が必要です。

脂肪溶解注射で溶かした脂肪細胞は尿として排出されるため、むくみがひどい場合は、代謝が悪く排出がスムーズにできないケースが多くみられます。

まとめ

太ももの脂肪溶解注射は脂肪吸引と比較すると、施術による体の負担や術後のダウンタイムが少ない施術です。しかし、徐々に脂肪を溶解していくため、脂肪の量やつき方によっては複数回の施術が必要であったり、すぐに脂肪が減ったという実感を得にくかったりします。

特に太ももは表面積が大きく、むくみを生じやすい部位でもあるため、脂肪溶解注射の施術が自分に合っているのか、アフターケアはどれくらいまで対応してくれるのか、費用の総額など、カウンセリング時に確認しておくことが大切です。

脂肪溶解注射だけではなく、美容整形の施術を行う際は、担当医師の実績や美容クリニックの口コミなどをしっかり調べて、自分に合ったクリニックを探すようにしましょう。

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