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美容医療コラム

セルフダーマペンとは?美容クリニックとの違いやセルフで準備するもの、注意点を解説

 
セルフダーマペンとは?美容クリニックとの違いやセルフで準備するもの、注意点を解説

この記事の概要

自分で好きなときに使用できるセルフダーマペン。美容クリニックのダーマペンとの違いやセルフで準備が必要なもの、注意すべき点などを解説します。

今SNSで話題のダーマペンは、細い針で皮膚の真皮を刺激してコラーゲンやヒアルロン酸などの成分を増やし、毛穴やニキビ跡などの改善を目指す治療です。セルフダーマペンは、名前のとおり自身で施術が行える機器で、通販などで簡単に購入できますが、美容クリニックで導入しているものとは違います。

今回は、セルフダーマペンについて、美容クリニックとの違いやセルフで準備するもの、注意点について解説します。

セルフダーマペンとは?美容クリニックとの違い

美容クリニックで導入されている「ダーマペン」と、自宅で使用する「ダーマペン」は同じように思えますが、実際は全く異なるものです。

ダーマペンとセルフダーマペンは、どちらも細い針で皮膚を刺激するものですが、針の太さや深さの設定が違います。医療機器のダーマペンは、針の深さが約0.2mm~3.0mmまで細かい調整が可能で、症状や目的など一人ひとりの肌悩みに合わせた治療が行えます。

一方でセルフダーマペンは、針の長さが約0.25mm~2.5mmで医療機器のダーマペンより設定範囲が狭いです。自己判断で針の太さや深さを調整するため、圧力のかけ方や反復回数によっては、色素沈着、内出血、肌荒れなどの副作用が起こる恐れがあります。さらにクリニックの施術では希望に応じて表面麻酔をしますが、セルフダーマペンには付属していないので、自分で準備しなければなりません。

また、美容クリニックであれば医師の診察からはじまり、施術後のダメージを抑えるためのアフターケアまで用意しています。しかしセルフダーマペンは、器具の使用からアフターケアまで自分でするので、すべてにおいて自己責任となります。

少しでも肌への負担を軽減させるために、セルフダーマペンの使用方法や注意点をしっかりと理解して施術するようにしましょう。

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セルフダーマペンで準備するもの

 

セルフダーマペンを使用する場合の準備物は以下のとおりです。

ダーマペン本体と針

いずれもインターネットで購入できます。針は直接肌に当たるものなので、新品で滅菌されたものを購入しましょう。

麻酔クリーム

針を刺す際の痛みを抑えたい方は使用します。麻酔クリームはインターネットで購入できます。

消毒

感染症を防ぐために、手や道具の消毒に使用します。ドラッグストアやインターネットで購入できます。

美容液(クリーム)

添加物が入っていないワセリンといった保湿性の高いものがおすすめです。

ラップ

麻酔クリームを浸透させるときに使用します。

精製水とコットン

セルフダーマペン使用後の止血や、麻酔クリームを拭き取るときに使用します。精製水は、ドラックストアやインターネットで購入できます。

パックかウエットティッシュ

セルフダーマペン使用後の肌をクールダウンするときに使用します。

ガーゼと保冷剤

セルフダーマペン使用後のクールダウンに使用します。肌に負担のない柔らかいガーゼを選びましょう。

 

ダーマペン本体や針は、メーカーの正規品を選ぶようにしましょう。また、セルフダーマペンを行う際は、滅菌された針や清潔なガーゼを準備する、使用器具や手指をしっかり消毒するなど、衛生環境を整えてから行いましょう。

セルフダーマペンで注意すること~メリット・デメリットとともに解説~

セルフダーマペンは、色素沈着、肌荒れ、傷、内出血などの副作用が起こるリスクを認識した上で使用が大切です。

 

セルフダーマペンの注意点を、メリットとデメリットに分けて解説します。

メリット

費用が抑えられる

セルフダーマペンは初期費用がかかるものの、本体を購入すれば何度も使用できるため、美容クリニックに複数回通うより費用を抑えられます。ただし、美容クリニックが高価なのは、認可済みの医療機器が使用され、訓練された技術者による治療、アフターケアが受けられるからなどの理由があります。

好きなときに自宅でできる

自宅だとお風呂上りや、寝る前など好きな時間に施術ができます。特に忙しい方には、通院する手間が省けます。

針の深さを自分で変えられる

セルフダーマペンは、自分で針の深さを決められます。しかし、症状や目的に対して自己判断となるので、副作用が起こらないように注意しましょう。

好きな部位に集中できる

好きな部位を集中して施術できます。ただし、使用方法を守らず一箇所に打ちすぎてしまうと、色素沈着、肌荒れ、傷、内出血などの肌トラブルにつながる恐れがあります。

デメリット

手軽さが魅力のセルフダーマペンですが、デメリットも存在します。使用上の注意を理解した上でセルフダーマペンを使用するようにしましょう。

本当に自分に合っている施術かわからない

美容クリニックでは、肌質や症状によって施術方法を検討しますが、セルフダーマペンは自己判断となります。技術と知識不足も加わり、ダーマペンが自分の肌や症状に合っている施術なのか、わからないまま使用することになります。

技術不足などで痛みや効きのムラになりやすい

麻酔クリームの塗り方や効きの調整がうまくいかない、針がちゃんと刺せていないなどの理由で痛みや効きにムラが出る恐れがあります。

個人で必要なものをそろえなければならない

前述のとおり、セルフダーマペンは準備するものが多いです。特に針は清潔で安全なものを選び、衛生的に扱わなければなりません。

何があっても自己責任となる

準備からはじまり、セルフダーマペンの使用、アフターケアまですべて自己責任となります。副作用についてもしっかりと知識を得て、使用するようにしましょう。

セルフダーマペンの使用の流れ

セルフダーマペン使用の流れは以下のとおりです。

衛生環境を整える

手指や道具を消毒し、清潔な針を準備します。針は前回の使い回しではなく、必ず新品を使用しましょう。

洗顔

クレンジングと洗顔で肌を清潔にします。

麻酔クリームを顔に塗る

顔全体ムラなく塗るようにしましょう。たっぷりと塗るのがポイントです。

ラップ

麻酔クリームの上からラップをして、30分以上待ちます。

麻酔クリームを拭きとる

精製水を浸したコットンで、麻酔クリームを拭きとります。拭き落としがないようにしてください。

保湿

添加物の含まれていない美容液やクリームなどで保湿します。

セルフダーマペンを顔に当てる

セルフダーマペンの針を刺す際は、肌の負担を軽減するために垂直に当てるようにしましょう。出血した場合は、精製水を浸したコットンで優しく拭き取ります。「美容液を塗る→針を刺す」を繰り返してください。

冷やす

施術後の顔のほてりを緩和させるため、清潔なガーゼで包んだ保冷剤かウエットティッシュ(パック)で肌を冷やします。その後、美容液やワセリンなどで保湿してください。

まとめ

インターネットで簡単に購入できるセルフダーマペンは、費用が安く抑えられ、自宅で好きなときに使用できるメリットがある一方で、安全面や衛生面などすべて自己責任で行わなければならないデメリットもあります。使用方法、準備するもの、注意点などしっかりと理解した上で行うようにしましょう。

 

また、セルフダーマペンは麻酔クリームを塗った後に、自分で針を垂直に当てて行うので、非常に難易度が高くムラが出やすいです。針の深さや反復回数も技術や知識がないと、トラブルにつながる恐れがあります。

技術の高さ、アフターフォロー、衛生環境などから考えると、セルフより費用は高くなりますが、美容クリニックでの施術がおすすめです。クリニックは、肌質や症状を診察した上で治療を行っています。

美容クリニックのダーマペンとセルフダーマペンの違いを理解して、自分に合った施術を選びましょう。

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