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美容医療コラム

日焼けを防ぐ美白化粧品とは? 美白有効成分やスキンケア方法を解説

 
日焼けを防ぐ美白化粧品とは? 美白有効成分やスキンケア方法を解説

この記事の概要

日焼けした肌に有効な美白有効成分や、おすすめのスキンケア方法を解説します。

夏はしっかりと日焼け対策をするのに、秋冬は疎かになってしまう方もいるのではないでしょうか?

日焼けによる肌のダメージで、代表的な悩みは「シミ」です。シミは一度できてしまうと改善までに時間がかかるので、大きな悩みの種になっている方もいるでしょう。

「シミのない透明感のある肌になりたい」「日焼けを防ぐ化粧品には何があるの?」などと悩んでいる方は、正しい美白化粧品選びとセルフケアが大切です。

そこで、日焼けを防ぐ美白化粧品について、美白有効成分やおすすめのスキンケア方法を解説します。

美白化粧品とは?

スキンケア用品は、大きく「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」に分けられます。

このうち「化粧品」は清潔にする、健やかに保つ、美化する目的のものです。「医薬部外品」はにきびを防ぐ、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ、脱毛の防止・育毛などの厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分を一定の濃度で含有しているものです。

美白化粧品は、「医薬部外品」に該当します。日焼けによるメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ有効成分を含有しているので、美白作用を標ぼうできます。

厚生労働省が許可している、シミ・そばかすを防ぐ有効成分は20種類以上あります。それぞれの特徴や働きを知り、自分の目的に合った美白化粧品を選ぶようにしましょう。美白化粧品に使われている、代表的な有効成分の解説は後述を参考にしてください。

日焼けによる肌のダメージについて

美白化粧品の有効成分、おすすめのスキンケア方法をご紹介する前に、まずは日焼けによる肌のダメージについて解説します。

日焼けによる肌のダメージで、悩みの種となるのが「シミ」です。

紫外線を浴びると、肌に活性酸素と呼ばれる物質が増加し、そのダメージを引き受けるのがメラニン色素です。通常、メラニン色素は肌の新陳代謝によって体外に排出されますが、日焼けをし過ぎると排出が追い付かず蓄積されます。また、新陳代謝の低下は加齢によっても起こるため、年齢を重ねるとシミができやすくなります。

シミにはいくつか種類があり、原因もさまざまです。

主なシミの種類は以下のとおりです。

・老人性色素斑

紫外線の蓄積によってできたシミ

・炎症性色素沈着

ニキビや虫刺されなどの跡が色素沈着を起こしたもの

・肝斑

ホルモンのバランスの乱れによってできたシミ

・雀卵斑

そばかすと呼ばれる、遺伝性が高いシミ

4つの中で紫外線による影響が特に大きいものが、老人性色素斑と肝斑です。このような日焼けによるシミを防ぐセルフケアには美白化粧品をおすすめします。美白化粧品はシミを増やさない、濃くしないなどの効果が期待されています。

 

では、美白化粧品に含まれる有効成分には、どのような働きがあるのでしょうか?

美白有効成分の働き

美白有効成分の働きは、シミの原因となるメラニンの生成を抑えることです。

メラニンの生成には、チロシナーゼという酸化酵素の働きが必要です。薬用化粧品に配合された有効成分が、チロシナーゼの成熟を抑制・分解することで、メラニンの生成を抑える作用が期待できます。

その他にも、肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)を促し、メラニン色素を肌の表面へと押し上げて、垢と一緒に剥がすようサポートする働きがあります。

美白有効成分として認められているもの

美白化粧品には、さまざまな有効成分が配合されています。ここでは、代表的な8つの有効成分について解説します。

ビタミンC誘導体

美白化粧品で代表的な成分のひとつ「ビタミンC誘導体」は、吸収しやすいように加工した成分で、角質層に浸透した後、肌の内部にある酵素によって分解され、ビタミンCとして働きます。

ビタミンCは、メラニンの生成を抑制、還元して色素沈着を防ぐ働きがあります。また、肌のターンオーバーを整えてメラニンを排出し、シミやくすみを予防する働きがあります。

ビタミンC誘導体は、不安定で酸化しやすいビタミンCを、肌の内部に届ける役割をしています。

トラネキサム酸

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗炎症薬や止血剤としても使われています。メラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを防ぎます。

アルブチン

コケモモや梨から抽出される成分です。

メラニンの生成に関わるチロシンとチロシナーゼの結合を抑え、シミができるのを防ぎます。

コウジ酸

麹菌から発見された物質で、メラニンを合成する酵素やチロシナーゼの働きを抑えます。

過剰にメラニンが作られるのを防いで、シミ・そばかすができるのを抑制します。

カモミラET

カモミールから抽出される植物性の成分です。

メラニンの生成を抑え、色素沈着が起こるのを防ぐ働きがあります。

リノール酸S

紅花油に含まれる成分から抽出したものです。

メラニンの生成に必要な、酸化酵素のチロシナーゼを分解します。また、肌のターンオーバーを促す働きがあります。

プラセンタエキス

動物の胎盤から抽出される成分です。

メラニンの生成を抑えて、シミ・そばかすを防ぎます。

レチノール

ビタミンAの一種です。

肌のターンオーバーを促し、色素沈着が起こるのを防ぎます。

美白になるためのスキンケアのポイント

美白を目指すには美白成分だけではなく、毎日行うスキンケアの方法も重要です。

一年中日焼け止めを塗る

日中や外出するときはもちろん、室内にいる場合でも日焼け止めを塗りましょう。

紫外線には種類があり、シミの原因になるのがUVBです。日焼け止めには、UVBをカットする指標であるSPF値が記載されており、基本的にはSPF値が高いほどシミ予防に有効とされています。

しかし、SPF値が高い日焼け止めは、肌に負担を掛けます。そのため、レジャーシーンではSPF50、通勤ではSPF30を使用するなど、シーンや目的に応じて使い分けるといいでしょう。

美白化粧品でしっかりと保湿する

日焼けなどで肌の表面が乾燥しているとバリア機能が弱まり、肌の奥まで紫外線のダメージが届いてしまいます。肌のバリア機能を高め紫外線の影響を防ぐためにも、保湿ケアを徹底しましょう。美白有効成分が配合された化粧水やクリームを用いれば、美白ケアを行いながら保湿もできます。

フェイスパックやクレイパックでスペシャルケアをする

フェイスパックは、血行を促進してターンオーバーを整えるため、シミやくすみの改善に期待が持てます。

また、毛穴に詰まった皮脂や古い角質も除去するので、色素沈着を防ぎ、明るい印象の肌を目指せます。週1回程度を目安に、スペシャルケアを取り入れましょう。

抗酸化作用のある食材やサプリをとる

美白を目指すには、肌の酸化をブロックしなくてはなりません。肌の酸化とは、紫外線やストレス、加齢などで体内に活性酸素が蓄積され、肌の細胞が老化することです。

酸化を防ぐためにもビタミンCやビタミンE、アスタキサンチン、ケイ素などを食材やサプリで積極的に取り入れるようにしましょう。

その他に、適度な運動や質のいい睡眠も、美白を目指すには大切です。

適度な運動は血行が促進され、代謝が向上します。代謝が上がると肌のターンオーバーが正常に働くので、明るい印象の健康的な肌を保てます。

また、質のいい睡眠は成長ホルモンを活性化させるので肌のターンオーバーが整います。肌のターンオーバーが整うと、シミの原因となるメラニン色素が蓄積されにくくなります。

日焼けすると肌にどんなダメージが起こるの? シミ予防が期待できるホームケアと美容クリニックでの対策

まとめ

日焼けが原因でシミに悩んでいる方は、美白化粧品での正しいセルフケアが大切です。ご紹介した美白有効成分を参考に化粧品を選び、美白になるためのスキンケアのポイントも実践してみてください。

セルフケアでシミの改善が見られないようであれば、美容クリニックへ行く方法もあります。美容クリニックではレーザーなどさまざまなシミ対策の施術があります。

まずは自分の目的に合った有効成分の美白化粧品を探し、ぜひ活用してみてくださいね。

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