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美容医療コラム

ヒアルロン酸注射に副作用はある?ダウンタイムの過ごし方についても解説

 
ヒアルロン酸注射に副作用はある?ダウンタイムの過ごし方についても解説

短時間かつメスを入れない美容法として、人気がある「ヒアルロン酸注射」。肌のたるみやしわ改善が期待できるだけではなく、バストアップや鼻筋の通った鼻を目指せるなど、あらゆる作用を目的にヒアルロン酸注射は用いられています。

一見、メリットばかりに思えるヒアルロン酸注射ですが、副作用はあるのでしょうか?ここでは、ヒアルロン酸注射の副作用について解説します。気になるダウンタイムの症状についてもご紹介しますので、ヒアルロン酸注射を検討中の方は、参考にしてください。

ヒアルロン酸注射の効果

ヒアルロン酸注射には、しわやたるみを目立ちにくくする作用があります。その他、スッと通った鼻筋、ボリュームのある唇に整えたい、バストアップを目指したい方にもヒアルロン酸注射が用いられます。

施術時間は部位によって異なりますが、1パーツにつき510分と短時間で済み、傷が目立たないのも特徴です。

また、施術後すぐにメイクができる、翌日からシャワーであれば入浴が可能など、すぐにいつもどおりの日常生活が送れるという点も、ヒアルロン酸注射のメリットといえるでしょう。

ヒアルロン酸注射に副作用はある?

手軽な治療法として知られるヒアルロン酸ですが、果たして副作用はあるのでしょうか?ヒアルロン酸注射に関する副作用について見ていきましょう。

血管閉塞

ヒアルロン酸注射は血管が詰まり、血液が流れなくなる病気「血管閉塞」を引き起こすリスクが伴います。

これは、血管内にヒアルロン酸を注入した際に起きる現象で、目に栄養を行き届かせる血管に注射した場合は、失明するケースがあります。

万が一、血管閉塞が起きた場合は、ヒアルロン酸溶解注射「ヒアルロニダーゼ」を用いてヒアルロン酸を分解します。異常を感じた際には、すぐに施術を受けたクリニックに相談しましょう。

感染症

ごく稀ですが注射に菌が入り、感染症が起こるケースがあります。

感染症が起きた場合は、ヒアルロン酸溶解注射を用いた後に、抗生剤で治療を行います。

ただし、どの美容クリニックも衛生面には気をつける必要があるので、感染症は起こりにくいとされています。

チンダル現象

ヒアルロン酸を目の下など皮膚が薄い箇所に注入すると、ヒアルロン酸が透けて見える「チンダル現象」が起こることがあります。この現象が起こると肌が青色に変化するため、クマがひどくなったように見えます。

皮膚が薄い箇所へのヒアルロン酸注射を検討している方は、その点も十分に理解した上で施術を行いましょう。

むくみ・腫れ

ヒアルロン酸注射を行った後に、注入した箇所が腫れたり、むくんだりする場合があります。むくみや腫れは、通常2週間程度で治まりますが、それ以降も症状が改善されない場合は、施術を受けたクリニックを受診しましょう。

また、むくみや腫れが起きたときは、施術した箇所に刺激を与えないように注意が必要です。

左右非対称

ヒアルロン酸を注入した箇所が、左右非対称になるケースもあります。

注入箇所、注入量を上手く調整できないことが、左右非対称になる原因だと考えられていますが、バランスを整えようとヒアルロン酸を追加注入するのは望ましくありません。

ヒアルロン酸は1箇所あたりの適量が定められており、それ以上のヒアルロン酸を打つと周囲組織と馴染めず、さらにバランスを崩す恐れがあります。

アレルギー反応

ごく稀に、ヒアルロン酸によるアレルギー反応を起こす方がいます。その確率は0.05%と低確率ではありますが、アレルギー体質の方は事前にクリニックに相談の上で施術を行ってください。

一口にヒアルロン酸といってもさまざまな種類があり、質が悪い安価なヒアルロン酸はアレルギー反応が起きやすいといわれています。リスクを回避するためにも、安すぎるヒアルロン酸注射は避けたほうがいいでしょう。

アレルギー反応には、施術後すぐに「かゆみ」「血管浮腫」「じんましん」「血圧低下」といった症状が現れる「即時型アレルギー」と、施術して812日経過後に「腫れ」「しこり」「むくみ」といった症状が現れる「遅延型アレルギー」があります。

ヒアルロン酸を注入してから数日後にアレルギー反応が起きる恐れがあるので、施術後数日間は体調の変化に気をつけながら過ごしましょう。

また、アレルギー反応が起きた場合は、ヒアルロン酸を分解する薬剤を使用し、アレルゲンの除去が必要です。体調に異変を感じたら、直ちに施術を受けたクリニックを受診しましょう。

内出血

ヒアルロン酸注射の副作用の1つに内出血が挙げられ、皮膚が薄い部位や毛細血管が多い部位は、特に内出血が起きる恐れが高いといわれています。

針の太さで内出血が起きるリスクは異なり、最近では内出血しにくい極細の針を導入しているクリニックも増えています。

「マイクロカニューレ」と呼ばれる先端が丸い針であれば、血管や皮膚組織を傷つけずにヒアルロン酸を注入できるため、内出血のリスクを軽減できます。

ただし、安全性の観点から部位によっては、マイクロカニューレによる施術を行えない場合もあります。ほうれい線、目の下のクマ、おでこ、唇であればマイクロカニューレでの施術が可能です。少しでも内出血のリスクを抑えたい方は、マイクロカニューレでの施術を行っているか事前にクリニックに確認してみましょう。

ヒアルロン酸注射におけるダウンタイムと過ごし方

ヒアルロン酸注射には、ダウンタイムがあります。ダウンタイムの症状と過ごし方について、ご説明します。

ダウンタイムの症状

ダウンタイムの症状として、内出血が挙げられます。施術23日後くらいから内出血が現れるケースが多く、内出血が目立たなくなるまで12週間程度かかります。

また、唇にヒアルロン酸を注入した場合は、赤みや痛みといった症状が伴い、この症状が治るまで1週間程度かかるとされています。

ダウンタイムの過ごし方

術後の症状を悪化させないように、ダウンタイムの過ごし方が重要です。

血行が良くなると施術箇所にかゆみ、腫れ、赤みが起きる恐れがあるので、術後24時間は、飲酒、日光浴、サウナ、激しい運動などは避けましょう。

また、ヒアルロン酸が定着するまで2週間程度かかります。ヒアルロン酸を注入した箇所を押したり触ったりすると、ヒアルロン酸が散らばり思うような作用が得られない恐れがありますので、施術箇所はマッサージしないようにしてください。

なお、痛みが続く場合は、鎮痛剤を処方してもらえるケースがあります。我慢できないほどの痛みが続く、なかなか痛みが改善しない場合は、施術を受けたクリニックに相談してみましょう。

ヒアルロン酸注入後の入浴に関しては注意が必要です。特に、胸にヒアルロン酸を注入した場合は、長時間入浴すると血行が良くなりすぎてしまい、注入箇所に腫れや痛みを伴う恐れがあります。シャワーであれば施術翌日から可能ですが、術後1週間は湯船につかるのを控えましょう。

ヒアルロン酸注射にはどのような効果がある?副作用・注意点についても解説

 

まとめ

ヒアルロン酸注射には、「血管閉塞」「感染症」「チンダル現象」「むくみ・腫れ」「左右非対称」といった副作用のリスクが伴います。いずれも必ず起きるとは限らず、副作用や症状は個人差がありますが、異変を感じた際にはすぐに施術を受けたクリニックに相談しましょう。

もし副作用が起こった場合は、ヒアルロン酸を溶解する注射「ヒアルロニダーゼ」や抗生剤で症状を抑えられます。

また、ヒアルロン酸注射にはダウンタイムが存在します。ダウンタイムの過ごし方次第では、内出血や痛みなどの症状が悪化したり、ヒアルロン酸注射の作用が薄れたりするので、悪化させないような過ごし方を心がけましょう。ダウンタイムが治まるまでに通常12週間程度かかるため、飲酒や激しい運動などは控えてください。痛みが長引くときや何か異変を感じた際には、早めに施術を受けたクリニックを受診しましょう。

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