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美容医療コラム

男性が薄毛になる主な原因とメカニズムとは?薄毛のタイプ別に紹介

 
男性が薄毛になる主な原因とメカニズムとは?薄毛のタイプ別に紹介

「いくつくらいから薄毛になるの?」と、疑問に感じている方もいるでしょう。しかし、薄毛は10代・20代でも発症します。

また、一概に薄毛といってもさまざまなパターンがありますが、ご自身の症状に合わせたケアを行うことで薄毛を防ぐことができます。

ここでは、男性が薄毛になる主な原因とメカニズムについてご紹介します。薄毛のタイプ別の症状についても解説しますので、薄毛に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

 

男性が薄毛になる主な原因とメカニズムとは

男性が薄毛になる主な原因は次の通りです。

  • 男性ホルモン
  • 遺伝
  • 頭皮の血行不良

なぜ、これらが薄毛の原因になるのか詳しく見ていきましょう。

男性ホルモン

男性ホルモンは、筋肉や骨格の形成といった、男らしさを高めるのに重要な役割を果たします。しかし、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が還元酵素の「5αリダクターゼ」と結合すると、別名「薄毛ホルモン」や「脱毛ホルモン」と呼ばれる「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されます。

DHTが毛乳頭細胞にある「男性ホルモンレセプター」と結合すると、抜け毛を助長する因子「TGF-β」を増加させ、髪の成長に必要な細胞「毛母細胞」の活動を抑制します。それにより抜け毛が増え、AGA(男性型脱毛症)を発症します。

遺伝

「薄毛は遺伝する」という話を、聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?この話は、あながち嘘ではありません。実は、還元酵素「5αリダクターゼ」の活性度と、男性ホルモンを受け取る受容体「男性ホルモンレセプター」は、遺伝によって引き継がれます。

遺伝により、生まれつき男性ホルモンレセプターの感受性が高い方は、脱毛因子を作り出す働きがあるDHT(ジヒドロテストステロン)を取り込みやすいので、薄毛を引き起こしやすいといえます。

頭皮の血行不良

頭皮の血行不良が起きると、毛髪に必要な栄養素が行き届かず薄毛を招きます。

特に、デスクワークの方や運動不足の方は血行不良を招きやすいので、血行を改善するためにも適度な運動を行いましょう。

また、ストレスにも注意が必要です。ストレスが溜まると自律神経が乱れ、血管が萎縮し血流が悪化します。ストレスが溜まっていると自覚している方はストレス解消法を見つけ、血流の悪化を防ぐことが大切です。

外的要因

薄毛を引き起こすのは「男性ホルモン」や「遺伝」といった、内的要因だけではありません。例として、紫外線も薄毛の一因となります。長時間にわたって紫外線を浴びると、乾燥や炎症によって頭皮環境が悪化するので、屋外での仕事が多い方は頭皮を紫外線から守るようにしましょう。

また、シャンプーの回数や使用するシャンプーの種類によっても、薄毛を引き起こす恐れがあります。洗浄力が高いシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流し乾燥を引き起こすので、肌質に合ったシャンプーを選びましょう。

薄毛のタイプ別の症状

男性の場合、薄毛のタイプは「M字型」「O字型」「U字型」の3種類に分類されます。それぞれのタイプにはどのような特徴があるのか解説します。

M字型

「M字型」はAGAの一種で、おでこの剃り込み部分が次第に後退した状態を指します。

なぜ、M字型に薄くなるのかというと、DHT(ジヒドロテストステロン)を作り出す還元酵素「5α還元リダクターゼ」が、前頭部に多いことが影響しています。

「以前よりも、おでこの剃り込み部分が薄毛になっている」と感じた場合は、早めに対策しましょう。そのままにしておくと、さらに生え際が後退する恐れがあります。

O字型

頭頂部から薄くなる状態を「O字型」といいます。さらに進行すると円形に髪が薄くなり、側頭部と後頭部のみに髪が残ります。

頭頂部から薄くなるので自分では気づきにくく、第三者から指摘されて知る方が多いようです。

U字型

額全体の髪が後退し、U字に見える状態を「U字型」といいます。進行すると、額からだけではなく、頭頂部も薄くなるなど、O字型も併発する恐れがあるので、AGAの中でももっとも深刻度が高いとされています。

薄毛が進行する前に!早めにできる対策

薄毛はそのまま放置すると、さらに状態が悪化する恐れがあります。「髪のボリュームが減ってきた」「髪にコシやハリがなくなってきた」と感じたら、すぐに薄毛対策を行いましょう。

薄毛に適した対策方法についてご紹介します。

AGA治療薬を服用する

薄毛の対策として、AGA治療薬を服用する方法が挙げられます。薄毛予防を専門とする美容クリニックであれば、薄毛に有効な成分「フィナステリド」が配合されたAGA治療薬などを処方しているので、一度美容クリニックに相談してみましょう。

AGA治療薬には、「DHT(ジヒドロテストステロン)」を増やす酵素「5αリダクターゼ」を抑制する作用があります。代表的なAGA治療薬には「プロペシア」と「ザガーロ」がありますが、それぞれ作用が異なるので、しっかりと副作用や作用を確認した上で服用しましょう。

ちなみに、「プロペシア」は男性脱毛症を遅らせる作用があるのに対し、「ザガーロ」はすでに発症している男性脱毛症に対しての作用が期待できます。いずれにしても、早く服用しはじめることで薄毛の進行を防げるので、薄毛が気になる方は美容クリニックで相談してみてください。

禁煙する

喫煙は薄毛となる原因のひとつです。タバコに含まれるニコチンやタールは血管を収縮させるので、頭皮の環境が悪化すると同時に、髪に必要な栄養素が行き届かなくなります。

「いきなり禁煙するのは難しい」という方は、まずは本数を減らす努力からはじめてみましょう。ちなみに、電子タバコは紙タバコよりも体への害が少ないといわれがちですが、電子タバコもゼロではありません。電子タバコにも、紙タバコ同様タールが含まれているものもありますので、紙タバコ・電子タバコいずれにしても本数を減らす努力が大切です。

シャンプーの質を見直す

頭皮の環境は、シャンプーの質によっても左右されます。「頭皮がベタつく」「頭皮のにおいが気になる」という方は、シャンプーの質を見直しましょう。洗浄力が強いシャンプーは、頭皮を清潔に保つ働きがあるように感じますが、実はそうではありません。必要以上に皮脂を取り除くことで肌が乾燥し、フケや過剰な皮脂の分泌など、頭皮の状態が悪化する恐れがあります。

ベタつきが気になる場合は、高級アルコール系の界面活性化剤が配合されたシャンプーを、乾燥が気になる場合は、アミノ酸系の界面活性化剤が配合されたシャンプーがおすすめです。

まとめ

男性の薄毛は、主に脱毛ホルモン「DHT」が影響しています。遺伝により、還元酵素「5αリダクターゼ」が活性化されやすい体質だと、脱毛ホルモン「DHT」が増え、薄毛になりやすいのです。

また、タバコに含まれるニコチンやタールには、血流を悪化させ、頭皮の環境を悪化させる作用があります。薄毛を予防したい方は、禁煙したほうがいいでしょう。

その他にも紫外線や肌に適していないシャンプーの使用、頭皮の血行不良なども薄毛の原因と考えられています。「紫外線を長時間浴びない」「シャンプーの質を見直す」「適度な運動を行う」など、日頃からの対策が大切です。

「薄毛が悪化してきた」という方は、美容クリニックに相談し、ご自身の症状に適した方法で薄毛対策を行いましょう。

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