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美容医療コラム

肝斑にはレーザーが向いている? 施術内容やダウンタイムなどを解説

 
肝斑にはレーザーが向いている? 施術内容やダウンタイムなどを解説

この記事の概要

主に30代後半〜50歳くらいまでの女性の悩みに挙げられる肝斑。肝斑を改善するには、レーザーは有効なのか?施術内容やダウンタイムなどを解説します。

主に30代後半〜50歳くらいまでの女性に見られる肝斑(かんぱん)。顔を中心にできる薄茶色のシミの一種で目立つため、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

従来、肝斑の治療には内服薬や外用薬が使われてきましたが、レーザーでの施術もできるようになりました。

そこで、肝斑にはレーザーが向いているのか、施術内容やダウンタイムなどを詳しく解説します。

肝斑とは

肝斑とは、頬骨部、前額、鼻下にできる薄茶色の色素斑で、左右対称のシミをいいます。主に30代後半〜50歳くらいまでの女性に見られます。

代表的な肝斑の症状は、以下の3タイプです。

  • 頬全体に網目状に広がってできる
  • 頬の下に帯状に薄っすらとできる
  • 鼻下や目尻の下などに小さくできる

目のまわりや髪の生え際、眉毛には色素斑がないので、できにくい傾向にあります。

症状が現れる明確な原因はわかっていませんが、出産や更年期によるホルモンバランスの崩れ、紫外線の影響、睡眠不足、ストレスを感じている方にできやすいのが特徴です。また、化粧や洗顔などによる肌への刺激も、色素沈着の原因のひとつといわれています。

しかし、肝斑は他のシミとの識別が難しいです。施術を行うときは、医師の適切な診察も大切ですので、クリニック選びには重要さが求められます。

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肝斑にはレーザーが向いている?

これまでのレーザーは照射時の刺激によって、肝斑が広がったり濃くなったりする恐れがあり、推奨されていませんでした。そのため肝斑は、トラネキサム酸やビタミンCの内服薬、メラニン合成抑制剤の外用薬での治療がメインでしたが、これらの治療は作用が現れるまで時間がかかります。

そんな肝斑の改善に、期待が持てる治療法として登場したのが「レーザートーニング」です。レーザートーニングも複数回の施術が必要ですが、投薬と併用すれば、さらに肝斑改善に期待ができます。

では、レーザートーニングとはどのような施術なのでしょうか?次項で、その特徴を解説します。

レーザートーニングの特徴

レーザートーニングは、一般的なレーザーよりも低出力でレーザーを照射するシミ・肝斑の治療に対応した施術です。

低エネルギーのレーザーを均一に照射し、シミの原因となるメラニンを少しずつ壊していきます。メラノサイトは刺激せず、真皮層の上層までレーザーのエネルギーを届けるのが特徴です。エネルギー量が低いため、ダウンタイムも比較的短い傾向にあります。

また、表皮の奥まで届くので、コラーゲンの生成も活発になり、施術の回数を重ねることにより、肌の引き締めやハリの改善も目指せます。

レーザートーニングと併用して内服薬と外用薬を使用すると、さらに肝斑の改善を図れます。内服薬のトラネキサム酸は炎症やメラニン生成を抑える作用があり、ビタミンCは抗酸化作用や、メラニンが作られる際に働く酵素のチロシナーゼを抑えて初期段階からシミの生成を阻止します。

レーザートーニングは1回の施術では作用が現れにくく、施術回数を重ねる必要があります。一般的には2週間〜1カ月間隔で、約5回〜10回以上の施術が目安とされています。料金の相場は、1回当たり10,000円〜30,000円とクリニックによってさまざまです。

肝斑で悩んでいる方は、まずはレーザートーニングの回数や内服薬、外用薬の併用など治療方法を医師と相談してみてください。

レーザートーニングのダウンタイムや注意点について

ダウンタイム

レーザートーニングは、低エネルギーで照射する施術なので、ダウンタイムはほとんどありません。

施術直後はレーザー特有の赤みや痛みがありますが、冷却によって数時間で落ち着きます。まれに赤い皮疹(毛嚢炎)ができるケースもありますが、数日で改善に向かいます。

ただし、レーザー照射部位は軽いやけどを起こしたような状態なので、強くこすったり紫外線を浴びたりすると炎症が悪化し、色素沈着する恐れがあります。

また、レーザートーニングは施術当日から洗顔やメイクが可能で、シャワーや入浴も問題ありません。しかし、レーザー照射後は肌が乾燥しやすいので、洗顔後はしっかりと保湿を行いましょう。乾燥が進むと、肌は油分を補おうと皮脂を過剰に分泌します。すると、ニキビや肌荒れにつながる恐れがあるため、保湿を忘れないようにしてください。

注意点

レーザートーニングの注意点は、以下の通りです。

他の施術をしている方、妊娠中の方は施術できない場合がある

施術部位に金の糸を入れている方は、レーザーの照射で敏感に反応する場合があるので、レーザートーニングの施術を行えません。

また、肝斑の原因のひとつに、女性ホルモンが関係しているといわれています。女性ホルモンの薬を投与している方も、事前に伝えるようにしましょう。妊娠中の方も女性ホルモンが大きく関わっていますので、レーザートーニングの施術はおすすめできません。

その他にも、肝斑の治療には投薬がありますので、既存疾患の投薬がある方は事前に医師へ相談してください。

肌が荒れている場合は控える

肌荒れが起きている場合は、レーザーの熱エネルギーによって炎症や乾燥などを助長する恐れがあります。すると、肌荒れの症状が悪化するので、なるべく肌の調子が整っているときに施術を行いましょう。

普段から日焼け・刺激対策をする

肝斑は紫外線の影響や、肌への刺激を受けると症状が悪化します。外出時は日焼け止めを塗る、洗顔の際は優しく洗うなど、普段から肌に刺激を与えないようにしましょう。

特に施術後は、肌が炎症などで敏感になっているので、日焼け対策と刺激対策をしっかりと行ってください。

肝斑のレーザー施術の流れ

一般的な肝斑のレーザー施術の流れは、以下の通りです。

  1. 医師とカウンセリング
  2. 施術前に洗顔
  3. 施術
  4. 冷却
  5. 帰宅(施術後はメイク可)

まずは医師がレーザーの施術が適切なのか、肝斑の状態や施術内容について確認をします。

施術前は、レーザーの作用が十分に得られるように、化粧や油分などをきれいに落とします。施術は5分〜30分程度で終了し、麻酔は基本的に使用しません。

施術後は冷却をして帰宅になりますが、当日からメイクは可能です。しかし、赤みや内出血などのダウンタイムがある場合は、落ち着くまではメイクを控えることをおすすめします。

肝斑のレーザー施術を検討している方は、美容クリニック選びが大切です。失敗を防ぐためにも、以下のポイントに注意してクリニックを選びましょう。

  • 施術方法や料金など丁寧に説明してくれる
  • 通いやすい料金設定である
  • アフターケアがしっかりしている
  • 経験豊富な医師と適切な設備が整っている

自分が通いやすいと思うクリニックを選ぶようにしましょう。

まとめ

主に、30代後半〜50歳くらいまでの女性の悩みである肝斑。頬骨部、前額、鼻下にできる薄茶色の左右対称性のシミなので、マスクをしていても目立つことから悩んでいる方が多いと思います。

肝斑の治療には、内服薬や外用薬、レーザーでの施術などがあります。施術先のクリニックを選ぶ際は、経験豊富な医師がいるのか、適切な設備で施術が受けられるかなどを確認しましょう。

その他、不安点やわからないことがあれば、まずは美容クリニックに相談してみてください。

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