BEAUTY COLUMN

BEAUTY COLUMN

美容医療コラム

ヒアルロン酸注射の効果が持続する期間は?打ち過ぎのリスクについても解説

 
ヒアルロン酸注射の効果が持続する期間は?打ち過ぎのリスクについても解説

顔のたるみやしわの改善などに、効果が期待できるヒアルロン酸注射。

1回注入したら永久的にヒアルロン酸が体内に残り続けるの?」と、疑問を持つ方もいるでしょう。

ここでは、ヒアルロン酸注射効果の持続期間と、ヒアルロン酸注射の打ち過ぎによるリスクについてご紹介します。

ヒアルロン酸注射の効果の持続期間は?

ヒアルロン酸注射は、1回の施術で永久的に作用が続くものではありません。注入したヒアルロン酸は体内へ徐々に馴染むため、作用を持続させたいようであれば、定期的に施術を行う必要があります。まずは、ヒアルロン酸注射の持続期間について見ていきましょう。

薬剤によって持続期間は異なる

ヒアルロン酸注射の持続期間は、薬剤によって異なります。

製剤名 持続期間
ジュビダームビスタ ボリューマ XC 2年程度
ジュビダームビスタウルトラ 9ヵ月〜1年程度
ジュビダームビスタ 1年程度
テオシアルシリーズ 6ヵ月〜1年程度
ジュビダームビスタ ボリューマ 6ヵ月〜1年程度

一般的に、ヒアルロン酸の粒子が大きく硬いものは長持ちしやすく、小さく柔らかいものは早く吸収される傾向があります。

そのため、クリニックによっては施術箇所ごとに、使用するヒアルロン酸製剤を使い分けている場合があります。例えば粒子が大きく硬い製剤は、長持ちしやすいという特徴を活かした豊胸、粒子が小さく柔らかい製剤は、自然な仕上がりとなるよう顔に使用するなどです。

持続させるためには定期的な施術が必要

ヒアルロン酸は人の体に馴染みやすい成分でできており、時間の経過とともに作用が薄れていきます。

定期的にヒアルロン酸注射を行うとコラーゲンの膜が生成され、ヒアルロン酸が体内に吸収されるのを阻止できます。使用する薬剤によって持続期間は異なりますが、作用を持続させたい場合は半年〜1年に1回のペースで、ヒアルロン酸を注入したほうがいいでしょう。

ヒアルロン酸注射の打ち過ぎによるリスク

定期的に施術したほうがいいヒアルロン酸注射ですが、打ち過ぎると次のようなリスクが伴います。

不自然な仕上がりになる

ヒアルロン酸の量が多すぎると体内に馴染まず、不自然な仕上がりになります。美しさを追求するあまり、規定量を超えるヒアルロン酸の注入は危険です。

ヒアルロン酸自体は体内に馴染みやすく健康被害の少ない成分ですが、注入の頻度は医師と相談の上で決めましょう。

顔のバランスが崩れる

ヒアルロン酸注射は、加齢とともに起きる変化を想定しないと、顔のバランスが崩れる恐れがあります。施術を受ける際には、周辺パーツとのバランスを考慮した上で、注入する箇所や量を提案してくれる医師に施術を任せるようにしましょう。そうすることで、時間が経過しても違和感がない仕上がりを目指せます。

推奨量を上回る量を注入したくなる

ヒアルロン酸注射によってコンプレックスが解消されると、さらなる変化を求めたくなる場合があります。結果を求めるあまり、推奨量を超える量を注入したくなる方もいます。

しかし、注入量が多ければ多いほど変化が見込めるわけではありません。美しく自然な仕上がりにするためにも、推奨量や期間の間隔を守ることが大切です。

ヒアルロン酸注射が長持ちしやすい方の特徴

ヒアルロン酸注射が長持ちしやすい方には、次のような特徴があります。

過去にヒアルロン酸注射を何回も打っている

ヒアルロン酸注射が長持ちしやすい方の特徴として、過去に何回もヒアルロン酸注射を使用していることが挙げられます。

なぜ、過去にヒアルロン酸注射を使用している方の方が、長持ちしやすいのでしょうか。

それは、ヒアルロン酸の特徴にあります。ヒアルロン酸は、アレルギー反応など万が一のトラブルに備え、一定期間が経過すると体に吸収される素材で作られています。ところが、繰り返し施術を受けると、注入したヒアルロン酸の周りにコラーゲンの膜が形成されます。それにより、ヒアルロン酸が体内に吸収されるスピードが低下するので、過去にヒアルロン酸注射を何回も行っている方は、初めての方と比較すると、長持ちしやすいといわれているのです。

また、涙袋など皮膚が浅い箇所に関しては、ヒアルロン酸の吸収が遅いため、長持ちしやすい傾向にあります。

多めにヒアルロン酸を注入している

多めにヒアルロン酸を注入している方も、ヒアルロン酸が長持ちしやすいです。一箇所にヒアルロン酸を多く注入すると、ヒアルロン酸の表面積が広くなるので、組織と接触する面積が小さくなり残りやすいのです。

ちなみに、鼻やほうれい線にヒアルロン酸を多く注入した場合も、ヒアルロン酸が残りやすいといわれています。

ただし、ヒアルロン酸の量が多すぎると、不自然な仕上がりになるリスクが伴います。ヒアルロン酸注射を行う際には、医師と相談した上で注入する量を決めましょう。

ヒアルロン酸注射を長持ちさせるために

ヒアルロン酸注射の作用を少しでも長持ちさせる方法についてご紹介します。

ヒアルロン酸の品質にこだわる

ヒアルロン酸注射を長持ちさせるには、ヒアルロン酸の品質に注目してみましょう。高濃度かつ高密度のヒアルロン酸は長持ちしやすいのに対し、安価なヒアルロン酸は安定剤が少ないので長持ちしにくいといわれています。

また、施術料が安いクリニックの場合、品質が保証されていないヒアルロン酸を使用しているケースもあるため、思うような結果を望めない恐れがあります。

ヒアルロン酸のなかには約2年持続するものがありますので、施術を受ける際は使用しているヒアルロン酸の種類や、おおよその持続期間も確認するようにしましょう。

バランスのいい食生活を心がける

ヒアルロン酸注射を長持ちさせるには、日頃よりバランスのいい食事を心がけましょう。体内のヒアルロン酸が不足すると、注入したヒアルロン酸を多く吸収するため持ちが悪くなります。

施術の前後は、体内でヒアルロン酸を生成する働きがあるビタミン、ミネラル、食物繊維を積極的に摂取することをおすすめします。

施術箇所はマッサージをしない

施術箇所をマッサージすると形が変形し、不自然な仕上がりになります。

特に施術後2週間は、注意が必要です。2週間程度でヒアルロン酸が体内に馴染むようにできていますが、この期間にマッサージをするとヒアルロン酸が施術箇所に残らず、バランスの悪い仕上がりになる恐れがあります。

まとめ

ヒアルロン酸注射の持続期間は、6ヵ月~2年程度と薬剤によって異なります。安価なヒアルロン酸は、施術料が安いというメリットがある反面、長持ちしにくいのである程度品質が安定したヒアルロン酸を注入するようにしましょう。

また、ヒアルロン酸の打ち過ぎは、不自然な仕上がりになったり、顔のバランスが崩れたりというリスクが生じます。ヒアルロン酸は、部位によって推奨量が定められているため、医師に相談の上で注入するヒアルロン酸の量を決めましょう。

定期的な施術で長持ちするヒアルロン酸ですが、日常生活の過ごし方次第で長持ちさせることも可能です。ヒアルロン酸が定着するよう、施術箇所のマッサージは避け、バランスのいい食事を心がけるようにしましょう。

NEW

最新記事

MONTHLY RANKING

月間ランキング